社会課題解決2020

実に10年ぶりにブログリニューアルです。ここでは主に社会の課題解決、SDGs関連を取り上げて行きます。

7年毎に革を改める

2010-03-31 03:47:35 | Weblog
メルマガ「改革仕掛人」で念願の高達さんの特別寄稿が実現した。ミラノに在住なので日本と時差は8時間あるが、お願いしたら即日に原稿を頂いた。人生7年サイクル説はこれまでも幾度となくお話をお聞きした覚えがある。しかしこうして文章で拝見すると実に奥深い。出だしは何と太平洋戦争の学徒出陣の時に空襲であっと言う間に学友を多数亡くした原体験からとなっている。そして21歳で社会に出てから7年の節目を9回も経験され、さらにこれからの10回目にチャレンジする、しかもそのチャレンジはイタリアミラノから日本東京まで飛行機を使わずに帰って来るという超人的な行動だ。

もちろんこれまでの7年目の節目は外からの要因もあっただろう。でも自分自身の心の持ち方が自然に7年間で一つの節目に達してさらにそれをバネにして次の7年間のテーマを
見つけることが出来る。

自らの改革する、改革し続けていく秘訣は、原点であることがわかる。「自分に与えられた人生をどう生きるべきか?」を自問自答することである。そしてその自問自答のサイクルを7年間で次の問題と答えに向かう。70歳にして環境経営というテーマを持ち(=自問)そして77歳でそれを本でまとめる(=自答)というサイクルを見事にやり遂げられている。

7年間というリズムを付けて生きる、生き続ける・・・これが自己改革の原点となる姿勢
だ。また7年間と言うリズムがあるからその7年間は緊張するし、それが過ぎると達成感を持ち、ゆとりも持てる。そして少しゆとりをもてたらそれに安住することなく次の7年間をスタートする。

単純だからこそ未来に受け継がれるものである。

*画像は2006年9月にイタリア・コモ湖でのツーショット。もちろん右側が高達さん。

駐車違反の体験から気付いた改善と改革

2010-03-08 03:26:16 | Weblog
三寒四温と言うが、気温が日々コロコロ変わる今日この頃である。さてそんな中、私としては数年ぶりに駐車違反をしてしまった。少なくとも現行の法制度が2006年6月1日からなのでそれ以降初めての経験である。それは滅多に行かない某県某市の某駅前のことで、
たまたまコインパーキングに入れようと右折したら、先に入った車で満車になってしまい、仕方なくその前に駐車して、人を迎えに行って僅か5分も経たない内に、車に「放置車両確認標章」と言われるステッカーが貼られてしまったのである。

もちろん私にとっては初めて見る警告文である。そしてその文面に目を通してみると首を傾げてしまった。

その文面は次の通りである。

「この車の使用者は、某県公安委員会から放置違反金の納付を命ぜられることがあります。なお、この標章が取り付けられた日の翌日から起算して30日以内に、この車を運転し駐車した者がこの違反について反則金の納付をした場合又は公訴を提起され、若しくは家庭裁判所の審判に付された場合は、この限りではありません。

駐車違反の行為はあくまで駐車すべきでない場所に駐車してしまった「運転手」にある。
しかしこの文面はいきなり使用者が主語になっている。
そしてさらにわかりにくくしているのが「命ぜられることがあります。」との文章。
「・・・ことがあります」という表現は「・・・ことがないこともあります」とも
受け取れる。ということは改正前(2006年6月以前)の頃によく駐車用のタイムメーターが
所定時間を経過した際に貼られていた「警告」と類似の文章なので、あくまで警告だから
出頭する必要なないと受け止めてしまう。

そしてさらによくよく読んで見ると、後半の文章にやっと運転者が主語で出てくる。
これは「運転手が反則金の納付をした場合は・・この限りではない」との二重否定の表現になっているので、運転手としての立場で読み取れば「反則金を納付しなさい」と言っているとは思えない。

