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●レディースルームシェア運営、行政書士
●All round writerプロ作家志望

小説 【半グレ銀行マンの野望】 21

2024-06-10 18:11:19 | 政治

高級クラブ 華 の分捕り】

水田が支店長室に入ってきた。 

焦燥感が表情に出ていた

「前島さん、私に何か不手際でも? 仕事が半減したのは どういうワケでしょうか」

開口一番これだった

立夫は とっくに気が付いていたが 仕事も忙しかったし放置していたのだ

「知らないですよ 俺の赴任挨拶にも来ないしさ・・俺にしたら 逆におかしいなと思ってたんだ」

「そうなんですか・・元支店長の 嫌がらせですかね・・」

支店長を 華に 招待した時 ホステスに嫌われ それが原因かもというのだ

 

「前島さん なんとか支店長の力で 元に戻していただけませんか うちは死活問題ですよ このままでは所員の給料も払えないです」

いつものニヤケタ顔はどこにもなく 必死の面持ちだ 50過ぎの白髪頭が急に老けて見えた

「水田さん 言いたくはないが 千賀子からいろいろ聞いたよ 千賀子を口説いているとき 俺のことを成り上がりの平行員と結婚なんかしたら後悔するとか

吹聴したよね・・」

「そ、それは 誤解です‥そんなこと言いませんよ・・」

「シラを切ってもダメだ 千賀子からはっきり聞いてるんだ・・俺を女たらしとかさ 悪口雑言の限りだぜ」

「前島さん、すまない、千賀子さんから どんな人かと 聞かれて つい ホントのことを・・」

「ほんとのことだと?」何を言いやがる!(笑)

笑っても 立夫の目は笑ってないことに 水田はハッとしてすくみあがった 冗談で流そうとしたが逆効果だった

「水田よ 元に戻すどころか 全部切ってやろうか!・・俺にはその権限があるんだぜ・・」

 

厳しい呼び捨て口調に 水田は 慌てて床にはいつくばって 両手をついた

「前島さん このとおりだ・・謝るよ お願いだ このままでは 事務所は閉鎖し 私は破産者だ・・」

立夫は腕を組んで ソファにふんぞり返って たばこの煙を悠然とくゆらせた

聡子は そんな立夫の顔をちらっと見て ニコっとするのだ

しばらく無視したのちに 立夫はおもむろに口を開いた

「助けてやってもいいが 水田よ 条件があるんだ」

と持ち出した 

「な、なんですか?・・条件とは?」

「華の営業権を譲ってくれ・・それが 条件だ」

「えーっ華を?ですか?」

思わぬ条件提示に 立夫の意図を知り 水田は苦渋の表情を浮かべた

この話は簡単ではない。

畳みこむには その華に場所を変えて決着をつけることにした。 聡子を残し水田と立夫は銀行を出た

まだ陽は高いが 外は師走の木枯らし一号が吹き荒れていた

車を拾い クラブに行くと 隆司が店を開けてくれた。 隆司はここに泊まり込んでいる身だ゛

「おお、立夫 水田さんも一緒なんだ・・」

「お二人は知り合いでしたか?」 水田は意外なことに驚いた

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

つづく

 

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小説 【半グレ銀行マンの野望】 20

2024-06-10 12:12:57 | 政治

師走に入ってもう半ば

会議室の窓を開けたら 商店街のほうからジングルベルが聞こえてきた

立夫は5人の総務や融資の幹部を集めて行員削減を議題にして意見を交わさせたのだ

が、「70人を50人に減らすのはとても無理です 支店長、本部と掛け合っていただけませんか」

と泣き言を繰り返すにイラっときた立夫。

「バカ野郎!おめーら 親方日の丸の 大名気分だからそうなるんだ・・このままだと来春の異動にはお前ら幹部も 左遷させてもいいんだぞ! ちゃんと削減リストをまとめてこい! 」

怒鳴り倒すと 幹部は青くなって ほうぼうのていで 散っていった。

「あんまりなことしてたら恨まれますよ」

支店長室に戻ると 聡子がニヤッとした

「俺はな ホント言うとどうでもいいんだ ただあいつらは 主流派に楯突く反主流派よ・・だから容赦なんてしないんだ。俺は支店長として ここに根付くつもりだ 仮に先で 役員とかになったとしても 生まれ育ったのが ここ播州よ 姫路を俺の根城として大事にしたいんだ」

「それはわかるわ・・私だってそうです 立夫さんと ここで ずっと暮らしたいです」

「聡子、お前だけだよ・・俺の気持ちを分かっているのはさ・・」

「立夫のエロい視線が聡子の 胸のふくらみに飛ぶ」

立夫は聡子の後ろから羽交い絞めにして それを両手で揉みしだく

「や、やめてよ ここは銀行なのよ・・」

いいじゃないか・・と ドアを内ロックし 聡子をソファに押し倒した

今日が初めてではない 何度も これだ・・

聡子はあきらめて目を閉じた 

 

