夜のブログ

講評です

【0】あなたが欲しい。

2008-08-17 05:52:48 | 遺伝記
うーむ。
流木を掘るってところにまず無理を感じる。
深いひび割れが走っていて掘るのは厳しいんじゃないか。
新鮮な流木を使えばいいのだろうけど、それなら山行って伐って来いよと思ったり。
で、一番のポイントは小刀を手にしたときから近所の女をばらしに行こうと思うまで、いかに飛躍なく描かれるかだと思います。
アキレス腱になってるのは突然腕と頭を落とそうとするあたりだよなぁ。ここが微妙。
作ってみたら腕と頭がなかったので、そうかこれでいいんだ、となる方が説得力あるんじゃないかなぁ。

展開が、というか主役の興味の先が「小刀」「女彫像」「小斧」「破壊活動」とぽんぽん移るのはいいです。
しかし小刀は飛ばせたんじゃないかな。小刀に始まって斧に終わるのでは、像とか女とかはオプションに過ぎず、
結局刃物振り回したいだけなんじゃないのと思えてくるので。
いや、まぁそっちが本流だったのかも知れないけども。
最後に主人公の一人称が登場して収束する感じがあるんですけども、振り返ってみると今までのは一体なんだったのかと。
特別悪いところがあるってわけじゃなくて、なんとなく無理のある筋に無難なキチガイ話を乗っけた感じを受けるなぁ。

ホームセンターで小斧や小刀を買うくらいは「金のかからない趣味」だよなぁ、と趣味貧乏な私が叫んでおります。


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