本来は次の通りにすべきではないのか。

・この車は駐車違反として認知されました。
・運転手は速やかに警察に出頭して反則金を納付してください。
・出頭が○日までない場合は、この車の所有者に対して公安委員会が放置違反金の納付を
 命じます。

と言った「改善仮説」を頭に入れながら、一方で「今日はついてないな・・」と気持ちが
ふさぎながら、警察署に出頭した。対応してくれた交通課の巡査は気持ち悪いほど物腰柔らかな態度で対応してくれた。一通り処理が終わった後に思い切って切り出してみた。
「この文面はわかりにくいので、そういった苦情は無いのですか?」と。そうしたらその巡査は「違反しているのに何を言っているんだ」などと怒らずにこう言ってくれた・

「確かにわかりにくいとの電話が掛かってきます。都度、私たち現場の警察官が電話で
 お詫びと正しい説明をしているのです。」

こういう場面になるともはや私は職業人になってしまい、こういう質問をした。

「この文面はどこで作られていて、その文面の改訂などが検討されてないのすか?」

そしたらその巡査は神妙な顔をして、

「この文面は(国の)公安委員会で法律の専門家も入って作成されたもので全国統一です。国民の皆さんが公安委員会に意見を言ってほしいのです。そうしないとなかなか変わらないから」

・・・そもそも、文面を読み手(運転手)にとってわかりやすくすることで、駐車違反をしてしまった運転手も納得がしやすくなるであろうし、現場の警察官の余計な仕事(=電話での弁明、補足説明、時にお詫び)も発生しなくなる。まさに改善が必要であること。

しかし皮肉なことにそうした改善が、国(国公安委員会)と地方(都道府県警察本部)との固い壁に遮れて、4年を経過してもなおそのままになっている。これを抜本的に直すことは改革である。そして改革の実践はやはり公安委員会の政策評価にある。政策評価は事業の事後評価の一つとして「新たな駐車対策法制の導入」の評価結果が公表されているが、こうした現場第一線の警察署で発生している有効性の上の問題、課題指摘はない。

まさか駐車違反をしてしまう人は、国語力や法律解釈力が自分達と同様に出来ているという前提で仕組み(=標章の文章作成)を作っているのではないだろうか?また自分たちが机上で作った仕組みの不備を全国の警察本部(警視庁も)を通じて第一線の警察官が個々に対処するという前提なのであろうか?また交通安全の教習所では「ヒヤリハット」の
重要性を教官が説いているが、この仕組みの改善の必要性も「ヒヤリハット」の一種ではないだろうか?

いずれにしても従来の発想を大転換するのが「改革」であり「刷新」である。

もちろん私が次に駐車違反をしないように気をつけることは「改善」であるが・・・・



最高得点を獲るためには何をすべきか

2010-03-08 02:27:13 | Weblog
前回(2月初旬)から1ヶ月、慌しい日が続いてなかなかヒント集の更新が出来なかったが、先日、ある読者の方から「最近更新されてないのでさみしいです」と促され、まさに尻に火がついた状態となり、日曜日の深夜に漸く、文章を考えているところである。

2月の話題といえば何といってもバンクーバーオリンピックであった。そのハイライトは
フィギュアスケート女子のショートプログラム(2月24日)とフリー決戦(2月26日)、
韓国のキムヨナ選手と、日本の浅田真央選手のライバル対決であった。そして改めて認識したことは、「競争の世界では、1位を狙わないと、2位も獲得できない」と言うことだ。
さらに1位を獲得するためにはどんな対策が必要かと言った発想とその対策を徹底実践するエネルギーである。

キムヨナ選手と浅田真央選手の違いはまさに後者であったように思える。ショートプログラムでの007シリーズの音楽編集と振り付けは強い個性が現われて印象的であったし、フリーでは点数を獲得するという目的に対して計算尽くされた技と動きで衝撃的な点数と言う結果をもたらした。浅田選手には次のソチオリンピックでは今回のキムヨナ陣営の勝因を取り入れて金メダルを是非獲得してほしいものだ。