ファスナーを下げられ スカートとパンストも・・剥がされ

下半身が裸にされた・・股間のソコは縦一線の亀裂だ・・陰毛は立夫の好みで剃っていたのである・・

立夫はズボンを下げると ブリーフがテント上に大きく隆起していた

屹立をつかみだすと せわしげに しごき 唾を塗り付けた 

図体も大きいが そそり立つ肉棒も超デカだ・・

「いくぞ・・聡子・・」

と言うか否か 一気に押し込まれた・・

律動が始まってから 間もなくして 内線が鳴った

「くそっ!なんだよ・・」

ボヤきながら 勃起を抜いて聡子から離れ 電話に出た

「水田か・・・よしわかった 通してくれ・・」

立夫は聡子に身づくろいをするように 目配りした 

聡子はさっと整えて 立夫のズボンをあげて ベルトを締めてやるのだ・・手際のいい心得た秘書なのである(^^)

「聡子 あいつが来たら お前も同席してくれ 一緒に聴いてほしいことがあるんだ」

立夫は 司法書士の水田が持っている、高級クラブを聡子の名義にする絵を描いていたのである。

姫路に根城を持つという第一号がそれだった。立夫は 体中に闘志が漲ってきた。

言うなれば戦闘準備完了だ。

つづく

 

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戦国武将 福島正則の腰抜け生涯 話にならない日和見の間抜けだった 現政府と同じだ

2024-06-10 10:07:28 | 政治

 

福島正則と聞いたら秀吉の子飼いで 賤ヶ岳の戦いで一番の戦功の有ったお方

賤ヶ岳7本槍のひとりとして名を馳せ 武勇に優れていたのです

家康との小牧、長久手の戦いとか小田原征伐に参加

のちに朝鮮にも渡り、黒田長政や 加藤清正と云った武将の武道派と気が合ったとされます

文治派の石田三成とこのころから 険悪になりのちに関ヶ原で東軍の家康側についています

関白英次に切腹の命令を伝えにいったのもこの人と
されています

 

と、まあ、一般的に知られているのはこの程度・・

反石田三成の先鋒隊長といったところでしょうか・・

前田利家亡きあと 三成を襲撃を企てたりしています


秀吉に忠誠を誓ったはずの彼が 正則の養子になっていた正之という息子を家康の満天姫と婚姻させてます

これは諸大名との私婚を禁じた秀吉の遺命に背いているし

そのあと家康と秀頼の接見が京都二条城で行われましたが彼は 秀頼の屈辱的ともいえる、上洛を促しています

大阪の陣では秀頼側の加勢要請にも断ってます

こうしてみると 秀吉に本当に忠誠を誓っていたのでしょうか・・

日和見を決め込み 家康の顔色を窺っていただけの
武将に見えてきます

 

関ヶ原で家康に一応認められ、広島で50万石を与えられますけど 家康の死後

台風の水害で 城の修復していたところ難癖をつけたのが徳川秀忠・・

それで50万石を没収され 長野県の何とかいうところに転封です

結局は最後の2万5000石も幕府に返納し、関ヶ原の合戦の24年後に 長野の片田舎で64才で淋しく死去しています

ネットの記事によると 信濃時代 正則は領民から全く尊敬されず 死後呼び捨てにされているありさまだったとか・・

幕府の使者が到着する前に 家臣が正則の遺体を焼却していたそうです

幕府からのいろんな屈辱に耐えかね切腹したのを咎められるのを恐れこれを隠蔽するために急いで火葬にしたのです

まあ嘘か本当か知らないけど

正則は幕府に対する憎悪を募らせていたことは確かだと思います

一方では 秀忠が正則を憎んでいたのです

その最大の理由は 関ヶ原の合戦に3日遅れて到着した秀忠を嘲笑したことから始まってると思います

それに加え豊臣恩顧だった武将がこうも簡単に裏切り 

家康に媚びる姿が我慢ならなかったのではないかと思います つまりは武士の魂である、忠誠心が有るのか?と思われたことにあります

 

結局はどちらからも 疎んじられ蔑まれてそのなれの果てが完全な没落です・・

日和見主義者が辿った哀れな結末と私は思います・

それから比較すると三成は最後まで豊臣家に忠誠を誓って散ってますから潔かったのかも知れません・・

秀吉の子、秀頼から懇願されたとき 負け戦になろうとどうあろうと 

【家康よ 約束が違うではないか】と 挙兵しておくべきだったのです それが武士の魂と思いますよ・・ホントそれで彼の武士の面目は立っていたのです

 

引け際の拙さというか・

綿々とお家の安泰と自らの助命にこだわるあまり そんな結果になってしまったのです

真実はどうあれ・・そんな感じしか見えてこないです

日本の自民党クソ政権の日和見主義もある意味 この腰ぬけ戦国武将と似ているよ (^^)v

再掲載です

おわり

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