イチゴロー’s Memorandum

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改憲を考える 〜日本国憲法の生い立ち〜

2019-04-14 18:15:39 | 日記

日本国憲法の改憲を考えてみたいと思います。

その前に日本の敗戦までの「大日本帝国憲法」はどうなったのでしょうか? 廃止になった?違いますねえ。

今の日本国憲法は形式上、大日本帝国憲法の改正という形になっています。が、大日本帝国憲法の改正を発議できるのは天皇だけです。内閣や国会は発議できません。

大日本帝国憲法の改正は天皇が発議し、内閣が国会に諮り、議員数の2/3以上の出席があり、出席した議員の2/3以上の賛成を持って改正できるのです。しかし、GHQと時の政府が改正案を作成し、国会に諮りました。

そうです。今の日本国憲法は、違憲状態で大日本帝国憲法が改正されて成立しているのです。以前の憲法を無視しているのは半ば革命が起きた状態と同等です。諸外国の革命(クーデターともいう)では、それまでの体制の憲法を廃止し、新体制のもとで新憲法を公布するのが普通です。

大東亜戦争の敗戦はほぼ革命と等しい出来事ですから、やむを得ないのかもしれません。今更、大日本帝国憲法に戻して憲法改正を行い、日本国憲法を制定することはできませんしね。

昭和天皇は「君臨すれども統治せず」の立場を貫いてきていましたので、改正案が提示されれば了承されていたであろうことは想像に難くありません。
昭和天皇が直接、軍を率いようとしたのは、2・26事件でクーデターを平定しようとした時だけです。

現在の憲法である日本国憲法は上述のような過程で成立しています。調べた限りではそのようです。私見も混ざっていますので間違っている部分があるかもしれませんが、大筋はあっていると思います。
欽定憲法たる大日本帝国憲法を改正して日本国憲法が成立している。この事実は揺るぎません。その方法はどうあれ…

日本国憲法になったことにより、国家元首たる天皇から日本という国を象徴する天皇に変化しました。
天皇が行う行為は私的行為を除き、内閣の承認と助言が必要になりました。いわゆる国事行為です。
良い悪いではなく、天皇はそのように望んでいたのかもしれません。現人神から人間天皇に…

次回は憲法9条について考えてみたいと思います。改憲議論では一番の争点となっている部分です。




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