『父親たちの星条旗』
『硫黄島からの手紙』(2006.12.09日本公開予定)
公式HP:http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
太平洋戦争の中でも激戦だった、硫黄島。
その惨状で、兵士たちは何に思いをめぐらせ、死んでいったのか?
生き残った兵士たちは、大きな傷を負ったまま、どのような人生をたどったのか?
この映画は、真実を誠実に語り、私たちに伝えてくれる映画です。
戦場のシーンも、もちろん出てきます。
それは、かつて見たニュースフィルムのように、事実に忠実な映像です。
誇張も、演出も感じません。
淡々と、あった事をそのまま映し出す映像。
でも、ドキュメンタリーのような、第三者的な映像ではありませんでした。
この激戦に身をさらした人たちの気持ちが反映されているからでしょうか。
映画って、こんな風に、真実を語りかけることが出来るんですね。
それを強く感じました。
私は、近所の映画館の試写会が当たったので見に行きましたが、
小学生の娘は、東京国際映画祭のオープニングで既に見ていました。
(チケットを余分に取ってしまったため、主人と見たの)
難しいかと思ったのですが、きちんと理解して見たようです。
今の時代は、こういう歴史を経て、成り立っているんだということ。
戦争がどんなものか、現実のアメリカ社会がどんなものか。
出演者と原作者の舞台挨拶があったので、より、理解しやすかったようです。
ネイティブ・アメリカン(インディアン)の方の話が印象深かったようで、
根深い差別意識についても、知ることになりました。
日本語吹替え版も公開されるそうです。
少し予習をして、お子さんと一緒に見るのもいいかもしれません。
『父親たちの星条旗』は、アメリカ兵のストーリーです。
続編『硫黄島からの手紙』は、同じく硫黄島の激戦を戦った、日本兵のストーリーになります。
予告編を見ました。
アメリカ映画なんですが、ちゃんと日本人を感じました。
かつて見たことのない、日本兵の真実の姿が見れるのではないかと思います。
こちらのブログでも書いたことがあるかもしれませんが、
私の父方の祖父は、海軍に徴兵され、戦死しました。
7歳の父を筆頭に、3人の男の子が祖母に残されました。
最後の瞬間、祖父は、どんな思いで死んでいったのかな~、と考えると、胸が詰まります。
今まで見た戦争映画では、どれも、ぴんと響きませんでした。
『硫黄島からの手紙』では、祖父の思いを感じることができるかもしれません。
(11月にプレミア試写会があるので、せっせと応募しています)
昨日、ケーブルテレビで「東京映画祭」のオープニングをやっていた。。。
この作品、クリントイーストウッド監督なんですってね・・・
両国から見た戦争で、どちらにとっても
犠牲者は犠牲者・・・両方見たら、戦争は何の意味を持たない、という事がハッキリするはず。。
hoppenちゃんのおじい様も・・・
おじょうちゃんが見てわかる、ってスゴイね!
ちゃんと見なきゃいけない映画なんだね。。。
クリントイーストウッドは 自分が演者だから いい映画作るよね。
この映画は構想を練っているときから新聞の記事になっていた。
私は、戦争映画が死ぬほど好きですが、
アメリカの戦争物には、全く興味がありません。
たとえドキュメンタリーであってもアメリカのものは
ほとんど見ていないんだよね。
すごく偏っていますが、どうしても興味が湧かない・・・。
すごくいい映画なんですね。
『硫黄島~』の方にも期待できますね!
