Duke's Blog

~海と・・そのスピリットと~

皮膚感覚の大切さ

2009-03-03 | アウトリガーカヌー
しかし・・・寒い! もうひな祭りの日だっていうのに、何でこんなに寒いんだろう!
先週まで沖縄でパドルしていた僕にとっては、特にこの寒さは辛いよ。
普段は真冬でもボードショーツ一枚で海をパドルしているけども、先週の日曜日は太陽は全く顔を見せてくれず、北風が上空高いところから吹き下りてきて、おまけに雨も降り出して体感気温は確実にマイナスだ。 そうなると手足はしびれカチカチになり、パドルを力強く握り絞めることもできなくなる。 さすがにボードショーツとタッパーでは凍えそうになり。 寒いと言うよりも痛い感覚で辛かった~。

こんな日は、ウエットスーツとか、ドライスーツとか着て、グローブもブーツも履いて、海に出るべきなんだろうけども、どうしても・・・・抵抗がある。
ただの頑固オヤジ・・・日焼けフリーク・・・と言われればそうなんだけども、僕なりにパドルするという事に対するポリシーというか、譲れない部分がある。

とにかく裸・・・・でパドルしたいのだ。 なるべく生まれたままの姿で・・・

海は地球上で唯一、地球が誕生した数億年前とさほど変化がない状態で今に残っている場所だと思う。ほんの少し陸から離れただけで、圧倒的な大自然に触れることができる場所なのだ。そんな誕生したままの状態で今に残っている海に触れるとき・・僕はできるだけ人間自身も自然な状態、つまり裸に近い姿で触れるべきだと感じるのだ。 それが僕なりの海(自然)に対する畏敬の念を表す方法なのだ。
裸で海に触れるとき・・・皮膚感覚で海を感じるのと、何か人工的な化学繊維を通して海に太陽に触れるのとでは、かなり感じるものが違ってくる。見えるべきものが見えなかったり、感じる事を感じなかったりするような気がするのだ。

人間はもともと動物だから、肌で感じる・・・というのは実は凄く大切な事なんじゃないかな~と思う。
そういう皮膚感覚を常に感じなくなった人間、皮膚感覚が麻痺してしまったのが、
今の都会に住む人間なんじゃないかな~。
完全に空調が完備されたビルで仕事していると、外の天気なんか全く感じないと思う。 仕事が終わりビルから出て初めて雪が降り積もっている事にきずいた人が今日は沢山居ただろう。悲しいと思わない? 
自分達はどこに生きているんだろう?

凍るような冷たさを感じる時にこそ自分が生身の人間だと意識でき、生きてることや自分が自然の一部だって事を実感できる時のような気がする。そしてそんな感覚を感じる事は現代人にとって今、凄く大切な事のような気がするのだ。

どうでもいいような事だし、ただの変人と言われても構わない。
僕はいつもいつまでも海を裸でパドルし続けたい。
そういうことを大切にして海と空気と太陽と触れて生きていたいと思うんだよね。

息子からは・・・ウェットも着ないでこの冷たい海でひっくり返ったら、カヌーやパドルが壊れたらどうするの?岸から何キロも離れたところで裸で泳がなければいけなくなったらどうするの? 死ぬよ! インストラクターが凍りついて泳げなくなり、人助けできなくなったらどうするの? と軽蔑の目で笑われる毎日です。

よい子の皆さん、くれぐれもDukeの真似をしないように・・・・ね。