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アライメントとジオメトリ

2008-07-21 | アライメント関係
 サスペンション関係で良く出てくる言葉、アライメントとジオメトリ。
しかし両者を混同しているような記述を見かけることもしばしばです。

ホイール・アライメントはホイールの状態(角度)を指すのに対し、サスペンション・ジオメトリとはサスペンションの動きを決めるため設計されたアーム長さや取り付け位置などの幾何学的な形状や相対位置のことであり、アライメントを理想的な状態に極力近づけられるよう設計されています。
 トーやキャンバといったホイール・アライメントの調整は静的なイニシャルアライメントであり、それらの動的な変化はジオメトリに依存するという関係にあります。

 チューニングショップや、最近はカー用品店でもいわゆる四輪アライメントの測定や調整を行うサービスがあります。光学測定器等を用い、キャスターやキングピン傾角等も測定・調整するためそれらを「アライメント」の項目として扱われていますが、それらは組み付け不良や事故によるジオメトリの左右差、あるいは車高を下げたことによる不適切なジオメトリを補正したりするためものであり、それはすなわちジオメトリの調整である思うのです。

 イニシャルアライメントを調整するとき、多くの場合アライメントだけを調整することができない(たとえばアッパーアームの長さやピロアッパーでキャンバーを調整する場合など、わずかながらジオメトリも変化する)など実際には双方の境界があいまいな部分も存在するのですが、二つの言葉の考え方は異なるものであると考えています。
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