息子夫婦が昼飯を食いに来てくれることになった。何をご馳走しようか。散歩しながら懸命に考えた。ぐにゅっと何か踏んだけれど、何かを確かめるのも嫌だったので、靴裏を砂利に擦りながら青果スーパーに入った。チーズフォンデュの元が置いてあったので、それに決めた。
何を具材にするか、別の食品スーパーで物色した。フランスパンは当日の朝に買うことにした。人参は冷蔵庫にある。そこで先ず肉物としてソーセージを選んだ。この前、仙台・松島旅行をしたばかりなので、次に笹かまぼこ、ついでにカニ蒲鉾にした。フランス料理風にホワイト・マシュマロも生まれて初めて買った。
飯をこんなに必死に考えるのは、40を過ぎた息子と去年結婚してくれた嫁を大事に思うからである。この夏に何の件だったか、LINEで嫁さんと話しているとき、ピンポン同好会の幹事長からLINE電話が横から入ってきて詰まらない用事を一方的にしゃべり始めた。いま大事な電話中なので待ってくれと言ったら、急ぎなのでそんな電話は切れと吐かした。頭に来て、直ぐそのLINE網を遮断し、せっかく馴染み始めたピンポン同好会を脱会した。慎重にも慎重に新たな関係を構築中なので、一分の不安要因も削いでおきたい。
なぜLINEは通話中に後から来た電話の横入りができたのだろう。アプリの仕組みは分からないけれど、常識から考えて不当ではないのか。これではまるで竹島に後から勝手に乗り込んできて、独島と言い張るようなものではないか。
あとはトンカツと野菜サラダを考えている。トンカツは細く切って出せば、ソースを付けて食べて良し、チーズフォンデュに浸けてもチーズカツレツになって旨いだろう。野菜サラダは生ハム入りにしようと思う。とにかく嫁さんと息子を喜ばせてあげたい。
添ひてより
ひととせ経ちぬ
嫁ごぜよ
チーズフォンデュぞ
伜よろしく