Duke's Blog

~海と・・そのスピリットと~

ヤングパワー*ブログ紹介

2008-11-18 | アウトリガーカヌー
半年前くらいからBEACH葉山でBeach Boysをやりながら
アウトリガーカヌーにはまってしまった青年達・・・大学生3人がいる。

ま、最初は僕が無理やりやらせたのだが・・・

僕のブログにも何度か出てきたけど・・・

彼らは、南カリフォルニア、ハワイ、ニューヨークとバラバラの地域で
育ってきたが、陸上やサッカーとそれぞれ、USAでもトップレベルの選手であった。

で、彼らが日本に帰国し、とくに目標もなくなり、
ぶらぶらと軟派大学生活過ごしていたところで、アウトリガーカヌーに出会い、
その魅力にはまってしまった。

超ストイックな彼らは今はアウトリガーなくしては生きられない(笑)
ようになってしまったのだ。

自主トレに学校のジムで毎日励む日々、
海に来れない時は、学校のプールでパドルを使いトレーニングを積んでいる。

アメリカ育ちの彼らだから、英語もNative・・・という事で
ハワイでアウトリガーカヌーを通して友達を沢山作っては、
頻繁にメールのやりとりをしたり、と日本に帰国しても仲良く連絡を取り合って、
沢山の現地の情報やアウトリガーカヌー事情を知っている。
(その中にはハワイでは超有名なパドラーが何人もいる。)

もちろん、僕も知らないような事も沢山。
とくに若い20代のパドラーとの間には
若者は若者同士、Native同士の会話があるようで・・・。
そんなこんなで、あんまりもったいないんで、ブログを自由にやらせてみよう。
という事になった。

まーみなさん。どうぞ、かわいがってあげてください。
(まだまだ大学3年生なんで)
アウトリガーカヌーも初心者だし、アメリカ育ちだから
日本の事情には全く無神経だけど・・・よろしくお願いします。


それにしても、彼らの若さゆえのパワーに圧倒される時もある。
我が家で飲み会をすると「アウトリガーカヌー討論」の始まり~・・・である。
45歳の僕は20歳の彼らの意見や分析、情報に結構楽しませてもらっている。

これから彼らのような若い、パドラーがどんどんどんどんふえて、
本場ハワイの乗りで情報を発信して欲しい。

・・・でアウトリガーカヌー人口が増えて、これから先、
アウトリガーカヌーがもっと日本で市民権を得、
アウトリガーカヌーを置く場所の確保・・など、
諸々の問題も少しづつ解決していってほしいものです。

最近つくづく思います。若い人のパワーはすごい!・・と
どんな世界でも、若いパワーがやはり必要だと思うよ。
Yes, We Can!

もちろん、僕も沢山のパワーを若い彼らにもらって、まだまだ頑張るぞ!!
という事で、新しいブログの紹介でした。



稲村マジック

2008-11-15 | アウトリガーカヌー

こんな日はいつまでも・・・アウトリガーカヌーをパドルしていたい。

そんな・・・空気の澄んだ海の綺麗な日が都心に近い湘南でも
一年のうちに何度かある。 昨日はそんな貴重な一日だった。

朝から暗くなるまで富士山が見えている。

海はどこまでも透き通り、魚達も嬉しくて、
あちらこちらで飛び跳ねている。

TahitiやHawaiiの海も良いけど・・・
こんな日は、日本人に生まれてよかったな~と感謝する。 

湘南パドリングチャレンジ

2008-10-28 | アウトリガーカヌー
先週末、江ノ島の東浜でアウトリガーカヌーのレースが行われた。

今回は初めて10艇のOC-6【6人乗りのアウトリガーカヌー】が勢ぞろいした。

湘南エリアにある全てのOC-6 が揃ったわけだ。これって、アウトリガーカヌーをやってる人達にとっては凄く感動的な事なんです。

僕がコーチをする葉山BEACHからは、総勢40名応援を入れると100人以上の葉山BEACHの仲間が東浜に集まったことになる。全部で8チーム。大いに盛り上がった。

天候はイマイチで、午後から予報通り南風が強まり、初心者それもパドル暦数ヶ月の女の子にとっては、恐怖と感動の連続だったと思う。
殆んどのクルーがもちろん初めてのレース、それも・・・このコンディション。良く最後まで漕ぎきり、完漕したと思う。

