夜のブログ

講評です

【0】 再会

2007-03-13 23:04:53 | 講評2007
内容: 0
文章: 0

こんなことを赤裸々に言えちゃう清水さんはすごいなぁ、と感心しました。
それ以外でもなんだか凄い人らしいですし。
ただ積極的な加点は難しいかなと。
いきなり出てきて嫌なことを言う話というのは例がたくさんありますし
どんな風に出てきたとかどんな様子だったとかのヒントがあまりにもありませんので。

書きぶりも可もなく不可もなくという感じです。

清水さんのほかの話に期待かなぁ。

【+1】 藪から…

2007-03-13 22:50:47 | 講評2007
内容: 1
文章: 0

長屋にて。
「大家さん!大家さん!」
「なんでぇ藪から棒に」

という感じの話かなと思ったら当たらずも遠からずと言った印象。
変な所から手が出ている話というのは去年大会でも2話くらいありました。
(小袖の手系は除く)
今大会でもすでに2話ありましたね。
新規性については望めないかなーと。
犬の反応はちょっと好きですけれど。
手が突き出ている状態で生垣を覗き込んだのかなぁ。
そうならその後はかなり怖かっただろうなというところで内容に加点したいですね。

【+2】 ぱさりぱさり

2007-03-13 22:41:37 | 講評2007
内容: 2
文章: 0

寮に伝わる怪異として、ここまで直接的・積極的なものは珍しいように思います。
学校や寮といった、自分の意思で容易に変えられない場所には怪異が吹き溜まる傾向が
あるように思いますが、その大半は「慣れたらなんとかなる」で乗り切れるような
無害なものが多かったりします。
こんなものが廊下を徘徊して部屋を覗くんじゃたまらないでしょう。

文章的には読みやすいし、臨場感もあって好感なのですけども
冒頭からして自分の体験を自分で書いた私小説的です。
それが自体が悪いわけじゃないのですけど、
「今の学生は瀟洒な~」などという乱暴な比較は
僕のような読み手にとっては障害にしかならない。
書き手としては書きたかったんでしょうけれどね。
楽しかったことは良いほうに作用してると思いますが。
差し引きゼロかなぁ、と。

【-1】 帰り道

2007-03-13 22:24:17 | 講評2007
内容: 1
文章: -2

夜道へ飛び出してくる怪異や、山道の老婆といった要素は
比較的よく聞く類のものです。
半身のみというのは面白い部分ですけども
このディティールのなさではあまり面白いと思えるように
昇華してはいないといえます。
その辺は技術点かも知れませんが。

婆さんのことを忘れているというというのは意味が一読してよく判らなかったのですが
つまり毎日同じことがあるのに毎日そのことをうっかり忘れて
通りかかってしまうということでしょうか。
それはかなり珍しい。

たったこれだけの文章なのにかなり読み難い。
時勢を無視して淡々と書かれているので要点が汲み取りにくいですね。