クイズ:このひとの名は?
答え:ルパート・ウェブスター(映画『if....』のワンシーン)
今TVに出ている若手俳優の中で美男子だな~と思うのは、高良健吾です。世間一般には二枚目でとおっていても、実は雰囲気や髪型で点数かせいでいるタイプ-別にこれはこれで良い-も多いけれど、高良健吾は掛け値なしの美形だと思います。肉や皮レベルではなくて、骨から端整な感じ。だからボウズ頭でも美しいです。
私は若手の俳優の中では瑛太が一番好きなのだけれど、瑛太はかっこいいけど美形というのとは違うからなぁ。
そう言えばこの間、どうせしょうもない映画に違いないと思いつつも瑛太目当てで『ワイXド 7』を見に行ったら、まさしく瑛太が出てることだけが取り柄のような映画だった (私にとってはね)ので、かえってリラックスしてみることが出来ました。まだやってるから、瑛太が好きなひとは見に行けば。
ところで私は若い頃からどちらかというと美少年・美青年よりも、中年以降の「苦み走った」とか「シブい」とかいう言葉で形容されるタイプの男に目がいくほうでした。女のひとなら甘い顔立ちが好みだけれども(でも黒木メイサみたいなクールな美人も好き)、男の 「甘いマスク」(死語か)みたいなのには、あんまり惹かれたおぼえがありません。
だけどたとえば、『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセンや、上の写真のルパート・ウェブスターみたいな超弩級の美少年にはやっぱり目を奪われるし、美青年でもピエール・クレマンティやヘルムート・バーガーみたいに薄汚れた感じとか、デカダン臭をくゆらせているようなタイプだと 「オッ!?」と思います。不健全な色気のあるタイプは、見ていて飽きないから好きです。
中学で出会った私の思い出一番の美少年・ムラオは、凄いほど綺麗だけれども品の悪い、江戸時代なら陰間茶屋にでもいればちょうどよさそうな、陰湿な美貌の持ち主でした。横溝正史の『真珠郎』という小説の中に「油壺から抜け出たような」美貌の人物が出てくるのですが、この表現を読むたびに、私はムラオのことを思い出します。
あいにくなことにムラオは、見た目の出来とは裏腹にかなりのバカでした。ここで言うバカとは、単純に学校の勉強が出来ないとかいうことを言っているのではなく、とにかく幼稚というか、浅はかというか、心ないというか、要するに感性の鈍い根性ワルのガキということです。そのうえなおかつ、学校の勉強も出来はしないムラオでした。
世の中で何がしょうもないかといって、本質的にバカのくせに学校の勉強<だけは>上手に出来るヤツほどしょうもないもんはないので、それを思えばムラオのような調和のとれたバカは、むしろ可愛げがあると考えるべきだったのかも知れません。
あるとき廊下を歩いていて、床にだらしなく座りこんでいたムラオの前を通りかかったら、「大根足!」(これも死語か)とののしられたことがありました。私は家に帰ってこのことを母に報告しました。すると母は、
「もしまた”大根足!”って言われたらな、”私の足、そんなに白い?”って、言うたらエエねん」 (なるほど…)
「そしたら今度は、”ゴボウ足!”て言ってくるかも知れんから」 (…言うかな?)
