** 画像:毎日JPより **
公式ブログ
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第20回東京国際映画祭HP、作品紹介
http://www.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=25
hoppenの韓的な日々♪より
『ハブと拳骨』レビュー
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/b96ac5d3e3117664d12cbba923ccb426
1ヶ月ほどがたっているので、記憶が薄れてしまっているんですが、
記憶にある限り、上映前の舞台挨拶と、上映後のティーチンをお伝えします。
映画の中で、主役の家族が巻き込まれるエピソードが、
昔、私の母が体験したつらい出来事と同じでした。
ここに描かれてる痛みは、沖縄という限られた地域だけのものではない。
そう強く感じて、ついつい、質問までしてしまいました。
** 舞台挨拶 **
動画が、見れます。
第20回東京国際映画祭HP・TIFFレポートより
http://www.tiff-jp.net/report/daily.php?page=3&blogid=1&catid=1
監督、出演者のほか、クリエイティブディレクターとプロデューサー、
総勢9名の、賑やかな舞台挨拶でした。
とくに、紅一点のあおいちゃんの、かわいらしさったら!
私がびっくりしたのは、監督、ディレクター、プロデューサーの3人が、
役者以上に個性的で、オーラが強かったことです。
そして、映画に対する思い入れ=愛情がとても強く、
映画自体のエネルギーを生み出しているのだと思いました。
<それぞれ、一言ずつのご挨拶です>
尚玄:会場にお越しいただいて、ありがとうございます。
宮崎あおい:皆さん、キャラが濃くて、この中にいるだけでワクワクします。
熱い人たちで、その熱さが映画に出ていると思います。
虎牙光揮:こんにちは、マイケル・ジャクソンです(会場がシラ~)
あ、釜山でウケたので、やってしまいました・・・。
(釜山映画祭のことでしょうね^^;;)
1ヶ月、タイで撮影し、同じ釜の飯を食べた連帯感が出ていると思います。
辰巳蒼生:オールドルーキーの辰巳です。
映画では兄弟を苛め抜きますが、本当は優しいよ。
サイ・ホージン:今日は、生まれて初めての経験を二つしました。
ひとつは、この東京国際映画祭の舞台の上に立てたこと。
もうひとつは、そのための緊張か、朝からのトイレの数です。
(確かに、すごい、緊張振りです)
見た後、家族に会いたくなる映画です。
大口広司:監督の作品に出られて、うれしかったです。
田中Dir:映画を支えてくれた、キャスト・スタッフ・家族に感謝です。
山下PD:みんなの情熱と支援でできた。
見てる皆さんに大事な家族・仲間に感謝の気持ちを感じてほしいです。
中井監督:苦労したので、魂がこもっている。
この映画のキャラクター・家族の生き様を感じてほしい。
<主演の尚玄には、初主演ということで、感想を聞かれていました>
尚玄:のびのびとやらせてもらえました。
スタッフ・キャストの仲の良さや、魂を感じてほしい。
フォトセッションも、9人で。
ホージンさんの緊張振りに、はらはらしてしまいました。
おめでとう!って、言ってあげればよかったな~。
*** ティーチイン ***
上映後に、中井庸友監督、尚玄、田中雄一郎Dir、山下貴裕PDの4人で、
ティーチインが行われました。
4人は仲が良くて、ずっと冗談を言い合ったりしていました。
そして、結束が固い!
みんなで魂を込めて、この映画を作り上げたんだと、感じさせられました。
<上映を終えての感想>
中井監督:感無量です。
尚玄:最後まで見ていただいて、本当にうれしかったです。
田中Dir:尚玄が、お礼に、無料でマッサージをするそうです。
山下PD:尚玄は、マッサージが旨くなっていますから~(笑)
制作当初から一緒だったヘアメイクさんと一緒に見ていましたが、
彼は、現場でも男泣きして、ここでも泣いていました。
<社会性にとんだ映画でしたが、監督が、この映画を作ろうとしたきっかけは?
