goo blog サービス終了のお知らせ 

いろいろレビュー(旧サイト)

本と映画とときどき日記

おおかみこどもの雨と雪

2012年09月12日 | 映画(アニメ)

細田守監督の最新作。
公開直後は混みそうだからとタイミングをねらっていましたが、本日代休だったので劇場鑑賞してきました。

「おおかみおとこ」と恋に落ちて、結婚し、子どもができ、女手一つで育てる主人公の「花」。
そして、「おおかみこども」として生まれてきた「雨」と「雪」。
母と子のそれぞれの成長を描いたストーリーです。

公式サイトのインタビューで細田監督が、「今回、13年間という長い時間を2時間の映画の中で描ききるというのは、自分にとって大きな試みでした」と語っていましたが、そこに挑んだからこそ得られる新しい感動があったんじゃないでしょうか。
全2作の『時をかける少女』『サマーウォーズ』もすばらしかったですが、本作もそれに引けを取らない内容だったと思います。

特に、むかしのままのおもかげとやさしさを持ち続けながらも、花が「少女」から「女性」、そして「母」へと変化していく様子には心を打たれます。
声優・宮崎あおいの、やしいけれど凛とした声も、その姿によく合っていました。
はじめ19歳の大学生だった花が最終的には32歳になるわけなんですが、たどり着く年齢がちょうど今の自分と同じくらいということもあり、その時間の経過には何だか感慨深いものがありました。
子持ちのお母さんなんかだと、さらに共感がわくのかもしれませんね。

また映像面では、特に自然描写の美しさが目を引きます。
今回は背景画に動きをつけるという新しい試みもあったようですが、ひとつひとつのシーンがすごく進化してる印象でした。
たとえば、冒頭で花が揺れるところから始まる場面では、その美しさだけでアニメーションの世界に没入してしまいそうになります。
『魔女の宅急便』での、草が風にそよぐシーンから始まるオープニングが大好きなのですが、なんだか雰囲気的にもそれを彷彿とさせる感覚でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。