本当の戦争の話をしよう
この本は戦争をあからさまに批判するものでなく、筆者が経験したベトナム戦争を、あえて誤解を恐れずに書くと、"クール"につづった短編「小説」です。短いコンテクストのなかで、自身(?)が殺してしまったべトコンの描写、家族を殺された後踊り続ける少女、帰還後湖をただ坦々と回り続け、そして最期には死んでしまった帰還兵、中隊で慕われていたネイティブ・アメリカンの最期と助けてやれなかった同僚などが語られます。この中には戦争の悲惨さや愚かさなどは書かれておらず、それがかえって戦争の本質を語っていることになっています。北朝鮮問題で右翼化する人間が多い中、日本では本当の戦争を経験してきた人が少なくなってきたとはいえ、この方たちの声にもっと耳を傾けるべきなのでしょう。
この本は戦争をあからさまに批判するものでなく、筆者が経験したベトナム戦争を、あえて誤解を恐れずに書くと、"クール"につづった短編「小説」です。短いコンテクストのなかで、自身(?)が殺してしまったべトコンの描写、家族を殺された後踊り続ける少女、帰還後湖をただ坦々と回り続け、そして最期には死んでしまった帰還兵、中隊で慕われていたネイティブ・アメリカンの最期と助けてやれなかった同僚などが語られます。この中には戦争の悲惨さや愚かさなどは書かれておらず、それがかえって戦争の本質を語っていることになっています。北朝鮮問題で右翼化する人間が多い中、日本では本当の戦争を経験してきた人が少なくなってきたとはいえ、この方たちの声にもっと耳を傾けるべきなのでしょう。