私もせっせとプレミアに応募しているよ。
当たったら、誘うね。
原作の映画化権を買ったのは、当初スピルバーグだったそうです。
しかし、なかなか踏み切れずにいたところで、クリント・イーストウッドから「ぜひ、自分が映画化したい」との申し出があり、彼が監督をすることになったらしい。
スピルバーグが作っていたら、エンタテイメント的な映画になっていたかもしれませんね。
でも、このお話は、現実に忠実に描くべき作品だと考え、スピルバーグが譲ったのかもしれません。
スピルバーグも、やっぱり、度量の大きい映画人なんですね。
心に残る映画を見せてくれて、お礼が言いたい。
ROSEちゃんの息子さん、海自にお勤めだから、会わせてもらったら、スリスリしちゃうかもよ。
アメリカと日本の軍隊って、ぜんぜん雰囲気が違うよね。
アメリカ軍は、作戦途中で、タバコ吸ったりもありでしょ。
そういう軍隊の違いも、この2部作で感じることができそうです。
私は、昔のニュースフィルムを見るのが好きで、余計に、この映画がリアルに見えました。
記憶が定かではないのですが、
戦後、アメリカ軍は、犠牲者の遺体を収容するため、南方の島に戻ってきます。
そんなニュースフィルムを見ました。
どこに埋葬したか、記録しているようでした。
そんなアメリカ軍と違い、
祖母によると、祖父の遺骨の箱には、紙切れが1枚入っているだけだったそうです。
どこで亡くなったかも、まったくわからなかったそうです。
最近、ネットのおかげで、祖父が乗っていた戦艦がどうなり、どこで亡くなったかが分かりました。
それだけでも、祖母にとっては大切なことだったみたいです。
『硫黄島からの手紙』は、家族に兵士たちの手紙を届ける話なのかな。
それが、当時の日本でいかに困難なことだったか。
それも、頭に入れながら見てみたいです。
う~ん。確実に制服にスリスリすると思う・・・。
って言うか、巡洋艦とか乗ってみた~い!
夕べも硫黄島のドキュメントの再放送をNHKでしていましたね。
昼間は、死んだ兵隊の下に息を殺して隠れたそうです。少しでも動くとアメリカ兵に剣で刺されたり、平地に隠れているところの上をアメリカ軍の戦車が通って踏み潰されたりと、大変な戦場だったと生き残りの方が語っていました。「死んだら戦争は終わりかと思っていたが、死んでも戦争は終わりじゃなかった。死体になっても、戦争しなくちゃいけないんです」
恐ろしいですね・・・。
歴史の教科書に載っている有名な人の何万倍もの教科書に載らない普通の兵隊さんが亡くなっているんですよね。
ドキュメントで硫黄島の生き残りの方が、「何のための戦争だったのか。死んでいったことに意味がなかったのではないかといったら、死んでいった仲間に申し訳ない。死んでいく意味があったと思いたい」と言っていました。
死んでいった意味はあったのでしょうが、二度と戦争はあって欲しくないですね。
これからの社会を作っていくのは子供ですから、『硫黄島からの手紙』、息子と一緒に見たいですね。
『父親たちの星条旗』は、星条旗を立てた兵士の息子が書いた話なんです。
でもね、彼は、父親から直接戦争の話を聞いたことがないの。
死の直前、父親は息子に謝るの。
「何も話せなかった。悪い父親だった」って。
実際に体験した人は、思い出したくない、口に出したくない気持ちなんでしょうね。
映画の最後の台詞はね。
「兵士たちは国のために戦ったけれど、戦友のために死んでいった」
こういう気持ちを、ちゃんと知っておきたいです。
私の子供たちも、知りたいと思ってくれると思う。
つらいんですけどね。
年数がたって、直接聞くことができるのは難しくなってきています。
そういう時代に、本当に意味のある映画を作ってくれたな~と思います。
『愛と青春の旅立ち』って、めちゃめちゃ好き!
あの白い制服は、日本人のほうが似合うと思う。
親孝行な息子さんで、うらやましい。
(↑制服のかっこよさだけで、親孝行です)
でも、危険なお仕事だから、大変だよね。
使命感と責任感がなければ、できない仕事だし。
ROSEちゃんも、心配が尽きないかもしれないですね。
ベタな戦争映画のように戦場だけを描くことなくいろんな側面から
戦争について語った映画であることがこの映画の面白い所だと思い
ます。私はこの映画と『硫黄島からの手紙』で1本の映画という風に
思っているので早く見てみたいです。
東アジアでは今、ニュースでいろいろと語られていますがこのような
時代だからこそ、このような映画を見ることが未来につながることに
なればいいですね。