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●レディースルームシェア運営、行政書士
●All round writerプロ作家志望

小説 【半グレ銀行マンの野望】 12

2024-06-04 18:25:54 | 政治

母親に出世を誓った

東京から戻った立夫は 一日休んで 姫路北部の加西にいる母親を訪ねた

母親は免疫に関連した難病になり 入退院を繰り返していた 

共稼ぎの兄夫婦は母親の面倒を見ているが 留守であることを知って 家に上がり込んだ

母親の医療費は立夫と折半だった その負担割合を巡っていい争いとなり 挙句はケンカだ・・

仲が決定的に悪くなっており 顔を合わせたくなかったからだ

母親は 寝たきりのはずが座り椅子にかけてテレビを見ていた やつれてはいるが顔色も悪くない

「おや立夫じゃないか 来てくれたんだね」 と

満面の笑顔を向けた

「母さん 俺 姫路支店長になったんだぜ 」

「へーそれは本当かい?」と言いつつ 顔はすぐ笑い顔になった またどうせ大ボラだろと言いたげだ

立夫は名刺を取り出し見せた

「本当なんや! けど海堂 立夫ってなってるよ・・」

「俺 結婚したんだよ 海堂家に養子になってさ・・母さんには黙ってたんだけど結婚式には呼ぶよ 車椅子でもいいから 式に出てほしいんだ」

母親には洗いざらい話したら そうかそうかと 涙を流さんばかりに喜んだ。

他愛もない話や 昔の思い出話で尽きなかったが 

ところでと 母親が切り出したのが 隣村の聡子のことだった

立夫のことが好きなので結婚したいから仲をとりもってくれと 何度も来たというのだ・・

「母さん 実はな その聡子に今日会うことになってるんだ・・俺もさ 結婚するって一言も言ってなかったし 詫びようと思ってさ・・」

「そうかい それがいいよ ちゃんと話したら あの子も踏ん切りがつくだろうしね・・」

聡子と俺とは5年越しの付き合いだった 高3の時不純異性交遊の相手が中2の聡子で

退学一歩手前になり あの時は 聡子の親が怒鳴りこんだりで 母親にはずいぶんと心配をかけたもんだ。

「あはは お前は本当に罪作りな女たらしだよ 父さんとそっくりだ。女作ってさ あたしたち親子を捨てていなくなった 酷い男だよ」

母親は寂しそうな笑顔を見せた。

立夫は 用意していた封筒をポケットから出した

「母さん 50万入ってるんだ クソ兄貴には内緒にな・・美味しいものでも食べろよな・・」

「こんな田舎では医者もいないしな そのうち姫路に呼んでやるよ」

「そうかい ありがとう 立夫・・」

「母さん 俺は 出世して 姫路のお城みたいな御殿を建ててやるぜ それまで元気で居ろよ」

と言い残し家を出たが 胸に秘めた決意と野望は お城より壮大なものだった

つづく

 

 

 

 

 

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小説 【半グレ銀行マンの野望】 11

2024-06-04 15:14:46 | 政治

無敵になった立夫

常務と対決から一転して手打ちになったことで 環境が一変した。 にわかに慌ただしくなったのだ。

翌日には先ず、弁護士が来た。 海堂家に入る養子縁組の手続きだった 委任状に捺印し それが完了したとの報せと入れ違いに 

大阪本部の人事部長から直々に電話がはぃった

「海堂 立夫さんですね あなたの名刺が出来上がりました それについては詳しいご案内をしますので こちらに来ていただけますか・・」

実に丁重な口調だった

(来たか・・・) 立夫は胸が躍った

立夫は何度も鏡の前に立ち正装を改めた。 記念すべき日になると確信したからだ

行くといきなり 経営戦略会議という参加メンバーに加えられたのだ 一足先に来ていたのか海堂常務の顔も見えた

集まったのは 関西の重鎮というか各役員をはじめ10名足らずだったがいずれも錚々たる面々だった

一体何の会議かと思ってたが 常務の挨拶ですぐわかった 

反主流派に対抗し それに打ち勝つ【決起会議】というもので 来年初めに発表される人事異動で主流派が圧勝するシナリオに向けての団結の再確認といったところか。

現筆頭専務を頭取に そして専務の後釜を海堂にということで満場一致の拍手で会議は終わった

終わった後 司会が立夫を指名し海堂常務の子息であることを紹介した そして自己紹介をと要請された

(エッ!俺が? )

