合気道は、開祖植芝盛平大先生が、幾多の武術を修練された後に、創始された近代武道です。
我々は、開祖が創始された合気道とは何なのか、開祖が求められたものは何だったのかを求めて、
合気道の稽古に励みます。
合気道を上達するために、開祖直弟子の先生や、そのまた弟子の先生方のご指導を受けて、
合気道を学んでいくことになります。
私は、合気道の稽古は、指導いただく先生の受けを取らせていただいて、
受けで感じたことを、トリとして再現させるものだと考えています。
合気道を始めて、初段になるまでの間に、座技、半身半立技、立技のそれぞれの体勢に対し、
一教、二教、三教、四教、入り身投げ、四方投げ、小手返し、回転投げ、
等々の基本的な技をひと通り学びます。
初段までは、まずは、この技の形を覚えることが大事になります。
初段からが稽古と言われるように、
初段からは感じる稽古、感性を磨く稽古を行うことが大事になると考えています。
合気道の稽古は、基本的には、二人1組で、受けと取りを交替して行いますが、
初段からは、この感じる稽古を行なっていかないと、
合気道の真髄に近づいていくことは、難しいと思っています。
感じる稽古にするには、まず、受けの時に、
相手の動きについていくことを身に付けることが必要になります。
この技はこうだと決めつけて、 自分のイメージだけで受けを取ったり、取りをしたりしていては、
感じる稽古にはなりませんし、
自分勝手に動くことは、 相手の動きについていくことではありません。
相手の動きについていくには、
前脚の膝を曲げること、腰を伸ばすことが必要になります。
また、相手の動きを感じられるように、
相手に対し、意識を集中することが必要になります。
これは、有段者が、級の方と稽古する時でも同じです。
おしゃべりをしていては、相手に意識を集中できません。
稽古が終わった後、膝や脚に、心地良い筋肉痛を感じられるかどうかが、
相手の動きについていく稽古ができているかのバロメーターになると思います。
中今塾が将来も継続していけるように、
感じる稽古を行っていきたいと思います。