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レインマン(映画)

2011-01-10 14:27:00 | 映画
今回の記事は『レインマン』(1988年、監督:バリー・レヴィンソン)です。
自由奔放な青年が重度の自閉症の兄と出会い、二人の旅を通して忘れていた愛情を取り戻していく過程を描いた感動のロード・ムービー。
トム・クルーズ、ダスティン・ホフマン主演のアカデミー賞4部門受賞の兄弟愛映画の名作。
午前十時の映画祭上映作品。

■内容紹介 ※午前十時の映画祭ウェブサイトより
中古車ディーラーのチャーリー(T.クルーズ)のもとに、幼い頃から憎み合っていた父の訃報が届く。
遺産目当てに故郷に帰ったチャーリーは、遺産のほぼすべてが、会ったこともない自閉症の兄レイモンド(D.ホフマン)のものになることを知る。
チャーリーは遺産を手に入れるためレイモンドの後見人となり、施設から強引にレイモンドを連れ出す。
飛行機嫌いのレイモンドのために陸路ロスを目指す旅の中で、チャーリーはレイモンドの秘密を知り、やがてふたりは兄弟の固い絆で結ばれてゆく。

初めて知った兄の存在と
ずっと忘れていなかった絆


レインマン

レインマン


■感想
トム・クルーズが出ていることを知り、あらすじを読んだ段階でそうとう楽しみに思っていた映画です。
トムは大好きな俳優だしヒューマンドラマも好きだから。

実際に映画を観た感想も期待を裏切らない内容でした。
これほど強く兄弟愛を感じた映画はいまだかつて無いかもしれない。
兄弟で過ごす旅をじっくり見せることで、セリフでは伝わらない互いの絆というものをしみじみと感じさせる。
丁寧に描写された二人の旅でチャーリーがレイモンドへ向ける感情が変わってきたことがしっかりと伝わってくる。

映画タイトルのレインマンの意味が明らかになるシーン。
なんとも言えない切ない感動で満たされます。
この時のチャーリーの気持ちを思うと胸が熱くなってしまう。
ここから先は、もう最高の兄弟愛の映画に変わる。

チャーリーの「兄ができて嬉しい」のセリフはジーンとしました。
終盤、チャーリーが弁護士に訴える際、兄のことを心から気遣っている描写にやはり感動してしまう。
その後の「チャーリー、メインマン(親友)」のセリフで思わず涙が滲む。
チャーリーだけでなく、レイモンドもまたチャーリーに対する気持ちが変わっていることがはっきり分かるシーンだから。

兄弟の旅のシーンの描写も美しく魅入ってしまう。
歩くホフマンの後ろをトムが車で走るシーンは印象的だったし、噴水での車の運転のシーンは美しく温かく、本当に楽しそうな様子が伝わってくる。屈指の名シーンだったと思います。
音楽もとても良かった。

家族や兄弟の絆を描いた映画は数多いけれど、これほど静かな余韻で兄弟愛を描いた映画は『レインマン』以外に無いんじゃないだろうか。
機会があればぜひ観てもらいたいオススメ映画です。

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映画データ 
題名 レインマン 
製作年/製作国 1988年/アメリカ 
ジャンル ドラマ 
監督 バリー・レヴィンソン 
出演者 ダスティン・ホフマン
トム・クルーズ
ヴァレリア・ゴリノ
ジェリー・モルデン
ジャック・マードック
マイケル・D・ロバーツ
ボニー・ハント、他 
メモ・特記 午前十時の映画祭上映作品
原作:バリー・モロー

アカデミー賞:作品賞・主演男優賞(D.ホフマン)・監督賞・脚本賞受賞
ベルリン国際映画祭:金熊賞(※最優秀作品賞)受賞
ゴールデン・グローブ:作品賞・男優賞(D.ホフマン)受賞 
おすすめ度★★★★☆
(★は最高で5つです。★:1pt, ☆:0.5pt)

■Link
+⇒公式HP(Japanese)※午前十時の映画祭特設ページです。
+⇒レインマン - goo 映画

+⇒午前十時の映画祭レビュー記事一覧

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