以下 2009.12.01記録より
病院に着いたのは8時45分ごろだった。
引率は長姉。
受付を通って2階の外来へ回った。
しばらくして一人のナースが応対に来た。
「空蝉さんの病気は呼吸器と紹介状にあるのですが、
呼吸器はこちらではやっておりません。
どこか別の病院に行かれたほうが宜しいかと?」
と言われた。
私自身は大動脈瘤であろうと疑っていたので
いつも遠慮がちな私もここで引き下がるわけにはゆかない!
「呼吸器? ではないと思うのですが、是非こちらの病院で
受診したいのでお願いします」
と懇願した。
予約なしの初診だったが10時ころに呼ばれ診察室へ入った。
「動脈瘤の疑いがあるので今日はこれから5つほど検査を受けてください」
指示に従った。
掛り付け内科は何故呼吸器の疾病を疑ったのか?
???
採血、心電図、超音波、レントゲン撮影、造影CT撮影
検査はほぼ午前中に終わった。
外来の待合室の窓に広がるロケーションは私のいつものエリアだった。
カメラを抱えて野草撮り、野鳥撮りのコースだった。
飽きない眺めだった。
病院の前を通るとき…心臓疾患を持つここの患者さんのことを思ったものだ。
『心臓疾患なんて大変だよね、私には関係の無い病院のようだけど』
そんなことを思いながらカメラが趣味の私は
野草を、野鳥を求めて歩いたものだった。
朝日を見て、昼の日差しを浴びるロケーション…
検査結果で2度目の診察室に入ったのは3時過ぎだった。
医師は人体の絵の書かれた用紙に患部の絵を加筆した。
「病名は弓部大動脈瘤。破裂のリスクがあるので手術をお薦めします」
というものだった。
「この病気は薬による治療は不可能です。
手術しか方法がありません。
一旦破裂すると命は助かることはありません」
間髪を入れず
「はい、手術をお願いします!」
と私は応えていた。
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