それぞれのWahine のチームが個性のあるアウトフィットで着飾っていて、見ているだけで楽しい気持ちになった。これこそ僕が目指している楽しみながらパドルをする、海に触れる。 単純だけど奥が深い・・・ただ皆が揃えて一つになってパドルする・・・行為。
One Canoe One Paddle・・・苦しい顔してパドルしないで、楽しい気持ちでパドルする。これが簡単なようで難しい。

僕と永井クンは全てのヒート、全てのレースにステアとして参加し、最後に迎えたOpen の決勝。
予選は軽く流して無理をせず・・・それでも余裕で2位、結成してまだ3ヶ月程度のBeach Boys・・・・
3人の若者はまだ20歳の大学生、それもライフセイバーとかではなく、ただのバイリンガル大学生。前にも僕のブログで紹介したことがあると思う。
ハワイのパドラーから色んなトレーニング方法を聞きだし、漕げない時は、大学のジムで泳いだりウエイトしたり・・・目を見張るほどの成長ぶりだ。筋肉が日に日にでかくなり、パドル力が毎週練習に来るたびにアップする。

そんな彼らと、彼らが慕う沖縄からBEACHに研修生として来ているセイジ君と、BEACHのスタッフのナオキ、そしてDuke。

このメンツで臨んだファイナル・・・スタートする頃は一段と南西の風が強まり七里ガ浜沖は頭くらいのウネリで風速も軽く12メートル以上にはなっていた。
スタートして・・・10分ほど、Beach Boys と昨年の覇者、沖縄からのOCCJがトップ争いをする。それも大きく3位以下を離して・・・一時はトップにもなり、爆発的なパワーでウネリと風に乗りながら、ジェットコースターのような滑りで稲村ガ崎の沖を目指す。
余裕でOCCJを前に走らせ、様子を伺いながら僕はステアー(舵取り)に終始していた。

ウネリの形サイズ、波のブレイクに注意をしながら、稲村が崎の沖で何本かウネリを乗り継いでいる時にカヌーの前から横から・・・どんどん海水がカヌーの中に入ってくる。それをKenny が一つしかない、小さなペラペラのベイルで海水をかき出す・・・それでも間に合わず、ドンドン水かさが増えてくる。そうしてるうちにカヌーが重くなり喫水も低くなり、最後はバスタブ状態・・・もうこうなってしまったらカヌーはただ浮いてるだけ、パドルしてもパドルしても進まない。一つの小さなベイルでは到底水出しは間に合わないから、一度カヌーをヒックリ返して、リカバリーを試みるがあの荒れた海上では全く歯が立たず・・・ここで、僕達のレースは終わった。クルーの安全が一番・・・と判断して、Jetスキーにレスキューをお願いする。 

それから・・・由比ガ浜にカヌーがうちあげられるまで・・・強風と高波の中、レスキューのJetも何度もヒックリ返り流される。1時間ほど荒波と格闘して身体は消耗し寒さと空腹と悔しさと痛みと、レスキューの人達への感謝の気持ち・・・が複雑に絡み合う中、迎えの車を待っていた。

ゴールラインを切ることもできず、葉山BEACHのクルー達と再会して、皆におめでとう!!ご苦労様!!と言いたかったのに・・・応援に駆けつけてくれた友達達にもお礼が言いたかったのに・・・僕らが江ノ島に戻った時には表彰式もとっくに終わり、暗くなった江ノ島の東浜には人影もまばら・・・由比ガ浜に残した僕らのOC-6が凄く気になったけど、湘南アウトリガーカヌークラブの仲間に感謝の気持ちと事故の状況を説明して、謝罪し、家路についた。

どんな理由があっても、今回のリタイアはステアーである僕の責任だ。いい訳はしない。
全てが僕の経験不足と準備不足から起こったことなのだから、この日の為にトレーニングを重ね、予選で体力も温存して、決勝にかけたクルー達の気持ちを考えると本当に、すまないと思う。反省しているよ。
でも・・・きっと神様が与えてくれた試練・・・若い彼らに優勝はまだ早すぎる・・・という事なんだろうね。 彼らはこれでまた一回りも二回りも大きくなった、良い経験になっただろうし、海に対する畏敬の念を感じる事ができたと思う。それは彼ら若者にとって将来パドルする上で一番大切なスピリットになると思う。

それにしても、あの決勝のコンディションの中、完漕した他のクルーの皆さん・・・君達は凄いです。ステアーマンには本当に頭が下がります。 
完漕した全てのチームが優勝に値すると思うよ。 おめでとう!!


