随想録 ー而今ー

 而今は、「にこん」と読みます。
 今の瞬間を精一杯生きるということを意味する言葉です。
 

第610号 今年を振り返って

2016年12月29日 | 最近感じること
年の瀬も押し迫り、今年も残り少なくなってきました。
曜日の関係で、今年は早々と、25日の泉佐野道場(二小)の稽古で、中今塾の稽古納めとなりました。

 さて、昨年10周年を迎え、今年は今塾としては、また新しいスタートの年でした。
一年を振り返ってみると、5月には、昨年に引き続き、全日本合気道演武大会への出場、7月には合同稽古会の開催、9月には大阪府合気道連盟講習会への参加、11月に第20回関西合同研鑽会への参加、12月には大阪府少年少女錬成大会への参加と、今年も、いろいろな行事に参加しました。
また、3月、8月、11月には、昇級審査を行い、初段も間近となってきた方もあります。
中今塾では、2級に昇級した方には、茶帯を貸与しています。
初段に向け、気持を引き締めて稽古してもらいたいと思ってのことです。
初段昇段に向けての近道はないと思っています。
1級の在籍日数が長くても稽古日数が満たなかったり、稽古日数を満たしていても審査前の稽古が不十分な場合は、
受審が難しくなる場合があります。
地道に、確実に、継続して、昇級に必要な稽古日数を稽古してもらうしかないと思っています。

 今年も、夏場は鴨谷道場の稽古は、剣、杖を行ないましたが、
日頃は、剣、杖の稽古をすることがないために、いつも素振りだけで終ってしまっていました。
 来年から、毎月1回は、剣、杖の稽古をするようにしたいと考えています。

年初の稽古始めは、1月5日の三国ヶ丘道場のになります。
2週間近く、稽古はお休みになります。
食べ過ぎ、飲み過ぎに注意して、よいお正月休みを過ごしていただければと思います。

皆さん、良いお年を!

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第609号 訃報

2016年12月20日 | 最近感じること
 年末になり、年賀状の作成に、勤しんでおられる方も多いと思います。

 先日、人づてに訃報が入りました。
まさかと思いましたが、嫌な予感がありました。
名古屋の明倫塾の祖父江 満先生が他界されたとお聞きしました。

 かつて中今塾で稽古していたTさんが愛知県に帰郷されることになった際、合気道が続けられるようにと、名古屋の明倫塾を紹介しました。
そのご縁で、以前に、祖父江先生がご指導されている明倫塾を訪問させていただきました。
その時、祖父江先生の技は、柔らかさの中に切れのある技であると感じさせていただきました。
あまりゆっくりとお話させていただく機会がありませんでしたが、優しさの中にも厳しさのあるお人柄のように感じました。

「もう一度、稽古させていただきたい。」とお願いしていましたが、
「退院して、稽古が出来るようになったら、また。」とのご連絡をいただきながら、見果てぬ夢となってしまいました。
DVDやYoutubeで、祖父江先生の御姿は拝見できますし、御声も拝聴できますが、受けを取らせてもらった時の感触は、もう味わうことができません。
残念ですとしか、言いようがありません。
 ご冥福をお祈りしたいと思います。  合掌
 
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第608号 味わう

2016年12月06日 | 最近感じること
師走に入り、日ごとに慌しさが増してきます。
今年も、あとわずかとなってきています。
月の半ば以降は、なにかと忘年会が多いだろうとのことで、先日は、中今塾の忘年会が行われました。
中今塾は、合気道によるつながりなので、各テーブルで合気道談義で花が咲いたことと思います。

今年は、忘年会が先立ちましたが、中今塾の行事としては、12月11日(日)に、今年、3回目となる昇級審査を行います。
受審される方は、審査に向けて、準備怠りなく進めていただいていると思います。
受審される方には、いつも、「審査は日頃の稽古の成果を現す場です。普段の稽古どおりに。」と声をかけますが、やはり、審査当日は、気持ちが高ぶるのか、いつもと違うテンションになってしまうようです。
フリーズして、頭も体も固まってしまわないように、むしろ、自分から動く、自分から前に出るという気持ちで、審査に臨んでもらえればと思います。
審査では、受審される方だけでなく、審査の受けを取られる方も、いい経験になると思います。
派手なスタンドプレイ的な受けは困りますが、かといって、審査の妨げとなるような受けも困ります。
一般に、審査の受けは、有段者の方にお願いしています。
有段者だと受けのとり方がわかっているだろうと思っているからですが、初段になって間のない方は、審査の受けをとって、受けのとり方を学んでみてください。
また、今回、審査を受けない方は、稽古が休みというわけではありません。
審査をよく見て、見取り稽古によって学んでいただきたいと思います。
自分が審査を受ける際、また、審査の受けをとる際の参考になることがあると思います。

先日、「味わうということが大事。」ということを教わりました。
出された食材を、口に入れ、食道を通し、胃に流し込むという食事ではなく、食材を一品、一品、ゆっくりと、味わいながら食事を楽しむことが大事ということですが、それは、その食事の時間をしている今の時間を大事にするということでもあります。
食事だけでなく、審査の時を味わっていただきたいと思います。
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