これから、どういう映画を作っていこうと思っていますか?>
中井監督:今、心の痛みを隠してしまうエンタテイメントが多いと思っていました。
ささくれ立った痛みを、なだめられるような作品を作りたいと思い、
この映画を作りました。
今後は、いろんなジャンルを作りたい。
でも、基本は、家族とかお母さんとか、小さなコミュニケーションを撮ること。
見ていて、少しふわっと優しくなれる映画を作りたいです。
<現場の雰囲気はどんな感じでしたか?>
中井監督:家族的な雰囲気で、尚玄さんのキャラも、その中から出てきた。
<スタッフ&キャストの濃密な家族的な関係は、どうやって作っていったのですか?>
田中Dir:原案、曲など、僕はいろんなことにかかわった。
家に来てみんなで本読みをしたり、俺は、うっとうしい立場だったと思うんですけどね。
なぁ?(みんなに聞いてしまう、田中さんって、ちょっとかわいい)
<タイでのロケは?>
(誰が答えたのか、忘れてしまいました)
人種も違うのですが、日本人クルーの良さ、タイクルーの良さ、それぞれありました。
<(これ、私の質問です)
私の母の兄は、子供の頃、アメリカの進駐軍の車に轢かれ亡くなりました。
神戸での出来事ですが、同じエピソードがこの映画にも出ていました。
この映画は沖縄での話ですが、同じ痛みを持つ人が、どこにでもいて、
今も苦しんでいる人もいると思います。
そういう痛みを描いてくれている映画だと感じました。
この映画を作るきっかけは、やはり、沖縄での現状を描きたいと思って企画したんですか?>
中井監督:僕も沖縄についての企画を考えていて、
田中さんも沖縄を舞台にした話しを考えていて、
一緒にやろうということになりました。
いつの時代も、どこにでも、同じような問題を抱えています。
この時代の沖縄を描くことで、そういう問題に、目を向けたかった。
尚玄:僕は、沖縄出身です。
当時のアンダーグランドを生きた人たちと話をしました。
事故があってももみ消されたりというのは、たくさんあったそうです。
主人公の良は、アメリカが嫌いといいながらも、
じゃあ、アメリカがなくても生きていくにはどうすればいいか?と自問します。
これは、今の沖縄も、変わらなずに抱えている問題です。
この映画には、いろいろなテーマがあります。
沖縄出身として、できることがあればいいなと思い、この映画に参加しました。
ただ、誤解をしないでほしいのです。
アンチ・アメリカを描きたいわけではありません。
映画の中の良も、米兵とフレンドシップな関係にあります。
彼らにも、友情や家族愛もあるんです。
誰がいいとか悪いとか、そういうことではないんです。
私の質問を、旨くフォローしてくださった尚玄さん、ありがとう。
この映画のいいところは、まさに、尚玄さんが言ったところ。
アメリカが悪いとか、日本が悪いとか、そうじゃなくて、
どんな環境でも生き抜こうとする、それぞれの生き様を感じられるところです。
そして、家族を大切にして、明るく生きていく良の家族を見ると、暖かい何かを感じます。
<面白いタイトルですが、どういう意味があるのですか?>
田中Dir:最初から、僕が決めていました。
「ハブ」は、やたらと噛み付くのではなく、何か原因があって噛み付きます。
「拳骨」も、母親が、何か原因があって、子供にするものです。
そういうものを象徴しています。
<尚玄さんは、普段のイメージと違っていましたが、役作りはどうやったんですか?
(普段は、ちょーかっこいいモデルさんらしい)>
尚玄:自分の中から、良というキャラクターの部分を出す。
ワークショップの形で、そのトレーニングをやっていました。
<一番好きなシーンは?>
尚玄:友人のカズへ呼びかけるシーンです。
(尚玄さん、話しながらうるっとしていて、熱い人なんですね、と、司会の方が言ってました)
山下PD:銀が良を背負っていくシーン。
銀の強さと兄弟愛を感じます。
田中Dir:僕も、銀が良を背負っていくシーン。
そして、ラストの雪のシーンも。
中井監督:これは、監督には酷な質問ですね(笑)
以上、スタッフ&キャストが、とてもいいチームワークだったことを確認できるティーチインでした。
かなり、うろ覚えな部分もあるのですが、4人の熱い思いが伝われば、うれしいです。
最後にフォトセッションの時間が設けられたのですが、舞台挨拶のときのマスコミは全然いなくて、
映画祭のカメラマンだけでした。
ま、あおいちゃんは、いなくなっちゃったしね。
でも、男4人もかっこよかったですよ!
私も以前監督のティーチインに参加したことがありますが、結局最後まで何も聞くことが出来ませんでした。
機会を逃さず貴重な体験をされたのですね。
ビョンホン専用ブログ開設おめでとうございます。
そちらも楽しみに読ませていただきます♪
このティーチインでは、会場からの質問があまり出なかったんです。
なので、思わず、手を挙げてしまったのです。
監督は、うなずきながら、私の質問を聞いてくださったので、とてもうれしかったです。
こういうティーチインや舞台挨拶は、
作り手の情熱や、作品への愛情を、直接感じられるので、
とても貴重な時間だと思います。
映画を作る人たちは、本当にエネルギッシュで、すてきです。
LBHのほうも、これからもよろしく~!
あ、先日は、ホッカイロをありがとうございました。
凍死せずに済みました(*^。^*)
映画作りを生業としていない我々にとってはしんどい状況も沢山ありますが、とても励みになります。
今後とも応援宜しくお願い致します。
プロデューサー山下
わざわざコメントしてくださり、感激&恐縮です。
映画を作るのは、本当に大変そうですよね。
私は見るだけの立場なので、勝手なことを言ってるだけですが。
舞台挨拶などで、作る方々の情熱を感じるのが好きで、
それを伝えられればいいな~と思い、ブログに綴っています。
『ハブと拳骨』の魂を、うまくお伝えできていれば、嬉しいです。
私は、イ・ビョンホン(いわゆる韓流スターです)に影響されて映画を見始めたのですが、
彼は映画俳優という仕事が大好きなようなんです。
映画は、フィルムに残り、世界中の人に見てもらえますよね。
ずっと時間がたってから、知らない街角で、
自分の映画を手にとって見てくれ、感動してくれる人がいるかもしれない。
そう考えると、ドキドキするそうです。
映画作りは大変ですが、情熱を残せる、とても素敵な仕事なんでしょうね。
『ハブと拳骨』も、知らない世界の誰かが見ても、
山下さんたちの情熱を感じてもらえる映画だと思います。
夏の公開に向けて、がんばってください。
一人でも多くの方に観ていただきたいですね。