ITレガシー

レガシー・エンジニア(hsato)の日記です

Appleが強い訳

2010-03-15 07:19:40 | 私の主張
Appleが強いのは、利用者に新たな経験を通じた価値を提供するという点において、他者の追随を許さないと言うことだ。その源泉は、少ない商品ラインナップへの選択集中と特許による自社価値の保全にある。

アップル vs マイクロソフト vs ソニーの研究開発費を比べてみた : ギズモード・ジャパン

アップル社に帰ってきたスティーブ・ジョブスが最初にやったこと。それは、製品の数を極端に抑えたことである。異なる商品シリーズで、バッティングするものが多数あったからである。

売れる製品にだけ絞ることで投資効果を高めたと言える。

ソニーは、商品とそのバリエーションが非常に多い。店の棚で売ることを考えるとその棚に自分の製品がすべて埋め尽くされているということが大切なことだった。未だにそこにこだわっているとも言える。

アップル、HTC提訴の前に携帯メーカー数社へ警告か--米報道:モバイル - CNET Japan

アップル社の特許申請に関するニュースもたまに見るが、革新的な製品を発売する時にアップル社は着実に特許で自らの権利を押さえている。

…Appleが「使える武器は何でも」使ってそれを阻止する、と宣言した。…

この言葉はすべてを物語っている。

例えば以下の様な取り組みである。日本での成功事例からヒントを得たとしても、自らの権利をしっかりと主張している。

Apple、iPhoneを利用した電子キーシステム「iKey」の特許を申請 - スラッシュドット・ジャパン

米Apple、タッチスクリーンを利用した印鑑認証システムの特許を申請 | パソコン | マイコミジャーナル


インターネットで巨大な広告媒体を持つということを本業にするGoogle。OSやオフィススィートにこだわり続けるMicrosoft。エレキと呼ばれるデバイスにこだわり続けるSONY。そして、Web 2.0に合わせて利用者へ新たな価値を提供するApple。

選択と集中。そして時代を読み、時代を作ること。それが企業の価値である。

アップル・コンフィデンシャル―誰も書かなかったアップル・コンピュータ20年の真実 (Mac power books)
オーエン・W.リンツメイヤー
アスキー

このアイテムの詳細を見る

最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。