社会課題解決2020

実に10年ぶりにブログリニューアルです。ここでは主に社会の課題解決、SDGs関連を取り上げて行きます。

研修部門の体質改革

2009-08-19 23:34:56 | Weblog
先日、研修担当者を対象にした研修マネジメント研修を行なった。日頃から
研修担当として多くの講師と一緒に研修を企画、運営している人たちである。
多少の戸惑いはあったが、私が力を掛けたのは研修を一つのプロジェクトとして
人材育成という課題解決のための手段として位置づけて企画→実施→評価・総括というマネジメントサイクルを機能させることであった。単なる受講者満足度を超える「研修効果測定」手法を活用しながら、研修自体の費用対効果を高めることに結びつけるようにした。

企業も自治体も今、コスト削減の必要性から真っ先に研修費用が削られることが少なくない。それは研修を人的財産投資ではなくあくまで費用として捉えている
からであり、残念なことである。

今、研修部門はコスト削減要請によって萎縮するよりもまず、自らの体質改革を考え、関係者で知恵を出し合って研修体系自体の見直し、研修プログラムの統廃合、
質の高いプログラムへの転換を図るべきであろう。

研修部門の体質改革とは以下に示されることである。

これまでの体質
・前例踏襲、つまり前例に従うのが無難だと言う考え
・決められたカリキュラムをいかにコスト掛けずに消化することに力点
・他部門との連携がほとんどない(単独企画)
・研修事後アンケートはサービス的な満足度に終始する
・研修はあくまで経費扱い

これからの体質
・これから求められる人材に近づけるための人的財産蓄積という考え
・常に求められる人材像から企画はスタートする、研修の成果に着目
・研修成果を上げるために積極的に他部門との連携をはかる
・研修直後、研修後の実務反映など定期的な効果測定を習慣づける
・研修は人的財産投資、バランスシートよりも人的財産の蓄積状況にこだわる


改革改善は実際に仕事をしている人が自ら意識付けと理解、行動を採らないと
実現しない。


その気づきと学び、実務反映の場となるのが研修であり、研修担当は重要な
位置を占めている。

改革の尖兵となることが研修担当の理想として捉えなければならない。



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