Duke's Blog

~海と・・そのスピリットと~

僕のTattoo

2008-09-24 | 雑談
僕のtattooはハワイ島のあるスピリチュアルな人にお願いしている。
彼の家系は、代々のtattoo師でKamehameha家の専属のTattoo師だったそうです。
彼も彼の父親もHokule'aのクルーでした。

スタジオなどはもたず、家でひっそり仕事をしている。
しかし、知る人ぞ知る・・なのである。
というか彼はあまり仕事を取りたがらないので、なかなか紹介でもないと
すぐには対応してもらえないアーティストです。

彼とはアウトリガーカヌー仲間のOHANAでもある。
コナへ行くと必ず一緒にパドルしする。 
OC-1 OC-6 SUP・・・時間さえあれば一緒にパドルしている。
Hokule'aのTiki像彫り師のTAVAさんの全身tattooは全て彼のもの。

僕も彼に僕のアウトリガーカヌーに対するパドルングに対する熱い思いを
理解してもらい、以前、腕にその意味のあるものをお守りがわりに入れてもらった。

今回はOceanLegendの話しをしたら・・・・
「是非何かいれてあげたい」という事だったが、
とにかく今回コナではやる事が沢山で忙しく、時間がとれなかった。

帰る直前に、30分だけ時間があったので、彼の家へ寄り、
OceanLegendの意思が皆に受け継がれるよう・・メッセージが伝わるよう・・・
航海が安全であるように・・という事で、
おへそのまわりに"太陽" のtattooを入れてもらった。

彼にその絵柄の説明を聞くと、深~い意味のあるものなのである。
(長く深いのでここでは話せないけど)
腕のtattooもそうだけど、ファッションでなくて、
僕にとっては海に出るときのお守りなのである。
このtattooがあるだけで、僕はどれだけ精神的にも肉体的にも助けられているか。

本当にtattooには感謝している・・・という話しでした。

海と山に囲まれた葉山という地で・・・

2008-09-15 | アウトリガーカヌー
9月12日、SUPで海を渡った。伊豆大島から葉山大浜海岸まで・・62Km
これから始まる壮大なプロジェクトのファーストステップを踏み出した。

これから、僕には沢山のやらなくてはいけない使命がある。
これに関しては、内容がダブってしまうのでこちらのブログをみてね。

OceanLegendのブログ

もし、ご存知でない方はこちらのページも観てください。
OceanLegend(偉大なる日本海洋民族)

と・・話題は昨日のBeach葉山一周年記念Partyの話題に移ります。

葉山でインストラクターとしてアウトリガーカヌーやSUPを教えてから約半年になる。
アウトリガーカヌーは今は競技スポーツとして、ハワイだけでなく海がある地域では毎週末レースが行われているけど・・・アウトリガーカヌーという舟だけでなく、その舟をパドルする行為自体が魂(スピリット)をもったものだと考え、前々からそれを大切にしてきた。海を渡る・・というその行為自体も、魂を注いでしなければいけない行為なんだ・・・と。

僕はアウトリガーカヌーだけでなく、SUPをパドルする時も、頭や体でなくいつも魂でパドルしている。海はそれをちゃんと受け取ってくれ、返してくれる。それが、海を渡るという事なんだ・・・と。

そんな事を日本で、皆に伝えたくて、日本に帰国後必死で対応してきたが、なかなか上手く純粋にそれが伝わらず、悩んでいた時期もあった。

葉山に来てからは、信じられないくらい、ストレートに皆に伝わる事に自分でもびっくりしている。皆、海を渡るという自然との関わり方・・・なかなか、受け入れられにくい僕の考えを、この至上経済主義の日本で、毎日、大変な通勤、仕事を抱える人々に純粋な気持ちで受け入れてもらったという事は、大変な喜びである。

ただ、パドルするのではなく、タイムを競うものでもない、海を渡るという古代からのスピリットを受け継ぎながら、アウトリガーカヌーを広めたい。
そんな事が今、葉山Beachではすんなりと皆に受け入れられているのは、この海と山に囲まれた葉山の地に何故か惹かれて癒しを求めて集まってくる人々の心の中にある魂がそうさせてるのかな~とも思う。

もちろん、楽しむ為にタイムを競ったり、レースをするのは大切な事なのでそういう場合は皆で一丸になってトライするのも醍醐味だと思う。

しかし、大切な事を忘れないで欲しい。基本にアウトリガーカヌーのスピリットがあり、海という大自然への感謝と畏敬の念があり、その上にレースや楽しみがあり・・・そして勝利がある・・・という事を。