「そしたら今度は、”私の足、そんなに細い?”って言うたったらエエんとちゃう?」 ( … )
と、戦前の雑誌の読者投稿欄か?というような対処法を伝授してくれたのでした。ムラオのことを考えるとき、いつもセットで思い出すひとコマです。
念のために言っておくと、中学生のころの私はとても痩せていて、脚などはバンビのようにスラッっとしておりました。はい、確かそうだったと思います。なのにムラオは、大根足って言った。ムラオのバカ。
ムラオとはいつもそんな感じで、まずむこうが憎まれ口を叩いてきて、こっちも憎まれ口を叩き返すという以外のまともなコミュニケーションを とったことは、ほとんどなかったような気がします。つまりむこうと同じくらい、こっちもバカだったってことだね。あーあ。
中学生活が終わると、ムラオと私はそれぞれ別の高校に進みました。入学から半年ほどたったある日の放課後、校門を出たところで「おい、KXX!KXX!」と私の名字を呼ぶ声がしました。声のしたほうに顔を向けると、自転車にまたがった男子がふたり、こっちを見ていました。その片方がムラオだとは、すぐにはわかりませんでした。
だってムラオが、あまりにも無惨な変貌を遂げていたから。
あの珍妙な変形学ランは脱げば済むからまだいいとして、アタマが…アタマが…!ムラオのアタマがリーゼントになってるよ!!
リーゼントと言ったってエルヴィス・プレスリーみたいなタイトで小綺麗なのではなくて、それの愚劣な発展形というか、昔の田舎の不良がウレシがってやるタイプの、ちぢれた前びさしが鼻先目がけて垂れ下がる、劇的なまでにアホ丸出しの、あの、アレですよ?
…ムラオ、悲し過ぎるって。せっかくキレイなサラサラの髪だったのに。なんたる美意識の欠如。素材台無し。ムラオのバカ。絶句する私。
あーあーあーーー…
私は心で泣きました。
しかしムラオは私の絶望に気づく気配もなく、ニワトリで言えばトサカに当たる部分を得意げに揺すりながら、なにやらしきりに話しかけて来るのでした。
揺れるトサカを見つめるうちに、私はひとつの警句を得ました。
「バカの美貌は長持ちしない」。
……
かつて綺麗だったムラオ。あれから随分たったけど、今ごろどこでどうしているの。少しは大人になったのかな。
きっともう会わないだろうけど、あんたのことを、私は一生忘れないと思います(ボケたら知らんけど)。
金髪がきれいねえ。
カルキン兄弟ではないしなあ~。
年代はいつですか?
いらっしゃいませぇ~。
>金髪がきれいねえ
ねえ。どんな髪質なのかなぁ。すごくうまくまとまっていて、乱れるときも
ハラリという感じで、きれいに乱れるのよね。触ってみたい。
>カルキン兄弟ではないしなあ~
ちがーう
これは1969年に公開された映画のワンシーンです。
舞台は、英国の私立学校。
「時計仕掛けの」を見て、気持ち悪くて頭ぐぅらぐらしちゃって、マクダウェルすごい!と感動しました。美形どころか見た目は気持ち悪かった。
「if…」も気味の悪い映画じゃなかったですか?
いつもコメントありがとうございます
>「if…」といったらマクダウェルが出演していた映画では?
そうです
『時計じかけのオレンジ』は、私はまだまともに見たことがないのですよ。
見なくちゃと思うのですが、見る気になれない…。
ホント、気持ち悪そうなんだもの。
マルコム・マクダウェルは、異相に近いですよね。
フィルモグラフィーを見ると、コンスタントに出演作があるようです。
『北斗の拳』の実写版にも出てるって
>「if…」も気味の悪い映画じゃなかったですか?
この映画は10代のころにTVでやってたのを一度見たきりなので、
あんまりよく憶えていないのですが、気味が悪いというより破壊衝動とか
暴走とか逆上とか、なんかそんな映画だったような。間違ってるかも?
willow さんは、ほんとマイナーな映画をご存知ですよね! マルコム・マグダウエルが出ている映画なのですか。私も調べてみたら、最近でもたくさん映画に出ているのですね!
