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本と映画とときどき日記

あの日からのマンガ

2011年08月07日 | マンガ

知り合いの方のおすすめで読んでみました。震災をテーマにした、しりあがり寿さんのマンガ。
笑える4コマ漫画から、ちょっとシリアスで予言的なものまで、
あいかわず適当っぽいけど味のある絵と、独特の世界観で描かれています。

「『たとえ間違えているとしても、今、描こう』と思いました」という帯の言葉どおり、
「今、このタイミング」ということが大切なのかなぁという気がしました。
まだ熱いうちに、懸命に鉄を打つような、
震災後の気持ちが少しでも風化するまえに、そこにあるものを形にしたという印象です。

4コマの「地球防衛家のヒトビト」は、一見すると笑っちゃうんだけど、
実は震災直後の人々の混乱ぶりをかなり鋭くついている気がしました。
何かしなくちゃいけないと思うけど、何していいかわからないし、
経済よくしなきゃって思う反面、自粛モードが広まっちゃったり・・。
冷静に思い返すとほんとに右往左往してたよなぁと。

また、「海辺の村」ほかのストーリーもののほうも、
うまく言葉にできず、持っていく場所のない思いを代弁してくれてるような感じです。

30分くらいでさらっと読めるので、
震災関連で気持ちがモヤモヤしてる人は、ためしに一読してみるといいんじゃないでしょうか。


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