GW前に職場の人にいろいろと漫画を貸していただきました。
今回はその中で最初に読み終えた『孤高のグルメ』です。
主人公は、輸入雑貨の貿易商を個人でやっている井之頭五郎、
ちょっと哀愁の漂う、どこにでもいそうな中年男です。
で、この井之頭さんが毎回どこかそのへんの店でごはんを食べるわけです。
タイトルをちょっと挙げると、
「東京都台東区山谷のぶた肉いためライス」
「東京都武蔵野市吉祥寺の回転寿司」
「大阪府大阪市北区中津のたこ焼き」ってなかんじです。
こう言ってはなんですが、話としてはかなりなんちゃない内容でドキドキもわくわくもしないんですが、
なんとなくおもしろく、そしてなんとなく読んでしまう感じです。
とにかく自然で自由なんですねぇ。
腹が減って、でも一人でどこの店に入ろうかなかなか決められず、
入ったら入ったで目当てのメニューがなかったり、
逆に、「うーん・・、ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった」
なんてことになったり・・
おいしいものをことさらに強調することもなく、
その地域や店でしか味わえない雰囲気や味、さらには不快な体験とかもひっくるめて、
食べる状況や心のつぶやきがそのまんま描かれています。
なんともいえず好感をもってしまうような漫画でした。