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レガシー・エンジニア(hsato)の日記です

Web 2.0に必須の手法であるAPI

2010-05-28 10:05:50 | 私の主張
APIを使ったビジネスの肝は、「一人勝ちしない」ということである。独占しようとすれば必ず横槍が入る。公正な競争環境と言うものがビジネスでは重要視されるからである。

Appleでさえも、SDKを無償で配り、APIを公開する事で一人勝ちしようとはしていない。もっとも、彼らの場合はデバイスというものを独特に作り上げそれで儲けようとしている訳だが。

Web 2.0以前の企業においてAPIというものを活用できていない。たとえあったとしても、ひどく限定的で融通のきかないものである。それは、技術の問題ではなく、ビジネスモデルの問題である。すなわち契約に基づいてどのように金が流れるかとAPIは実は密接に関係する。(たとえ金の流れが無くても、共同プロモーションをするということは、金が流れたことと同様のものだと考えられるからである。)

jQueryとTwitterのAPIを使ったWindows 7アプリを作ってみた - @IT

APIがあると便利な点。それはマッシュアップと呼ばれるものである。

各Webサービスはそれだけでも使える。例えば地図のサービスならば地図を見たり、経路検索をしたりなどである。

APIとはこのサービスを部品化してくれる。あるサービスを親にして、部品となった子供のサービスを複数その親にくっつけることができる。こうやって作り出すことをマッシュアップという。親となったものは子の機能を活用しながらまた新しいサービスへと発展していく。

例えば食べ物のサイトの場合、地図は地図APIを介して別のサービスの機能を活用するといった使い方になる。

3Dウェブへ向けたグーグルの取り組み--WebGLによる「O3D」再構築の可能性:スペシャルレポート - CNET Japan

3Dに関するAPIである。別のエントリでGPUについて述べているが、映画をはじめとして様々なものの3D化は広まる。GPUの性能があがり安くなるからだ。

グーグルによるMapReduceサービス「BigQuery」が登場。SQLライクな命令で大規模データ操作 - Publickey

APIの公開に積極的な企業の一つがGoogleである。彼らは自らのサイトを作るのに使った技術やノウハウをオープンにする。これがWeb 2.0とそれ以前の会社との大きな違いである。

同様な技術を取り扱おうとする場合に権利を主張することに躍起になっているうちにブームはなくなってしまうか、他者が横取りしてしまう。とりあえず手を組み、その市場を開拓することが発展に寄与すると分かっているのである。

Hotmailの一歩先を:Google、Gmailでのプレビューを可能にするAPIを公開 - ITmedia News

Google Japan Blog: Google Maps API を使って、地図のカラーバリエーションを楽しもう。

Google Wave Hackathon : ATND

各サービスは利用者への機能追加だけでなく、APIの追加変更も盛んに行う。直接利用者にサービスを提供してもよいし、他のサービスと組み合わされて提供されてもよい。そういう思想が重要だということだ。

foursquare、APIを使ったアプリケーション増加に伴ないApp Galleryを開設。買収するのはナビスコかとの噂もあり?!

地図のAPIの例である。

InfoQ: Facebook の Graph API は セマンティック Web の未来か?

ソーシャルグラフAPIの例である。ソーシャルグラフとは、様々な情報のつながりから、そのつながりを分析して趣味趣向を分析するというものである。

使い方を間違えるとプライバシが漏れてしまうことになりかねない。

DropboxがAndroidクライアントをリリース!APIサポート、BlackBerryアプリも! : ライフハッカー[日本版]

ストレージサービスのAPIの例。

買い物情報共有サイトBlippyはAPIを公開して強敵Swipelyに対抗

買い物共有サイトのAPIの例。

An Open API from MasterCard to Develop Applications? Priceless

クレジットカード会社のAPIの例。

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