しかし「時計じかけ~」はもう二度と見たくない。。。
私もリーゼントはあまり好きではないわ。特に前になが~くひさしがついたの。エルヴィスの髪型をリーゼントっていうけれど、わたしはぴんと来ない。「ダックテイル」のほうがいいかな。ムラオく~ん、自分の美形ぶりに気づいていなかったんだね。
瑛太は、私も好きだわ。かっこいいよね。高良健吾は美形だよね。松田翔太は?あのへん、美形よね。でもあまり惹かれないわ。
今惹かれる美形は、なんといってもマット・ボマー君だわ。鼻がすっごいきれい。口元にちょっぴり難があるけれど、その分美しい瞳がカバーしているからオーケー。チラッと流し目する表情が大好き♪ なごなりました。
>ほんとマイナーな映画をご存知ですよね
これはね、サンテレビとかでやっていた映画番組のおかげです。
レンタルビデオが定着してからTVの映画番組は流行らなくなっちゃったけど、
昔は映画番組たくさんあったから。
ところで『if....』は、私たち世代には「マイナー」なんだけど、
カンヌでグランプリを取ったりしてるので当時おとなだったひと達
にとっては「メジャー」なのかも。
>しかし「時計じかけ~」はもう二度と見たくない。。。
やっぱりか~…
>エルヴィスの髪型をリーゼントっていうけれど
今回の書いてるときリーゼントについてネットで調べてみたんだけど、
リーゼントって、ほんとはサイドとバックのヘアスタイルを指す言葉
なんだってね。私なんかはずっと、前髪がひさし状になっているのを
リーゼントって言うんだと思ってたけど。
たぶんそう思ってるひと、多いと思う。
>ムラオく~ん、自分の美形ぶりに気づいていなかったんだね
自らを損ねる男です。ムラオは。もったいない…。
その後ちゃんと自覚したのであれば、良いのですが。
瑛太、いいよね。瑛太は、声も好きです。
松田翔太はあんまり好きではなかったのだけど、
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』を見てから好きになりました。
きれいな顔してますよね。ワルっぽいね。
この映画には高良健吾も出ていて、すごくいいです。
カヨちゃん役の安藤さくらが、またうまい。この映画はおすすめします。
>なんといってもマット・ボマー君
読んだよ、読んだよ~
Juneさんの紹介文読んでたら、すごく見たくなってきました。
ファッション、とても素敵。こういうの見ると、男はスーツが
似合ってなんぼという気がしてきます
やっぱり胸板でしょうかね。スーツ姿の決め手は。
私も『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』捜してみます。DVDになってますか? だって高良健吾は『おひさま』の印象しかないので。あれはちょっとね、、、、
あ、それと今日息子さんのお習字見たよ! 几帳面で綺麗な字だね~。硬筆と両方本に載っていたね。
>マットの顔はきっとwillowさんの好みではないと思うけれど
好みか?と聞かれたら、そうでもないと答えるけど
かっこイイのはわかりますよ~。
動いてるとこ見たら、また違ってくるかも。
肩の動きとか歩き方とか、仕草が良くてメロっとなることあるもの。
>DVDになってますか?
はい。TSUTAYAにあるよ。
>高良健吾は『おひさま』の印象しかないので。あれはちょっとね
あれは、役者さんが気の毒だった。戦争まではそこそこ面白かったのに。
ヒロインの兄をやってた永山絢斗がすごくよかった。瑛太の弟の。
そういえばこのドラマには、安藤さくらも出てたんだっけ。
>硬筆と両方本に載っていたね
うちは明日が練習日なので、載ってるかどうかまだわからなかったの。
教えてくれてありがとう。
さっそく息子に教えてやりました。「載ったらいいなー」って言ってたから。
ほめてくれて、ありがとう
安藤さくらってあの役者か~。
『それでも生きていく』でめっちゃ存在感あったわ。こわ~ってかんじで、この人だれ?と思った。奥田瑛二と安藤かずの子なのね。
「おひさま」ではどこに出ていたっけ?
安藤さくらは、『おひさま』ではタケオくんの奥さん役でした。
それで、タケオ役の柄本時生の実兄の柄本佑が、これまた
『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』に印象的な役で出てます。
>『それでも生きていく』でめっちゃ存在感あったわ。こわ~ってかんじで、
そうなんですか!その映画、見たい。