現在の記録主義、競争社会、資本主義物質社会ではなかなか皆に受け入れられるのは難しいと諦めていたけど、今は沢山の人がそれを感じてくれるようになった様に思えて、嬉しい。

何だか難しい話になったけど・・・そんな自然の環境に恵まれた葉山の地にあるBEACH葉山の一周年Party・・・・家族的な雰囲気の中、沢山の笑顔と清々しい空気。極力自然環境に配慮した形でのParty。昨日は、思いっきり、葉山の海に、Beachに、仲間に、感謝した一日であった。 

しかし・・・最後のリサの手造りケーキ(大好きな)を食べれなかったのは・・・ショックだったな~。


コナレースを終えて

2008-09-05 | レース
◆ブログのページを変更しました。昔のページはこちらです。お手数おかけしますがよろしくお願いします。

昨日ハワイから帰国しました。ハワイではQueen Lili'uokalani Long Distance Canoe Race(コナレース)へ参加し個人的にはOC-6とOC-1のレースに出ました。報告を含め、なにせ1週間分。長くなるので箇条書きにまとめました。どうぞ、お付き合いを。

●== レース前 ============

OC-6を1艇、OC-1を5艇 OC-2を1艇などの事前準備と打ち合わせを含め諸々の手配をするのが僕の役目だったので、クルーの皆より早めに到着。

昨年も世話になったHokule'a日本航海のキャプテンでもあったChad と一緒にHiloからKonaにカヌー達を運ぶ。これは片道2時間のカヌーの移動も含めて大仕事だが、Chadの協力にて実現。感謝です。最初の数日間はChad の家にお世話に。

到着したその日・・・友達のカヌーチームの練習に参加させて貰い、何故か凄いスピードでウォーターチェンジの練習。いい練習だったな~。   傍らではTuiTongaもMolokai Hoeの為と思われるウォーターチェンジの練習をしていて、凄いスピードと息の合ったチェンジのタイミングだった。



翌日、Kailua-Konaのビーチでカヌーを見ていたら、「一緒にパドルしよう!!」と誘われて、3人でOC-6を1時間ほどパドルした。

僕は普通のパドルでステアーをしながら漕いだんだけど、3人でもグイグイと快速にカヌーが進み快適。

その翌日・・、Hilo Bay で地元のカヌークラブからOC-6 を借り葉山の皆で、軽く漕ぐ事ができた。Hiloにしては良く晴れた日で、時差ぼけ解消にはバッチリの漕ぎだった様子。

その日、皆と落ち合う前にHiloにあるChad が管理している航海型カヌー"Hokualakai"の小型版の航海カヌーでセイリングをした。 Hokule'aの時と同じように、いつの間にかクルーになり、乗船させて貰い、凄くラッキーだったな~。

次の日・・Hilo からのクルーの到着が遅れ、Wahine(女子) のスタート地点となるKailua-Konaのビーチで僕らのOC-6 (Hulaという名称がついたカヌーです)を横に、何時間も待っている間、色々なチームのリグを観た。本当に沢山のリグの仕方があるんだな~と痛感。 また誰もが・・・「一緒にリグしてあげようか?」と訪ねて来たり、カヌーをトレーラーから降ろすのも、運ぶのも、こちらがお願いしなくても、いつの間にか大男達が集まってきて、大勢で頭上にカヌーを持ち上げて運んでくれる。本当にAloha だね。

葉山の皆が集まってからリグをして、軽く交代しながらパドルして、時差ぼけ解消しながら、アマとヤクのバランスを確認して、その日の練習は終了。

翌日、レース前日・・・僕は平静を装いながらも、5人しかいないWahineクルーのステアーズマンを探し続けていていた・・・。
知り合いは勿論、知らない人にまで声をかけまくり、やっと最高のパドラーでステアーズマンであるローカルでNo.1の女性を紹介して貰ったけども、彼女と連絡が取れず、途方に暮れていた。
結局は申し込み締め切りの1時間前に彼女を確保し、了承を貰いそれから即席Wahineチームは軽く30分ほど漕いで翌日のレースに臨む事に。これもまたHawaiian な流れだよな~。
息子のKenny達3人もCaliforniaのオヤジ(60歳以上が2人もいる)チームのKoaカヌーに乗る事が決まり、遅いチームだけど、雰囲気が最高にAloha で気に入って、ひと安心・・・。

