本当に冬の海はきれいだ、水も澄んでるし、とにかく太陽が低いから晴れてる日は一日中海がキラキラと輝いている。僕の住む葉山の家から歩いて2分もかからない大浜はこの季節は真正面に夕陽が沈む・・・ハワイのSunset Beachにも負けないくらい美しい夕陽が毎日拝めるのだ。
僕は自分で言うのも変だけど・・・すごくラッキーで恵まれた星に生まれている。
数日まえも、すごーく幸せな気分になれたラッキーな日があった。
朝から雨と北風が強く、その日入っていたカヌーの体験会のキャンセルの電話があった。急な事態が発生してどうしても来れない(特別な任務を任された男たちのグループだから仕方ない)とのことで、雨も降って寒いし・・・ラッキーと一時的に喜んでいたら、昼ごろ電話があり、問題が解決しましたので、これから行きますとの事、午後には晴れるから・・・まっいいか~と承諾して、準備のために海に出たところで、雲が流れ太陽が出てきた。 雨の後の冬の空と海がどんなに綺麗か知ってる人は想像つくと思うけど・・・本当にすがすがしい地球が誕生したばかりの空と海・・・のような空気に包まれた。 12月の太陽なのに空気が澄んでるから暖かく、裸でも暖かいくらいの陽射しだ。男たちが走ってPili alohaのそばに集合し、佐島までの往復をガッツリ漕いだ。Pili aloha を皆で水洗いして終わった頃には、どんよりと厚い雲にまた空がおおわれてしまい、今日は夕陽が観れないかな・・・と気落ちしていると、俺の気持ちを察するように雲が流れ、夕陽が下りてくるであろうと思われる辺りにぽっかり少しのスペースだけ開いて、そこだけ青空が見えてきた。 よし!!と思い一人乗りのカヌーを漕いで夕陽がつくるゴールデンロードをサンセットに向かって漕いで行く、いつもの”瞑想パドリング”の始まりだ。これが本当にたまらない・・・目の前に沈む夕陽に向かってひたすら漕いで行く、身体の周りがキラキラした太陽のかけらに囲まれながら自分じゃない自分がそこで漕いでいる・・・空一面厚い雲に覆われてしまっているのに、僕から見える角度一点だけに雲の隙間があり、その隙間からだけ太陽が顔をだしてオレンジ色に輝いている、そして伊豆半島の山に沈んでいくのだった。なんてラッキー!!と思いながら漕ぎつづけ、太陽が見えなくなったところで折り返し、今度は浜に向かって漕ぎだす。何時なのかわからないけど、かなり沖まできたのはわかっていた。 かすかにオレンジ色ががった山並を目指して大浜に向かって漕ぎすすむ、大浜の見慣れた街灯の光をたよりに無事に浜の近くまで漕いでいき、ふと何かに呼ばれるように右上の空を見上げると、厚い雲の一瞬の隙間から三日月がくっきり見えて、そしてまた厚い雲の中に入っていった。これまたラッキー!!と感動しながら浜に上がりカヌーを担いで歩き出したところで・・・・僕の大好きな”浜辺の歌”が流れてきた。5時だよ!というお知らせのあのメロディーだ(葉山の海辺に住んでる人なら誰でも毎日聞いてるでしょう・・・)
ラッキーすぎて、たくさんの贅沢なギフトに嬉しくなって・・・感謝の気持ちに満たされてこの日は幸せな気持ちで眠りについた。
*写真はその時の写真ではありませんが・・・・これは今日のゴールデンロードです。