税理士 堀江の五反田日記

~あなたの会社のホームドクター、きままな日常を記録します。~

税務と会計2

2008-11-21 10:42:04 | Weblog
前回の続きです。。。


勤務時代、お世話になった先生は、

顧問先に対し非常に厳しいひとでした。

顧客に、そば屋が多かったのですが、

今のようにコンビニがなかったころは、

お昼ごはんといえば、そば屋という時代がありました。

そばのように粉ものは粗利が高く、

それこそ、”そば屋の出前”と言われるぐらいどの店も繁盛しました。

繁盛すれば、売上を抜いたりして、税金をごまかそうとするものも現れます。

そのような店主に対し、烈火の如く怒ったのが先生でした。

反面、調査のときには、調査官をも圧倒する知識で顧問先を守りました。

それが今では、競争激化による売上の低迷と、本人たちの高齢化により、

自分たちの生活のために働いているのが現実です。

ごまかすにもごまかすだけの売上がありません。

市場の変化に、すっかり取り残されてしまいました。

※またまた次回に持ち越します。

税務と会計1

2008-11-21 10:32:13 | Weblog
日頃感じていることをひとつ。

この業界にはいるまでは、税金の計算と会計には

大きな違いはないと考えていました。

要は、個人は1年間、会社は毎期ごとに1年間の成績を計算し、

儲かれば税金を払い、赤字になれば翌期に繰り越す、

ぐらいの認識しかありませんでした。

確かに昭和が終わる頃までは、どの産業でも売り上げが伸び、

1年間の成績を税理士にお願いして作ってもらい、

その結果の税金を納めれば、何の問題もありませんでした。

税理士の仕事も、個人で負担すべき経費を、

会社に負担させていないか等、

関与先のデータをチェックするのがメインでした。


しかし、現在ほとんどの業種で需要が供給を下回っているため、

先ほど言った、普通にやれば儲かるということはなくなりました。

売上があってはじめて、経費を支払うことができます。

普通にやれば、売上が先細りするので、

自分たちの手取りを減らしながら、

何とかやりくりしているのが現状ではないでしょうか。


※長くなるので次回に持ち越します。