印象的だったのは・・・夕暮れになって、Verginiaから来たという御婆さんチームの(プラチナDivisionだから確か皆が65歳以上だと思う)ステアーをお願いされて・・・20分ほど一緒にパドルした事かな~。
そのパワーの凄いこと、タイミングの素晴らしいこ事・・・感服、尊敬、敬服、感動・・・いい体験をさせてもらった。
練習後のハグも素敵で・・・。 日本もあんな"お祖母ちゃん"が胸を張って生きる事ができる海辺の環境がある日がいつか訪れるのかな~と・・・つくずく思ったよ。 そんな海辺とアウトリガーカヌーの環境を僕達がこれから作って行けたらな~と考えてた。



●== レース ============


King Kamehamehaの別荘地でもあったKailua-Konaのビーチでの厳かなBlessing から レース当日は始まった・・・・。

われらBeach葉山は初心者の集まりのチームである。 Kane(男子)のクルーは僕とステアーズマン以外はアウトリガーカヌー経験1年未満。日本で全員が揃って練習したことは殆んど無い。

Wahineクルーも同じような感じ・・唯一違うのは、Wahine のステアズマンは、LocalガールのKonaの海を知り尽くした百戦錬磨の2メートルもあるようなポリスオフィサー(警察官)。彼女がいるだけで・・・クルー達だけでなく、観ている僕達も大安心。か弱い細腕のWahine 達は大船に乗ったつもりで、パドルだけに集中し、安心して自信を持ってレースに臨めたと思う。実際に予想以上の3時間を切るタイムでゴールした。 1年未満の彼女達は、この3時間だけで1年分の経験をしたんじゃないかな~色々なドラマがカヌーの中で繰り広げられて、成長した様子。ベテランのステアーズマンにも沢山の事をレースしながらも肌で感じるほど、学んだと思います。良かったね!! 

Kaneチームは、スタートは最高に良く、ピッチも65くらいで初めの10分間を漕ぎ、上位グループについていった。スタートからいつも斜め前にいる地元のGolden Master だと思われるチームの御爺さん達を意識しながらも・・・『こんな爺たちと競ってるなんて・・・かなり下位なんだろうな~』と(笑)。
そして2時間ほどして突然のフリ(転覆)皆が呆然としながらも水をかきだしている横を沢山のカヌーが追い越していく・・・全然下位じゃなかったみたい!という事で、自信を持ち直しながらも、かなりのタイムロス。全身全霊で皆で力を出し切ってゴール!!



●== レースを終えて ============


とにかく今回は初心者ばかりのチームだった。特に体育会系出身でもなく、か弱い普通の女の子だけのWahineクルーは良く頑張ったと思う。 2時間以上皆で一緒にパドルした経験もなく、パドル暦1年未満の女性が殆んどなのに・・・・このKonaのレースのスタート地点に立つ決心をした事だけでも尊敬に値すると思う。 ゴール後・・まだまだ漕ぎ続けていたい・・・と思った女性が何人もいた。
彼女達は完全にアウトリガーカヌーのスピリットに癒され、惚れ込んだ様に思える。彼女達を見ていると、過酷なレースでも、ただタイムを競うだけでなく、楽しみながら、お互いを信頼しあいながら、ライバル相手ではなく自分の精神と戦いながらもエレガントにパドルし続ける・・という新しいWahineチームの形が見えてきた様な気がします。

Kaneチームも経験が浅いクルーばかりでも、気持ちが一つになれば、持ってる以上のパワーがでる・・という事を皆が感じたと思う。朦朧としながらも仲間を信じ、全てを出し切って漕ぎきった彼らの事を心から尊敬します。そしてありがとう!!



●== 今回ハワイで得たもの ============


僕は最初から最後までコーディネイトの為大忙しで、かけずりまわり、皆とは行動を伴にする事もあまりできず、最後までバタバタとしていた今回のハワイであったが、そのバタバタした分だけ、沢山の事を学んだ。

今回ハワイで沢山の知り合いに再会した。道を歩いていると、何人もの人に出会い忙しいくらいだった。その中で、ハワイアンのChad達(ホクレアのキャプテン)と過ごす時間が長くあったのだが、彼らの生き方、話から、沢山の元気を、パワーを、自分自身を信じて進むという力を、またもらった気がする。

Big Island は自然の鼓動を感じる事ができる特別な場所、火山、海・・。 太平洋の真ん中に奇跡的できたこの島で、沢山の元気をもらった。

今回は葉山BEACHの皆といったのだが、皆とても、意識レベルが高く、色んな事を話した。これからのアウトリガーカヌーの事。そして自分達の進む道。 普段は話せないそんな事も、皆で話をした。 きっとこの島からもらったパワーのおかげかもしれないな。

ハワイと、アウトリガーカヌー、友人達に感謝。 
そんな・・・今回の旅だった。