随想録 ー而今ー

 而今は、「にこん」と読みます。
 今の瞬間を精一杯生きるということを意味する言葉です。
 

第351号 祝昇段

2012年01月22日 | 中今塾について
 現在、中今塾では、昇段級審査を年3回行っています。今年も、初段に挑戦される方が出てくるものと思っています。四段審査までは、この年3回の審査会で、受審していただくようにしていますが、五段以上は、年始の合気道本部道場に昇段審議願いを提出し、本部道場で審議され、年始の鏡開式の発表されます。このため、五段以上は、年1回に限られます。
 今年、初めて、中今塾となってから五段の審議願いを昨秋に提出し、年始に、O田さんが、めでたく五段に昇段されました。おめでとうございます。
 五段の昇段の免状には、「五段位に列す」と書かれています。ますます精進されて、合気道を深めていただくとともに、中今塾の幹部の一人として、後に続く皆さんを導いていただければと思っています。
 昇段されたO田さんの予定に合わせ、昇段祝いの会を設けたいと思っています。後輩の皆さんで、盛り上げる会を企画、準備していただければと思います。
 また、今年も、皆さん、それぞれ、上位の審査を目指して、取り組んでいただければと思っています。
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第350号 変遷の年

2012年01月16日 | 最近感じること
 松の内に、年賀の挨拶をかねて、佐々木将人先生の神明塾を訪問させていただきました。
 昨年の晩秋に入院されたとお聞きし、電話をさせていただくことも控えさせていただいていました。
合気道本部道場での賀詞交換会があり東京に向かう機会が有り、もし、お会いできればと思い、ご訪問させていただきました。
 お元気なお顔を拝顔し、いつに変わらぬ先生のお声を聞くことが出来、ありがたく思いました。
 上福岡斎宮宮司のご子息の御祓いを受け、上福岡斎宮のお札と合気神社のお札を頂戴しました。
(合気神社の分霊が、上福岡斎宮に祀られているは、あまり知られていないようですが。)

 今年は、壬辰(みずのえたつ)の年で、変遷の兆しがある年であるとお聞きしました。
どんな変化がある年になるのでしょうか。
 佐々木先生は、昨年11月頃に、3,4日入院され、ご子息ご夫妻は、大層ご心配されたお聞きしました。当の佐々木先生は、「まだまだ、神が、自分に使命を与えているようだ。」笑い飛ばされていましたが、まだまだ、お教えをいただくことが多々あると感じた次第です。
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第349号 練習上の心得

2012年01月05日 | 合気道について
中今塾の今年の稽古始めは、1月9日(月)午後1時からです。
正月休みで、体が重くなっていないでしょうか。
十分に、準備運動を行ってから稽古を始めたいと思います。
子供の部、一般の部の合同で行いますので、時間に遅れず、ご参加ください。

 さて、先日、読んでいた「合氣道」ー復刻版ー(植芝吉祥丸二代目道主著、植芝盛平開祖監修)に、練習上の心得が記載されていました。
 ご参考までに、掲載させていただきます。
熟読して、稽古に臨んでいただきたいと思います。


  「合気道練習上の心得」

一、合気道は一撃克く死命を制するものなるを以て
  練習に際しては指導者の教示を守り徒に力を競うべからず
二、合気道は一を以て万に当たるの道なれば常に前方のみならず
  四方八方に対する心がけを以て練磨することを要す
三、練習は常に愉快に実施するを要す
四、指導者の教導は僅かに其の一端を教ふるに過ぎず
  之が活用の妙は自己の不断の練習に依り始めて体得し得るものとす
五、日々の練習に際しては先ず体の変化より始め
  遂次強度を高め身体に無理を生ぜしめざるを要す
  然る時は如何なる老人と雖も身体に故障を生ずる事なく
  愉快に練習を続け鍛錬の目的を達する事を得べし
六、合気道は心身を鍛錬し至誠の人を作るを目的とし
  又技は悉く秘伝なるを以て徒に他人に公開し
  或いは市井無頼の徒の悪用を避くべし

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第348号 子供達に

2012年01月04日 | 中今塾について
正月三賀日をいかが過ごされたでしょうか。
筆者は、喪中でしたが、近くを通ったので、住吉大社に足を向けてみました。
昨日は、正月三日ではありましたが、太鼓橋は押すな押すなの人波でした。
混沌とした時代です。明るい今年を祈って、初詣に参られた方は多いと思います。
 
 さて、正月には、家族揃ってお祝いをされたかと思いますが、筆者は、教育関係の仕事をしている人と話す機会がありました。
 ひと頃は、中学校が荒れている話を聞いたことがありましたが、最近は、低年齢化し、小学校から荒れているそうです。学級崩壊という言葉がありましたが、教室での授業ができないことにとどまらず、児童から教師への暴言も甚だしいようです。
 体罰がいいとは言えませんが、児童を注意しようとすると、児童の方から、「教育委員会に言いつけるぞ!」という言葉が出ると聞きました。
 また、ある中学校の入学式に、髪の毛を染めて登校してきた生徒に、教師の方が注意したところ、保護者から、「髪の毛を染めたらなぜ悪いんだ。」と抗議されたそうです。
 何かおかしいんじゃないか、と感じます。
学校での問題は、先生方や生徒、児童との間のことだ、と先生方に任しきりにしていいものかどうか。教育の現場に立ち入ることはできませんが、時代を担う子供達に、何を伝えないといけないのか、よくよく考えなければと思います。
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第347号 今日一日

2012年01月02日 | 最近感じること
 戦国時代の武将、織田信長が謡った「敦盛」の一節に、
「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり。ひとたび生を得て滅せぬもののあるべきか」があります。
 織田信長の時代、人間の平均寿命は五十歳であっただろうと思います。
それがいまは、八十歳。最近では、人間の寿命は、百二十歳という説もあります。
筆者は今年、還暦を迎えますが、まだ、半分というところです。
 人間は、20歳を越えた頃から、老化が始まるといわれます。
合気道を続ける理由の一つは、健康のためでもあるのですが、
年齢とともに、人間の体も金属疲労のごとく、体のあちこちに不具合を感じ始めます。
 ある方の昇段祝いの会で、「八十歳まで稽古を続けたいですね。」と話しましたが、
二十年先に、稽古できているか。神のみぞ知るなのだと思います。
 今年は、今日一日のこの稽古が最後の稽古のつもりで、稽古に臨みたいと思います。
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第346号 元旦

2012年01月01日 | 中今塾について
 元旦を迎え、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
ご家族お揃いで、よきお正月をお迎えのことと存じます。

 筆者は、連れ合いとともに、初日の出スポットへの歩く会があり、少し離れた泉大津大橋まで足をのばしました。元旦の天気予報は、曇りのち雨とということでしたが、雲を通して初日の出を拝むことが出来ました。
 
 元旦の新聞に「上方落語の桂枝雀は、稽古で仕上げたネタを高座に上げるときの心得を『少し破ける、少し弾ける』。とノートに記していた。」と書かれていました。
 この少しというところが大事なように、筆者も感じます。
 急ぐことなく、慌てることなく、かといって、独りよがりマイペースでもなく、無理することなく前に進めていくということが大事な時であると感じている元旦の一日です。
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