誰のせいでもないと
わかっていても・・
時々遣る瀬無いことが起きる
これだけ長い時間ひとりの男性の
「愛人」を続けていると
どうしようもない闇に堕ちるトキが・・
数カ月に一度しか出逢わない
形の残る贈り物はしない
それが私と彼の二人で決めたルール
だけど・・
その約束も家族の要件で
反故にされることが多い・・
誰よりも家族が大切なことは
皆、同じで・・
家族が在るから
生活が成り立っている
理解しているの、頭では・・
「仕方ないね・・また。」 と
言葉が出てくるけれど
心の闇は底の見えない
ところへと堕ちてゆくのを
どうすることも出来ない
これほどに見苦しい女の
姿を見られたくはないから
しばらく闇に紛れて
静かに過ごそう・・・
ひっそりと・・
息をひそめて・・