天愛元年

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ
新元号『天愛』元年にスタート

上昇

2020-05-25 12:54:01 | 日記

 う~ん、自粛解除を合図に、川面の群れ鳥が一斉に天空に飛翔した感じやなあ。ANA(9202)が前場に前週末比158.5円高の2555円まで一時6.6%上昇、後場はさらに上げ足を速めている。日本航空(9201)は同144.5円高の2031円まで同7.7%も上げ、後場も一段高となっている。昔、『私をスキーに連れてって』という映画があったけれど、ステイホームで溜まりに溜まった国民感情は「私をどこにでも連れてって」という気分なのか。行けいけドンドンと、バンドワゴンの笛太鼓が鳴り響いてくるようである。やはり景気のいいことは、そこらの淀んだ空気を吹き払ってくれて素晴らしい。ついでにコロナウイルスも吹き飛ばしてくれると、誰も何も文句はなくなる。
 誰も、自分の前途も、株式市場の先行きも、新型コロナウイルス肺炎の帰趨も読むのは難しいけれど、現状に限れば中間決算を纏めることができる。安倍政権は感染発生国中国の習近平国家主席の来日に拘わり、ギリギリまで入出国、検疫を強化しなかった。東京五輪開催にマイナスとならないよう、国内感染者数を抑えるため、PCR検査を極力絞ってきた。その結果、感染・死者数の国際比較から見て、上々の成果を得た。通期決算でもこの調子が持続することが期待されている。しかし決算はPL(損益計算書)だけでなく、BS(貸借対照表)もCF(キャッシュフロー計算書)ある。中間で成績の良い損益を得るために、クラスター追跡という手法を用い、一般の検査要望者を切り捨てた。純資産を良く見せるために、負債の部を絞っていないか。仕入れを閉ざし、在庫の払い出しだけで営業キャッシュフローを見栄え良くしていないか。次の投資を怠り、投資キャッシュフローを歪めていないか。検証しつつ、仕上げの決算を待たなければならない。
 NHKラジオ古典講読は前回の鴨長明から楽しみにしていたけれど、「更級日記」は上総の国から京への旅の部分までは面白かったけれど、全体のトーンの模倣と繰り言は性に合わないな。繰り言なら「蜻蛉日記」の方が起承転結がはっきりしていて読みやすそうな気がする。それに第4回目の富士川の辺りまで興味を持ったのに、何回か聞けなくて次にダイヤルを合わせたら、初回を放送していたのに面食らった。ガクッときて、前半はもう止めた。後半の「和泉式部日記」に期待しよう。歌は上手いし、行動は破天荒やし、他の人を誰も知っているわけではないけれど、和泉式部だけは日本文化の奇跡として、吉高由里子以上に憧れている。在原業平と双璧として輝いている。大河ドラマも行き詰って、ただ続けているだけの存在になっているなら、こういうところに目を着けてほしいな。

空晴れぬ
風もほどよし
いづくにも
われを連れ出せ
まこと思はば