突然のことで 立夫は狼狽したが 起立し少し間をおいて口を開いた

「私は赤穂浪士という忠臣蔵を輩出した播磨出身です 新しい住〇銀行を創成し 一層発展させるために有害な反主流派の巣窟に討ち入りをし

ことごとく駆逐する所存です 御覧の通り、若輩者ですが宜しくお願いいたします!」

この挨拶に一同爆笑した

夢中で半分ヤケクソ気味に放ったことだったが その場の空気にピッタリだったようで大成功だったのだ・・

「立夫君!素晴らしい! いやあ・・驚いたよ 即興ながらなかなかやるじゃないか・・」

「事前に言ってくれたら 用意していましたのに・・親父さんびどいなあ・・」

「君は注目され わしも鼻が高いよ 姫路支店長の内定は一年後と言わず数日中にでも出すよ」

 「!! ホントですか!」

「それだけじゃないぞ・・不動産売買やら債権回収という休眠会社があるんだが 再開しそこの本部長にしてやるよ 

表立ってはできないが 君のような 度胸の据わったヤクザ顔負けのような男が適任だよ」(笑)

(おおっ、こいつは面白いことになった)

決起集会が終わってから 人事部長から二枚の名刺を受け取った

「前島さん あなたは支店長であると同時に住○エステートという会社の代表取締役本部長です」

(おおーーすげー俺は社長なんだ!)

立夫は舞い上がったが 

ただし 社員は一人もいませんがね・・と部長にニヤッとされた

(なんだ そうなのか)・・とは思ったが これから採用したらいいのですよと付け加えられた

その後、親睦会が料亭に移動し宴となり そのあとはほんの内輪だけの場は大阪キタ新地の 高級クラブに移った

美人ママが常務に連れられて立夫に挨拶だ

「まあ この方が息子さん? 常務さんより恰幅あるわあ・・二枚目さんね~~・・今後ともごひいきに宜しくお願いいたします!)

なんとも低姿勢の挨拶で立夫は夢見心地だ・・

深夜になってようやく解放されたが、疲れは全く感じられなかった、むしろ 勇気百倍というか全身に漲る闘志がふつふつと湧いてきたのだ

(これは姫路支店長の地位どころではないぞ 海堂の跡取りとしてとことん上り詰めてやるぜ!)

 

姫路に戻った立夫は 千賀子を東京に帰したあとのタワーマンションで一人住まいとなった 

リビングには100インチのテレビをはじめ、カメラやパソコンにカラオケ機械などが届いていた 全て超高級品だ

(すげーーみんな俺のもんだ!)  

立夫は夢のような人生がこれから始まると実感し、自分が望めばすべてが手に入る、無敵になったような気がしてきた

つづく

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小説 【昭和浪漫 ハーレムへの道】 4

2024-06-04 13:24:52 | 政治

娘は黒田屋から来たと言ったが それは光惠が持っている置屋の屋号だ

立夫はピーンときた

(この娘はおれが芳江に注文した 生娘に違いない)

「おまえは玉枝というんだな? 年は幾つなんだ?」

「はい 16歳ぐらいです」

「ぐらい? なんだそれは?」

「はい、私は 年季奉公で売られてきて 親も知らないし 年も知らないのです 名前も女将さんがつけてくれたんですよ」

「なるほど」

明治大正の時代なんて戸籍不詳なんてザラだから納得できた

黒田屋には12歳からだというから 玉枝は東北あたりの貧農から青田買いでもされたのだろう・・

 

