社会課題解決2020

実に10年ぶりにブログリニューアルです。ここでは主に社会の課題解決、SDGs関連を取り上げて行きます。

新型インフルエンザ・・水際作戦は自助の世界

2009-05-01 17:46:31 | Weblog
国内初の新型インフルエンザ感染か?と心配された横浜市の男子高校生は先ほどの報道によると新型インフルエンザではないと判明された。関係者はほっとしたことであろう。

しかし一方で韓国ではメキシコ渡航をしていない韓国人が感染の疑いがあるということで、既に世の関心は2次感染の発生に移っているようだ。

冷静に考えて見ると、毎年の季節型インフルエンザ自体も大変気をつけなければならない感染病である。今回はそれが季節ということでないこと、飛行機による人の移動によって世界中に感染のネットワークを張ってしまったこと、そしてこれまで免疫がないために感染者数自体が多くなることから弱毒性で致死率は低いとは言っても爆発的に広がる恐れがあることが特徴と言える。

これまでは多くの人が例年肌寒くなると、インフルエンザの予防接種を行い、空気の乾燥に注意してうがい、手洗いを励行するという予防策を採ってきたが、今回を契機に「インフルエンザはいつでも発生しうる」と言うように日頃の生活意識を変えて、一人ひとりが行動を実践することが地道でかつ確実な予防策と考えれられる。水際作戦というのは何も成田空港だけではなく、一人ひとりの目、口、鼻と言った身体の入り口において個人の責任で行うものであろう。

マスクをすることはともかくとして、食事の前に手洗いを励行する。これについては日本の衛生環境は諸外国と比べて恵まれているのではないかと思う。大抵のレストランに入っても必ずと言って良いほど「おしぼり」が出てくるからである。ところが海外ではそういう「お客様に手洗いをしてもらうような工夫をする」習慣が
ない。(韓国などは日本と同じようにおしぼりを出すところは多いが・・)

その意味では100円ショップでも売っているウェットティッシュは感染予防の自助で
手軽に出来る予防策ではないか。またレストランなどのお店でもそういう配慮を
することは単なる顧客サービスの一環だけではなく、危機管理の一環とも言える。

品質マネジメントの世界では、欠陥品発生予防のためのコストは、欠陥品が出た後始末のためのコストや労力を防ぐ「投資」とも入れるものである。

日本発のおしぼりの提供と言う習慣が、今回の世界中を騒がした新型インフルエンザを契機にCS(顧客満足)ではなく危機管理、リスクマネジメントの有効策として注目されることを望みたい。

水際作戦は自助が最も重要なのである。行政が行う公助よりも・・





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