天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

甘茶

2020-05-09 12:03:02 | 日記

 チャーン、チャ、チャ、チャーン、チャン、タッ、タッタ、タンタンターン~♫#♫♭♫。
 新型コロナウイルス感染が日本列島の遠隔地から順次全国的に収まり、東京都もこの3日間の感染結果を綿密に分析するとほぼ終息した。夏の高校野球は徐々に各地で予選が始まり、8月10日の甲子園全国大会は力強く開催される見通しとなり、慶賀に耐えない。かち割り、生ビールで祝杯を上げ、コロナ撲滅を讃える幸せを国民全員で分かち合おう。
 台湾、韓国に先を越されたけれど、プロ野球もやっと6月19日に開幕すると伝えられている。アマ競技選手も野に出て体を鍛え、来年7月23日開幕の東京オリンピックに備え、本格的に始動するだろう。暗雲がパーっと吹き払われるムードが漂ってきた。
 きのう東京株式市場が前日比504円も上昇し、日経平均が2万179円と2万円台を回復したというので、不思議な現象と思って覗いてみた。すると、不思議でも何でもなかった。気が付かなかったけれど、とっくに決算発表シーズンに入っていた。コロナ禍による産業、消費停滞で惨憺たるものだと思い込んで、目を背けていたけれど、昨日だけでも増収増益企業がゴロゴロあって、日本企業はコロナごときに全くへこたれていないのを発見した。ここ1、2年はコロナ史観で世の中を観察しようと思っていたのに、そんな見方は亡霊に過ぎないことが分かった。
 さすがにコロナ(5909)は営業を自粛したのか、20年3月期は減収減益であったのは致し方ない。
 しかし、自粛生活に対応した企業群は大したものである。蛇の目ミシン工業(6445)は集計中の前20年3月期決算の連結営業利益を上方修正したことが好感され、株価が前日比10%強上昇し、一時年初来高値を更新する425円を付けた。手作りマスクを作るため、ミシン需要が増えたそうである。北朝鮮のミサイル飛来や、イランなどの中東情勢が険しくなるたびに株式市場で注目を浴びてきた重松製作所(7980)は、今度はコロナ感染防止のための防塵マスクや保護衣などの医療関連が伸び、前3月期連結予想が7.9%増収見通しとなり、営業利益も対前期比3.3倍と大幅に上方修正された。
 巣ごもり家食が一層強化されているためか、伊藤ハム米久ホールディングス(2296)の前3月期は0.2%増収、24.6%経常増益と業績を伸ばし、はごろもフーズ(2831)は従来より増収増益幅を上方修正するなど、食品関連が健闘している。
 コロナ時代の最も貴重なライフラインである食品スーパーでは、いなげや(8182)が1%増収、2.2%営業増益だった。同業種さんは危険な状況の中、よく奮闘していただいて、国民の食生活が守れているのだから、もっともっと業績が上がってほしい気持ちになる。
 コロナ特需企業ばかりでなく、国際取引の収縮により厳しいコロナ風に曝されている日本を代表する国際企業でも、伊藤忠(8001)は連結営業利益も税引き前利益も増益を確保したし、千代田化工建設(6366)は12.9%の大幅増収となり、前の期に2149億円の最終赤字だったのが、20年3月期は当期利益122億円と見事なV字回復を果たした。
 テレワークや5G時代の到来に伴い、いよいよ出番が来たNEC(6701)は、昨日業績予想を上方修正し、売上高が3兆900億円と、2014年3月期以来、実に6期ぶりに3兆円台を回復させる。営業利益予想は対前期比2.2倍の1270億円に引き上げられ、当期利益は1000億円と遂に、2012年3月期まで赤字傾向だったので、いつ以来か辿れないくらい久しぶりに、1千億円台を回復させる見通しとなった。
 その他、世間一般にお馴染みのカー用品のイエローハット(9882)も、出控えムードも何のその、しっかり増収増益決算を発表した。日本マクドナルドホールディングス(2702)は4月の既存店売上高が前年同月比6.5%増だった。店内飲食の自粛・中止によりさぞや参っていると思いきや、宅配やドライブスルー需要でカバーし、その根強い人気ぶりに頭が下がる。
 コロナ不況をモロに被っている企業や労働者も当然多いだろうけれど、そう悲観一色でもなかった。物事を一方に囚われて見ると、しくじってしまう。羹に懲りて膾を吹いていては勝機を見失う。今頃気が付いても手遅れかも知れない。でも、何とか座標軸だけは立て直しておかなければならない。
 暗闇の中の光明を探そうとするなら、新型コロナ発生源としてマイナスイメージ一色だった中国関連の企業がまず頭に浮かぶ。また、薬品、医療関連に大網を張っていると、ガセネタでも何でも急に話題となり、思い掛け無い一時の利益を稼げる可能性があり、それに賭けてみるのも良い。逆張りのチャンスがまだ残っているなら、国際著名投資家が全部売り払ったという航空関連も狙いどころである。今月半ばに緊急事態宣言が解除されれば、政府与党が一斉にGO TOキャンペーンを展開させるはずである。1年延期となった東京五輪チケットをしこたま溜め込ませてしまった借りが政府にはあるから、そのお詫びとして航空・旅行業者向けにどんどん予算を注ぎ込むだろう。ゴールデンウイークに沖縄に行っただけで叩かれ、ぐっと我慢してきた旅行熱が爆発すると見込まれ、航空座席予約が満杯になった場合の立ち席のため天井から吊り輪を垂らす準備を進めているとの噂も聞こえてくる。JAL(9201)、ANA(9202)を本命に据えてみるか。
 しかし、いくら儲けても、命あっての物種である。志村けんさんを教訓に用心を通してきて、この頃政府、自治体が発表する数値を見てもう良いだろうと、表に出始めた矢先に、インテリジェンスの塊のような日本切っての知識人である岡本行夫氏の悲報に凍てついた。ロシアでは、各国で収束気配の見え始めた今になって、1日で1万人以上も感染者が増えたという。コロナは対処法の立てられない不気味な敵である。
 株も健康も自己責任であることを、政治責任のウイルスの如き軽さと引き比べ、ひしひし重く痛感する。

自粛して
感染落ちた
解除かな
甘茶でかっぽれ
良いとな良い良い



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