映画 『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』

－買ったもの－

キャプテン・スパロウのバンダナ（息子用）

キャプテン・スパロウの指輪（息子用）

パイレーツ・オブ・カリビアンの下敷き（息子用）

キャプテン・スパロウのフィギュアつきドリンクカップ

キャプテン・スパロウの付箋セット

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』を息子といっしょに見てきました。

息子もこの春から、母親なんぞとは出歩きたくもない盛りの中学生男子。しばらくはふたりでお出かけする機会もそうそうなかろうと思い、奮発に奮発を重ね、３Ｄ＋座席が動くD-BOXで鑑賞して参りました。

D- BOXというのは、映画のシーンに同調して座席が動いたり振動したりする体感システムです。たとえば船や馬車に乗るシーンだとその揺れに合わせて座席も揺れるとか、登場人物が体に衝撃を受けるような場面では座席が振動するとか。遊園地にはずいぶん前からその手の体感型アトラクションがありますよね。あれをもうちょっとソフトにした感じ。
この動きが画面とうまくシンクロしていて、なかなかリアルで良い－のですが、これちょっと高い。普通の２Dだと大人ひとり当たり￥１３００円のところ、３D料金３００円とD-BOX料金１０００円が加算されて倍の２６００円になってしまうのです。

しかもよ。

それだけの代価を支払ってまで目一杯楽しもうとしているこの私の前に座ったのがすごい座高の外国人男性だったというのは、これは一体どういう不幸ですか。スクリーン真っ正面のとても良い席だったのが仇となり、その座高のおかげで字幕がちょうど見えん！あああ！！こっちはあんたと違って、字幕無しでＯＫなほど英語が出来るわけじゃないんだよッ！

仕方がないので、私は上映中一度たりとも座席の背もたれに背中を預けることなく、椎間板も引き千切れんばかりに背筋を伸ばし、男性の頭ごしに字幕の上半分を読み取ることに汲々としたのでした。
あー疲れた。　私の座高も伸びたかもよ。
ちなみに言っておくと、D-BOXは劇場の一番後ろの二列のみ。私の席は最後列だったので、私自身は誰ッにも迷惑をかけていないはずです。
背もたれからの振動もキャッチ出来ていたら、きっともっと良かったんだろうなー…。

 

このように鑑賞上の不都合はあったものの、映画自体は今回もよく出来ていてとても楽しめました。いつもながら、衣装と美術が素晴らしい。海賊たちと海賊船のあの華麗なるむさくるしさには、毎度感嘆させられます。ナマ乾きの汚れ雑巾のニホヒが漂ってきそうな、キタナ美しい衣装が素敵。

 

息子と私はバルボッサの大ファンなので、海賊のエッセンスを凝縮させたようなこのキャラクターが引き続き登場しているのが嬉しい。バルボッサと言えば、林檎。＜映画に出てくる美味しそうなものベスト１０＞をやったら、２作目のラストに出てくる「バルボッサの林檎」はぜったい入れますね。今回のバルボッサ＋林檎のシーンは笑えました。これから見るひとは、どうぞお見逃しなく（見逃さないと思うけど）。

 

ひとつ不満をあげると、人魚に恋する宣教師役のひとがなんか今ひとつ見映えがしなくて、そこが惜しかったです。役柄的にやさ男タイプでないとダメなのはわかりますし、そこそこの美男ではあるのですが、並みいる「ザ・面構え」みたいなキャラクターたちに混じると顔が弱すぎて物足りないの。もっとピカピカの美男（ジュード・ロウくらいの）を持ってくれば良かったのに、と思いました。顔に汚れをなすりつけてもまだ美貌がテカってるような。

 

そうだ、面構えで思い出した。ジュディ・デンチが出てたよ、やっぱり。
どこにでも出てくるよねえ、もー…。

でもあの程度の出方でよかったです。

というより、あの程度にしか出ないのなら最初っから出てくんな。というのが私の感想なのですが、どうせ誰も共感してくれないんだろうね？　ちぇっ。なんでそんなに世間はジュディ・デンチが好きなんだろう。

あああ…ジュディ・デンチの話題で終わってしまった。