『キングダム/見えざる敵』
(2007アメリカ、2007.10.13日本公開)
公式HP:http://www.kingdom-movie.jp/
キングダム/見えざる敵 - goo 映画
『RAY/レイ』で、盲目のミュージシャン、レイ・チャールズを演じ、アカデミー賞を獲得したジェイミー・フォックス。
大先輩ブロガーのsalleanaさんがチケットを譲ってくださり、
ジェイミーの舞台挨拶つきの映画『キングダム/見えざる敵』を見てきました。
エンタテイメントとして楽しめる、サスペンスアクション映画であると同時に、
アメリカとサウジアラビアの関係を軸に、テロの現実をも描いた、良質のハリウッド映画でした。
主演のジェイミーは、映画の中のエリートFBI捜査官とは正反対の、
お茶目で楽しく、明るい人でした。
面白かった~^^
映画上映後、Tシャツにダウンベスト姿で、ラップを口ずさみながら、ジェイミーが登場しました。
日本語で「よろぴく~」とか、言ってます。
映画の中とイメージが違いすぎる・・・。
来日は2回目だそうですが、前日も、当日の朝からも、TV番組に出演したりして、
熱心にプロモーションをこなしていたそうです。
舞台挨拶でも、映画への情熱を感じさせてくれました。
Q:なぜ、この映画を選んだのか?
A:すばらしいアクション映画を撮る、監督とスタッフだったから。
また、サウジアラビア人のアシュラフさんとの友情の絆が描かれていたから。
Q:後半の人間ドラマが、よかったですね。
A:最初は、政治ドラマのようですが、違います。
サウジ人の家族や友情も、きちんと描かれています。
Q:どんなところに、気をつけましたか?
A:「アメリカ人だけがいいやつだ」という映画ではない。
主役のアメリカ人もサウジ人も、二人ともが、まともなフツーの人間だというところを見てほしい。
Q:アクションシーンについては?
A:(ヘリや銃声を声帯模写するジェイミー。むっちゃ、うまいの!)
大変だったけど、楽しかった。監督もうまく撮ってたし。
Q:今日のファッションは、ラッパーかミュージシャンみたい。
A:(日本語で!)ニホンデ、カイマシタ~!
Q:実際は楽しい人だし、本当に、いろいろな顔を持っていますね。
A:(百面相を披露しながら)
子供のころから、百面相で、いろんな顔をして遊んでいたんだ。
それが、今、役者として、役立っているよ。
Q:次に何が出てくるか、楽しみです。
A:次回作は、ジョー・ライトの『ソロ・ウェイスト』という映画です。
LAの浮浪者であり、チェロ奏者なんです。
(当然、エアー・チェロを披露してくれました)
フォトセッションでも、ピースをしたり、お色気ポーズをしたり、おどけてました。
ファンの声援にもこたえていたし。
いやぁ、スターなのに、面白すぎる・・・!
こちらの記事でも、その面白さが堪能できます。
ノリノリでセクシーポーズ! ジェイミー・フォックス僕がFBI捜査官になれないワケ! - goo 映画
http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFCN0011692/index.html
←セクシーポーズのジェイミー
映画の冒頭は、アメリカとサウジアラビアの関係史の解説から始まります。
ラッシュ映像で、わかりやすくて、かっこいいんですよ。
2001年の9.11テロ事件では、実行犯19人のうち、15人がサウジ人でした。
アメリカとサウジアラビア、両国の関係が生まれたのは、1933年。
つい、最近のことなんですね。
アメリカの探検家が、サウジアラビアで油田を発見したことから始まります。
サウジアラビアの王族は、石油をアメリカに売ることで莫大な富を得て、
その石油で、アメリカは世界の超大国になっていきます。
しかし、両国は宗教も異なります。
石油の主導権をめぐって、敵対する関係でもあります。
しかも、多くのアラブ民族にとっては、自分たちの土地に侵入してきた異教者なのです。
石油という富に群がる欲が、それまでの世界のバランスを崩しているんですね。
1990年、サウジアラビアのクウェートに、イラク軍が侵入。
あのビンラディンは、サウジの王室に、援軍の用意があることを伝えます。
ところが、サウジの王室が選んだのは、米軍主導の多国籍軍。
ビンラディンに、王国をのっとられるのを恐れたからなんでしょうか。
ビンラディンやアラブの宗教勢力は、猛反発します。
これが、9.11テロにつながっていくんですね。
映画の中では、サウジアラビアの米国石油会社駐留地が、大規模テロの標的にされました。
FBIのエリート捜査官ロナルド(ジェイミー・フォックス)は、政治的な圧力を撥ね退け、
サウジアラビアへ、テロリストを捕まえるために、捜査に向かいます。
テロで犠牲になった同僚の無念を晴らすために。
サウジアラビアの警察官ガージー大佐(アシュラフ・バルフム)とは、
最初は反発しあいますが、それぞれの正義を貫くため、協力して、テロ組織に迫っていきます。
アクションは、『さすが、ハリウッド!!』といいたくなるほど、面白い。
しかも、サウジアラビアの人々の生活も、きちんと描こうとしているように感じました。
正義を守ろうとして、警察官になる人だって、ちゃんといるんです。
その人にも、大切な愛する家族や友人がいるんです。
そして、テロリストたちにも。
その一方で。
ラストシーンでは、FBI捜査官・ロナルドと、テロ組織のリーダーから、まったく同じ言葉が出てきます。
ここに、テロが引き起こす、憎しみの連鎖を感じます。
ガージー大佐を演じたアシュラフ・バルフム。
『パラダイス・ナウ』の主演の一人なんですね。
この映画は、自爆テロに向かう青年の、48日間を描いた映画です。
予告を見たのですが、とても、興味深かった。
そっか~、あの俳優さんだったのね。
『パラダイス・ナウ』
公式HP:http://www.uplink.co.jp/paradisenow/
めったに見ないハリウッド映画ですが、世界の異なる側面を目の当たりにして、
とても、勉強になりました。
映画としても面白かったです。
あちこちで上映しているようなので、レディースディを利用してみるのもいいかも。
スターって生で見るとイメージと違って映画の中よりもっとお茶目で可愛かったりすることが多いので、ついつい舞台挨拶にハマってしまうんですよ。
また韓流以外でもご一緒してくださいね!
このルポで、大丈夫でした?
ジェイミーの、映画の中とのギャップは、すごかった~。
でも、熱心なプロモとか、インタビューとか見ていると、
いい俳優さんなんだな~と感じました。
salleanaさんのブログで拝見しましたが、
ジョディ・フォスターのレッドカーペットも、すてきでしたね。
やっぱり、ハリウッドの世界は魅惑的ですね~!
また、情報&お誘い、お願い致します。