随想録 ー而今ー

 而今は、「にこん」と読みます。
 今の瞬間を精一杯生きるということを意味する言葉です。
 

第63号 合同稽古

2007年06月23日 | 中今塾について
 先日、西大和会(主宰 冨永師範)の皆さんと合同稽古を行わせていただきました。
 冨永先生をはじめ西大和会の皆さんには、奈良より、約20名の方が、足を運んでいただき、
合同稽古また、その後の懇親会を通して、楽しいくも充実したひと時を、共に過ごさせていただき、ありがたく思っております。(多謝)

 合気道には試合がありませんので、日頃、所属する道場で十分に稽古を積み、時には、他の道場の方と稽古を行うことで、自らの研鑽にもなるものと思います。
 日頃と同じ稽古相手とばかり稽古していると、ついつい、同じパターンにはまり込み、マンネリ化してしまう恐れがあります。
 時には、合同稽古会等を通して、他の道場の方と稽古をすると、また、新鮮な気持ちで稽古に取り組めるものと思います。
 合同稽古会などで、顔見知りとなった方とは、別の研鑽会などでも、楽しく稽古ができるのではと思います。

 合気道は出会いだと思います。出会いを大切にし、いろいろな方と交流を深めていきたいと思います。
 力試しの頑張りあいの稽古ではなく、ウケとトリそれぞれを交代しながら、稽古相手と共に技を作っていく。
 そういう気持ちで稽古を行いたいものです。 

 
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第62号 デジタルとアナログ

2007年06月16日 | 最近感じること
 世の中のデジタル化が進み、パソコンや携帯電話の普及により、生活は本当に便利になったと感じます。
 筆者も仕事上、パソコン、携帯電話を利用していますが、いつでも、どこにいても、メールや電話で連絡が取れ、いわば、どこでも事務所の感があります。
 しかし、こう便利になったからといって、必ずしも、人にとっては、幸せではないのではないかと感じることがあります。

 時間に関係なく飛んでくるメール、場所を関係なくかかってくる携帯電話。
メールを送り、電話をかける側としては、非常に有効であっても、受け手としては果たしてどうでしょうか。
 筆者は、会社に届いたメールを携帯電話に転送する機能を利用していますが、深夜に、携帯電話にメールが届く着信音を聞き度に、「何事が起こったか!」とドキッとすることがあります。
メールを見て、緊急の事態でないことを知り、ホッとしますが、いつも、緊張を強いられているようで、精神衛生上、あまり良いとは言えないと感じることがあります。

 しかし、自分自身は、どうか?
自分自身も知らぬうちに、相手のことを考えず、携帯電話に連絡したり、メールを送ったりしているのかもしれません。
 心しなければなりません。

 世の中便利になったからこそ、メールより、電話で相手の声を聞いて話し、電話より相手に会って顔を見て話す方が、大切だということを忘れてはいけないのではないか。
 デジタル化が進むほど、アナログの大切さを再認識する必要があるように思います。
 相手のことを慮る、これも、合気道を学ぶものにとって、大切にしなければならないと感じるのです。
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