サバニ MTG at 大船

2008-10-24 | アウトリガーカヌー
僕が属するサバニチーム「まいふな」クルーのMTGが大船であった。
沖縄からクルーが上京という事で、皆何故か大船に集合。

ちょうど、沖縄からセイジが我が家にステイし、BEACH葉山
インターンをしているので、学生のKENNY以外のぞいて
皆勢ぞろいだったというわけだ。

今年のレースの敗因や来年に向けての作戦というか計画を皆が熱く語った。

サバニは世界に誇れる丸木舟。この文化を継承し乗りこなす術を学ぶ事は、僕らにとって大切な事だと思う。海に関わりを持つ、サーファーやパドラー、漁師やセイラーと仲良くこのサバニを操縦して海を渡る・・・それも沖縄でだけじゃなく、相模湾でそういう光景を見れる日がくれば良いよね。そうして、大島や八丈島まで行き来できれば、これこそ本当の古代の海洋民族のスピリットを甦らせることになるんじゃないかな~・・・ドンドン夢が広がって眠れなくなる・・・

僕の尊敬するNappy ~ I just love to paddle

2008-10-06 | アウトリガーカヌー
僕の尊敬するNappy Napoleon



この7月・・・・僕の一番尊敬するハワイのパドラー・・・
Nappyおじさんが5人の仲間達と一緒にOC-1(一人乗りアウトリガーカヌー)
で6日間でハワイの9つの海峡(各島の間の海だよ!)をパドルして渡った・・
というストーリーです。

勿論初めての快挙だし・・・Nappy はなんと68歳だよ!! 

昨年のMolokai Hoe(Molokai島からOahu島までの海峡横断レース)でNappyは
彼にとって50回連続の出場を子供と孫達と一緒に達成してる。 
パドラーだったら誰でも知ってるし、誰でも尊敬する人です。

現代に生きる・・・Ocean Legend ・・・そのものですね。

僕にとっての彼との出会いは、もう13年以上になる。

・・・・彼の大親友のUncleThomas(Kalama)が僕がカリフォルニアに居る時に
所属していたカヌークラブの代表で・・・
毎年、カタリナクロッシング(ニューポートBeachからカタリナ島までの
海峡レース)の為にNappyはクルーの仲間達と一緒に数日Newport Beach
に滞在して、僕達のクラブで練習していた。


僕が所属していたNewport OutriggerCanoe Clubは、年寄りのハワイアンばかり
で構成されたクラブで、弱小クラブだったけどアメリカ本土で一番の歴史ある
カヌークラブだった。

その時に、僕に初めてステアー(舵取り)の魅力を教えてくれたのがNappyだった。

その頃、僕は一番若手・・・という事もあり、ストローカー(1番シート)を
漕いでいたが、Nappyがどうやって潮の流れを見るのか・・・
風の利用の仕方とか・・・他の5人のパドラー以上にパドルしなきゃいけない
とか・・・ステアーの魅力を存分に伝えてくれた。 

Nappyはいつ行っても、WaikikiのHiltonレインボータワーの正面の
ヨットハーバーの脇の駐車場の前のBeachに居る。

6人乗りのアウトリガーカヌーがいくつか置いてあるビーチ。
パドルを持っていなければ、必ずホウキを持って、浜辺を掃除しているから
直ぐに分かると思うよ。
パッと見は真っ黒でビーチバム(浮浪者)風だけど・・・

話してもピジョン語を話すから何ていってるのか解かりづらいけど・・・
パドルしたい!!て言えば、”AlohaSpirit”があるパドラーなら誰でも
仲間に入れてくれるよ。 

今週末に行われる今年の"Molokai Hoe"・・・・・

もちろん、また今年もNappy はKaiwi海峡を当然の様に渡るだろう。

51回目・・・いつまで漕ぎ続けるのか底知れないけど・・・
Nappyに尋ねたい・・・

どうしてそこまで海峡クロッシング(横断)にこだわるの? 
彼はただ言うだろう・・・『 I just love to paddle 』・・・・

そこには何の難しいメッセージも必要ないんだろう。

日本からは湘南アウトリガーカヌークラブを中心とし、静岡の黒潮漕という
カヌークラブの若者(20代学生)も一緒に出場する。
今年で4年連続出場する日本人パドラーも数人居るらしい・・・
彼らにはNappyを目指して欲しい! 

