天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

復活の狼煙

2021-02-28 16:26:02 | 日記

 年寄りばかりの職場に出勤すると、きのう卓球の決勝をやったんだって? なぜ放送しないのか、と私に向かって腹を立てられた。こちらは手に汗握りながら大激闘をプライムビデオで観戦したけれど、そんなことを言い出せなかった。石川佳純、平野美宇、早田ひなら人気選手の多くがガチで力比べする注目の戦いなのに、地上波放送をしなかったテレビ局の感度の無さは救い難い。へらへら芸人やタレントのバラエティー番組でお茶を流してばかりでは、ネット番組に喰われるばかりで、視聴者からもスポンサーからも見放されていくのではないか。
 IOCのバッハ会長が3月に来日し、3日予定の小池都知事らとの5者協議で、練習不足のため東京開催といっても相撲取りのように膨らんだ体型でトラックを走るのは体裁が悪いとの判断から、公式競技にパン食い競争とスプーンリレーを採り入れられないか提案するという噂である。日本側としては得意種目なので特に異論はなく、進んで受け入れるらしい。
 ところで今日は日本陸上にとって記念すべき日となった。びわ湖毎日マラソンで鈴木健吾選手が2時間4分56秒の日本新記録を樹立した。2分や3分、4分台なんてアフリカ勢の話で、日本選手には縁がないと思っていた。不明であった。マラソンは由来日本のお家芸ではなかったか。コロナ禍においても正月恒例の箱根駅伝は今年も挙行されたし、日本復活の土台は営々と、粛々と必死の努力で踏み固められていたのであった。その成果が表れ始めたというわけである。あるいは、早くもこの7月にその集大成が見られるかもしれない。今から北海道に宿泊予約を取っておかなければならない。
 「富士には月見草がよく似合ふ」と太宰治が言った。月見草はヨイマチグサ属の植物で、一夜だけ花を咲かせ、咲き始めは白く、次第に薄桃色に変化していくという。月に似合う黄色の可憐な花は待宵草と呼ばれ、太宰が指すのはこちらの方と推測されている。
 昨夜の満月に触発され、鈴蘭が開花したのを今朝の散歩で気付いた。月と花の照応は麗しい。一方で、コロナと人間の戦いはまだまだ険しい。月見草の花言葉は「移り気」などとされ、鈴蘭の方は、「再び幸せが訪れる」だとか。

照る月に
起こさる鈴蘭
清しけれ
白きマスクは
染みに冒され