前回につづき、日本の建築はいいな~ と思った話です。
先日話題にしたお寺、JR武蔵境駅前の 栄見山観音院 からそう離れていないところで 和風の平屋のお宅が目に留まりました。
数寄屋な感じで家の配置もちょっとジグザクしてるお宅です。
そのお宅を外から見て・・・
「あっ、、日本の建築っていいな~」
と思ったんです。
日本建築の良さはいろいろあって、好みもあります。
障子やふすまで仕切る事で、小部屋にもなるし大部屋にもなるし、その自由さは評価の大きいところです。
家をワンルームのように作り、可動式の建具や家具で、必要な「場所(部屋)」を必要な時に作る という設計の考え方は、古くからの日本建築の伝統の延長にあります。
私が改めて「いいな」と思ったのは、「そこ」ではなくて、
家全体の間取りが四角ではなくて、ズレを作って、そこに「場」を作る方法です。
ズレを作る事で、外に面する部分が増え、そこに窓を作る事で、風とおしもよく光も入るようになります。
そうゆう「環境的な効果」もあるのですが・・・
もっと重要な効果は「奥行を作る」という事なのです。
奥行・・・手前から向こうまでの距離
ですが、それが真っすぐ全部見通せると、感覚的な「深み」がありません。
広がりは感じるけれど、向うが見えなかったり、明確になっていないと、人の中の「無意識」が反応します。
無意識が必死に「向う」を理解しようとする時 「深みを感じる」 のです。
限られた大きさの中で、日本の建築は、意図的にそれを作っています。
極端に言うと・・・
有限の中に無限を作る
という事。
それは間取りだけではなく、障子を使った光の量の調整や、低いの軒先による視界の調整なども、「深み」を作ります。
家の中に、そうゆう事がひとつでも二つでもあると、常に「無意識」・・つまり五感が刺激され、感覚が豊かになります。
あっけらかぁン= とした建築が増えた現代、
雑誌など見ても、ワクワク感を感じなくなったのは、
歳のせいばかりではないんだ・・・
という事も、
今回 「日本建築ってやっぱり いいな~」と感じた事で、気が付く事ができました!
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