設計をしていて、、、
リノベーションの設計をしていて
ご依頼があって「家」を見れば、気持ちいい家かどうかは、わかります。
何を基準に気持ちいいか、、、
それは人それぞれですが、
基本的に 「抜け」 のある家は気持ちいいです。
上の写真は、リノベーション工事をしたある家の 工事前 の写真です。
撮った場所は、玄関から部屋に入る廊下です。
あまりに距離が無さ過ぎて、全体が写りません。
もちろんそれは、レンズにより撮れる範囲が変わりますが
一般的なレンズを使って撮ると、部分的にしか写りません。
次は、工事後の写真です。
「違う家じゃないの?」 って思うかもしれませんが
同じ家です。
この写真にある2本の柱と階段のだいたいの位置を
1枚目の写真に書きました。
もう一度、1枚目を見てください。
2本目の柱の位置に部屋の壁がありそこにドアがありました。
ドアを開け中に入ると壁があり、右に向いて、部屋に入る・・・
という間取りでした。
そんな感じでその家は、細かく区切られていました。
少し歩いては壁、、、また歩いてもすぐ壁、、、という家だったのです。
2枚目の工事後の写真では、廊下が長くなって、突当りのドアで視線が止まります。
ドアにぶつかって視線が止まりますが、廊下の長さは2倍になっていますので
視線の距離も2倍になり、『抜け』の感じが出たと思います。
ドアにガラスが入っている事で、その向こうの光が、「さらに奥」を感じさせます。
視線がまっすぐ「向こうまで」抜けると、、、気持ちいいです。
逆に言えば・・・
視線が、「すぐそこ」で止まってしまう家は
あまり気持ちよくありません。
写真を撮ろうとして、
床から天井まで入る写真がほとんど撮れない家は
「抜け」がなくて気持ちよくない家
であると言っていいと思います。
「視線が抜けない」という事は
「風(空気)が流れにくい」という事とセットです。
視線が抜けない、風が抜けない ・・・・
気持ちよくないです。
築10年の家をリノベーション:高輪の家(R)
http://s-coco.net/works/takanawa_R/takanawa_R_001.html
**
小さな家の場合、ただでさえ「家の長さ(距離)」がないわけで
そこに部屋を作るとすぐに「抜け」がなくってしまいます。
ですから、できるだけ「距離」を感じられるよう工夫する事が必要です。
可能であれば、廊下でも部屋の一部でも
家の端から端まで見通せるようになっていると
小さな家であっても、広がりを感じる事ができます。
この写真の家は、平面の寸法が 4.85m x 4.55m です。
ワンフロアー 22m2(6.6坪 ≒ 13帖) の2階建て。
写真ですから実際の感覚とは違うけれど、、
「小さい」 とか 「狭い」 という感じはしないと思います。
写真はキッチンからリビング方向を撮ったものですが、
その部分の実際の距離は、4.85m ・・・ つまり、家の端から端まで。
「向こう」には窓があり、視線は外まで続きます。
さらに、屋根の形に沿って天井が高くなっていますから
こんな小さな家でも、
実際は「小さく」ても「狭く」ても、、、 気持ちいい 家です。
家族4人の小さな家 : マニハウス
http://s-coco.net/works/Higashi_H/HH_001.html
家も暮しもシンプルなのがいいと思います。
シンプルだからこそ、気持ちよく豊に暮らす事ができます。
シンプルな暮し、シンプルな家づくりについて、より深い話しを書いています。
メールマガジン 日美の手帖
お申し込みはこちらから ↓ ↓ ↓ ↓
https://form.os7.biz/f/77cf42a6/
(*御不要になれば、いつでも解約できます。)
メールマガジン読者の方限定の、見学会や相談会の御案内もしております。
ぜひ、ご利用ください!
あなたの家は、本当に あなたの”好きな場所”になっていますか?
「私はこの家が好き!」って言える家が、いい家です。
あなたの本当の”好き”を、実現していいんです。
漠然としていたり、誰かに「そんなのできない」と言われモヤモヤしていたりしていたら・・
よかったら、あなたの”好きな家”・”好きな暮し”の話しをしませんか?
多くの人が、「考え方がはっきりできた」と言われます。話してみる事で何が変わります!
↓ ↓ ↓ ↓
http://s-coco.net/052contact_2.html
家のリフォームを考える時、「日常」のその家の中で考える事は難しいです。
「一体どんな事ができるの?」・・・・
実際に大規模にリフォームした家のビフォーアフターを公開します。
どんな問題があり、どんな事を考え(設計し)リフォームしたのかを全て解説しました。