関東大震災から立ち直らないうちに 去年は世界恐慌だ。それに東北大冷害が追い打ちで世相は最悪で不景気のどん底だ。 

巷ではルンペンと言われる乞食で溢れかえり 景気のいいのは質屋と淫売商売しかない有様だ

血を売ってその日の糧を求めると言ったのが今の流りというから 玉枝のような身売りなんていわば当たり前なのである

「金だけは受け取るが お前は帰っていいぞ」

立夫は少しかわいそうになり 優しい口調で言うと

「それは困ります!あたいは 前島 立夫さんを持って帰るように言われました」

言下に答えた

「持って帰るだと? おい、持ち帰りかい?」

「すみません、あの、連れて帰るの言い間違いです」(笑)

「あはは 言葉の使いかたも知らないのかい?」

「わたし、学校に行ってないので すみません ひらかなしか読めないし・・」

詳しい素性はこれ以上は聴くに及ばないだろうと立夫は思った 

「で、ここに泊まりこんで 俺を持ち帰るように言われたのかい?」 (笑)

「そうです なんでもしますから 置いてください! 若旦那様と一緒に帰らないと 満州に売り飛ばされるんです!」

玉枝の話を続けて聞いていたら 特高の兄貴の言ったことと符合してきた・・アカ狩りで相当数の女を集めて既に売り飛ばしているのだ・・

「玉枝、お前の気持ちは分かったが見ての通りよ 部屋は一つと押し入れしかねえんだ。 俺たちはいいとしてだ・・スケベの男二人にお前だ・・

どうなるか知らんぞ」(^^)

立夫の暗示に 玉枝は顔色一つ変えずこう言った

「私は 若旦那様を連れて帰るまで、なにがあってもここにいます 押し入れでも住まわせてください! アレのことなら全然かまいません・・

あの・・スルように言われてますが?」

「おい立夫よ・・あまり虐めてやるなよ 可哀そうじゃないか 何も言わず泊めてやれよ」

傍で聞いていてたまりかねたのか ダチの村木が口を出した

「よしわかった!お前の願いは聞き入れてやるが・・そのかわり俺の言うことに絶対逆らうなよ 全裸になって 今それを誓うんだ」

なにもかも脱いで 三つ指ついて誓えと命じたのである。

つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

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小説 【昭和浪漫 ハーレムへの道】3

2024-06-04 11:10:56 | 政治

 

可愛い来訪者

特高監察官という官職を拝命した立夫だが

そんなものは先の100であり今の50を満たすものではない

立夫は大阪飛田新地近くのドヤ街で ダチの同じ26歳の村木 庄司という男と住んで居た。

立夫には光惠という母親がいる。

京都の置屋で奉公していた芸妓だが 経営者を誑しこみ それを乗っ取り 我が物にしてから 頭角を顕わしてきたやり手の女だ 大阪の船場に出てきてから 大きな置屋と茶屋を持って淫売商売で 時流に乗り今では大儲けしていると聞く

立夫はその光惠に深い恨みを持ち続けていた それは生れ落ちてから里子に出されたからだ 要するに棄てられたわけだが 一方の兄貴の憲治は立夫とは 真逆で手元に置かれて大事に育てられ学校にも行かせてもらい 高文の試験を合格し今や飛ぶ鳥を落とす勢いの特高の捜査課長だ。

立夫の乞食同様の身分とは天地の差だったのである。

(おれを捨てやがって・・クソ婆め・・!)

坊主憎けりゃ袈裟迄もってあるが その辺通りすがりの年配の女をみたら 腹立って唾を吐きかけるほどだった

そんな立夫に 3年前に母親の使いですと言って 従妹の芳江が突然来たのだ

その用件は 光惠が立夫を棄てたことに心から申し訳ないと詫びていると告げ 毎月生活費を持参するようになったのだ

其のおかげで 暮らし向きは少しはマシになったのは紛れもないことで、多少は憎悪が少くなっていたところへ 今回の特高警察官への話が舞い込み 立夫にはそれが渡りに船だった 