50年後もパドルを握り、Molokaiだけでなく、大島と湘南の海峡を
パドルしている姿を見たいものだ。

50年後・・・俺はもう95歳!!日本最高齢のアウトリガーパドラーとして、
大島クロッシングしてるかな~(笑

海と山に囲まれた葉山という地で・・・

2008-09-15 | アウトリガーカヌー
9月12日、SUPで海を渡った。伊豆大島から葉山大浜海岸まで・・62Km
これから始まる壮大なプロジェクトのファーストステップを踏み出した。

これから、僕には沢山のやらなくてはいけない使命がある。
これに関しては、内容がダブってしまうのでこちらのブログをみてね。

OceanLegendのブログ

もし、ご存知でない方はこちらのページも観てください。
OceanLegend(偉大なる日本海洋民族)

と・・話題は昨日のBeach葉山一周年記念Partyの話題に移ります。

葉山でインストラクターとしてアウトリガーカヌーやSUPを教えてから約半年になる。
アウトリガーカヌーは今は競技スポーツとして、ハワイだけでなく海がある地域では毎週末レースが行われているけど・・・アウトリガーカヌーという舟だけでなく、その舟をパドルする行為自体が魂(スピリット)をもったものだと考え、前々からそれを大切にしてきた。海を渡る・・というその行為自体も、魂を注いでしなければいけない行為なんだ・・・と。

僕はアウトリガーカヌーだけでなく、SUPをパドルする時も、頭や体でなくいつも魂でパドルしている。海はそれをちゃんと受け取ってくれ、返してくれる。それが、海を渡るという事なんだ・・・と。

そんな事を日本で、皆に伝えたくて、日本に帰国後必死で対応してきたが、なかなか上手く純粋にそれが伝わらず、悩んでいた時期もあった。

葉山に来てからは、信じられないくらい、ストレートに皆に伝わる事に自分でもびっくりしている。皆、海を渡るという自然との関わり方・・・なかなか、受け入れられにくい僕の考えを、この至上経済主義の日本で、毎日、大変な通勤、仕事を抱える人々に純粋な気持ちで受け入れてもらったという事は、大変な喜びである。

ただ、パドルするのではなく、タイムを競うものでもない、海を渡るという古代からのスピリットを受け継ぎながら、アウトリガーカヌーを広めたい。
そんな事が今、葉山Beachではすんなりと皆に受け入れられているのは、この海と山に囲まれた葉山の地に何故か惹かれて癒しを求めて集まってくる人々の心の中にある魂がそうさせてるのかな~とも思う。

もちろん、楽しむ為にタイムを競ったり、レースをするのは大切な事なのでそういう場合は皆で一丸になってトライするのも醍醐味だと思う。

しかし、大切な事を忘れないで欲しい。基本にアウトリガーカヌーのスピリットがあり、海という大自然への感謝と畏敬の念があり、その上にレースや楽しみがあり・・・そして勝利がある・・・という事を。

現在の記録主義、競争社会、資本主義物質社会ではなかなか皆に受け入れられるのは難しいと諦めていたけど、今は沢山の人がそれを感じてくれるようになった様に思えて、嬉しい。

何だか難しい話になったけど・・・そんな自然の環境に恵まれた葉山の地にあるBEACH葉山の一周年Party・・・・家族的な雰囲気の中、沢山の笑顔と清々しい空気。極力自然環境に配慮した形でのParty。昨日は、思いっきり、葉山の海に、Beachに、仲間に、感謝した一日であった。 

しかし・・・最後のリサの手造りケーキ(大好きな)を食べれなかったのは・・・ショックだったな~。