26にもなり 金もなければ女も逃げるしで 丁度腐っていたところだったから 意地もメンツも かなぐり捨てた

「わかったよ 帰って婆ぁに言えよ そのかわりに べっぴんの生娘と車を用意してくれ ダットサンの乗用車だ・・」

と 芳江に注文を付けたら 

「あはは あんたは 足元に付け込んで何を言うのよ 女はいくらでも用意できるとして そんな車の無心迄しても無理と思うよ」

車の価格は2000円、 今のお金ならざっと1500万だ いかに淫売で儲けていても簡単には出さないだろう・・立夫はこの条件を踏み絵にしょうと思ったワケだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それから3日目の昼だった

立夫は破れ障子の汚い長屋で村木と今日も朝から将棋三昧だった

「あの、こちらは前島 立夫さんのお家でしょうか・・」

若い女の声が・・

ああ、そうだよ と入口に立った村木が応対し 土間に招き入れた

将棋盤から目を離し俺が前島だというと その女が駆け寄り 

「黒田屋から来ました!お金を持ってきました」と大声で告げた

目がきらきらと輝く可愛い娘だった。

つづく

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政治資金は【賄賂】そのものだ。

2024-06-04 07:14:52 | 政治
政治資金は【賄賂】そのものだ。
そもそもの話として企業が寄付する理由って業界が有利になる為の癒着意図しかないんだから、
それによって集まる金は 便宜を図ったり歪みしか産まない、要するに歴然とした賄賂なんだよ。
 
議員個人への歳費は世界一の高額だし その上政党交付金という莫大なお金も議員に還流され支払われている。
この上 政治資金という賄賂を堂々と認めろというのだから実に呆れた話ではないか。
 
この問題いつからやっているんだよ?遠い昔からだろうが!、
これ「国民の利益」という観点からみたら0どころかマイナスで、
国会議員って、そのための仕事をしてるような奴らばかりだ
 
そして日々のクソ議員は「次の選挙負けたらどうしよう。」とか「あれバレたらどうしよう。
どう言おうか?」だけしか念頭にないのだ
こんなクソ野郎の連中に 見ず知らずの国民という集団のために頭が働くワケがないのは自明の理だ(笑)
維新の「賛成できない」表明受け自民が再び修正へ 4日にも衆院・特別委員会で岸田首相に質疑へ(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) - Yahoo!ニュース

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クソ中国の言行は何一つ信用できない

2024-06-04 07:12:28 | 政治
クソ中国の言行は何一つ信用できない
国内での出来事はもちろん、発表される経済指標などもそうだ。
全てウソ800 ! また、隙あらば他国の技術を盗み取ることを国是として掲げているとんでもないクソ国家。
日常的に虚言を弄し 詐欺窃盗を常套としている国家は他にないだろう(笑)
中国外務省がゼレンスキー氏の批判に反論 「他国に圧力をかけていない」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

中国外務省がゼレンスキー氏の批判に反論 「他国に圧力をかけていない」(産経新聞) - Yahoo!ニュース

【北京=三塚聖平】中国外務省の毛寧(もう・ねい)報道官は3日の記者会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領が世界平和サミットに関して「中国が各国に参加しないよう働...

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М男と女王様の会話

2024-06-04 00:08:51 | 政治

М男の注文メニューは【お仕置き】だった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「お前、なんか 悪いことしたんだろ?」

「申し訳ございません、女王様」

「なにしたんだ 言ってみなさいよ 事と次第ではお尻が腫れ上がるよ」

「申し訳ありません、女生徒に淫らなことを考えたのでございます」

「なにぃ? すると、お前は学校の先生かい?」

「そうでございます 女生徒にパンツ脱がされて虐められることを妄想していました」

「あはは 脱がすのではなくて 脱がされる妄想かい?」

「はい、脱がすなんてめっそうもないです」 汗

「脱がされて ナニしてほしいと思ったんだ?」

「はい 立ったものを 洗濯ばさみで挟まれたり・・それと」

「それと?」

「はい お尻に無理やり棒を突っ込まれたりのお仕置きです」

「あはは お前はほんまの変態だよ お前に聴くがよく通ってるよね?」

「はい 通わせていただいています・・」

「お金が良く続くもんだよ 既婚ってあったけど どうしてるんだよ」

「はい、実は その火の車なんです」

「あははは 」

このあとは次回に・・

※実話を脚色しています

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