随想録 ー而今ー

 而今は、「にこん」と読みます。
 今の瞬間を精一杯生きるということを意味する言葉です。
 

第188号 朋あり

2009年09月23日 | 最近感じること
 岸和田祭りでにぎわった日の翌日、岸和田駅の一つ南の蛸地蔵の駅まで行く機会がありました。
 祭りの後の静けさとともに、ノスタルジアを感じさせる蛸地蔵の駅舎の天窓に施されてあったステンドグラスに古き時代を思い起こさせてくれるものがありました。

 さて、先日、筆者の学生時代の同期生のS氏が稽古に参加してくれました。
 学生時代、共に合気道部で過ごした道友です。
卒業後は、和歌山県の教育界で活躍されるかたわら、地元の太鼓の会の保存に尽力されています。
 合気道は、卒業後、脚を怪我したため、長い間、稽古ができなかったのですが、今年の始めに稽古する機会があって道衣に袖を通したとの事で、先日は、久々に、彼の稽古姿の若かりし頃の凛々しさを思い出し、うれしくもあり、また、有難くもありました。
 稽古の後は、久々に、学生時代の気分に戻り、楽しく一献の時を過ごさせてもらいました。
 学生時代の仲間とは、利害関係がないからこそ、昔に帰って、楽しい気持ちで時を過ごすことができるのかもしれません。
 人間、年齢を重ねるとともに、昔のことを懐かしく思い出すそうです。
定年になり、リタイヤするころになると同窓会が懐かしくなるそうです。
 学生時代の仲間だけでなく、それぞれの年代、年代に、楽しく過ごせる朋を持ちたいもです。
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第187号 特別稽古

2009年09月22日 | 中今塾について
 ラジオで彼岸花(ひがんばな)が満開とのニュースが流れていました。別名、曼珠沙華。真っ赤な花が印象的ですが、有毒性があるため、毒性を嫌い、動物が掘り荒らすのを防ぐため、墓などに植えられるとのことです。シルバーウイークは、また、彼岸の季節でもあります。

 さて、先日の特別稽古では、長崎気和会の飯尾先生にお越しいただき、ご指導をいただきました。
 飯尾先生は、筆者が学生時代からの道兄であり、中今塾の前身である気和会・大阪時代の創設時から、ご指導いただいてきました。その後、長崎に転勤され、現在、長崎気和会の師範として、ご指導されています。中今塾が来年、5周年を迎えるにあたり、前年祭として、お招きし、ご指導をいただきました。
 当日、体術では交叉持ちの技をもちに、中心の大切さ、足捌きの大切さを教えていただきました。また、後半は、杖、木刀をつかって、しのぎ、あわせということを教えていただきました。
 当日、参加された塾生の皆さん、ご苦労様でした。この特別稽古で、何かを掴んでいただけたでしょうか。
 筆者は、うまく、言葉で表現できませんが、当日、学んだことを、また、復習したいとと思います。

 来年、長崎気和会は15周年を迎えられるそうです。中今塾は5周年。そして、気和会・大阪の創立からでは30周年となります。
 ぜひ、何か、一緒の行事を行えればとお話ししました。なんとか、実現できればと思っています。
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第186号 子供の部での稽古について(礼儀ということ)

2009年09月19日 | 中今塾(子供の部について)
 シルバーウイークに入りました。春の大型連休はゴールデンウイークと呼びますが、秋の連休は、敬老の日をはさんでの連休なのでのシルバーウイークと呼ぶようです。
 シルバーウイークが明けると9月も後半に入り、運動会のシーズンとなります。
 先日のりんくう泉南道場での稽古のとき、「リレーの選手に選ばれたよ。」と、うれしく報告してくれた子がいました。頑張ってほしいですね。

 さて、中今塾でも子供が増え、年齢幅が大きく、どのように子供の部では、その都度、いろいろと考えながら指導しています。
 中今塾で、子供さんにどうことを身につけさせたいと思っておられるかは、保護者の方、それぞれにより異なるものと思っています。元気であってほしい、強くあってほしい、躾を身につけてほしい、護身術を身につけてほしい等々、いろいろあると思います。
 筆者としては、のびのびと明るく、活き活きとした子供であってほしいと思っています。
 子供の体力の回復力には、すばらしいものがありますが、集中できる時間は、1時間ぐらいであるように思います。学年も上になれば、もう少し、長い時間集中できるかもしれませんが。
 子供の部では、まだまだ育ち盛りですから、まずは、しっかりとした体力づくりを中心にと考えています。
 技の種類については、子供達の様子を見て指導していますので、内容がどうしても限られてきます。しかし、上級生にとっては同じ技ばかりでは興味をそぐことにもなりかねませんので、これからは、上級生には技の種類も増やしていきたいと思っています。
 もう一つ、大切にしたいのは、礼儀であると思っています。
合気道だけでなく、武道は礼に始まり、礼に終わります。
この考えは、塾生として稽古する以上、子供のときから、身につけてもらいたいと思います。
稽古の始めの礼の仕方などもきっちりとしたいと思います。
楽しく稽古するのはいいのですが、メリハリをはっきりとし、しっかりとした稽古にしていきたいと思います。
たとえば、稽古の始め黙想に入っている時間に遅れてきた場合は、道場の外で静かに待ち、黙想が終われば自分で小さく2礼2拍手1礼をして、列の最後尾に入って、稽古に加わるといった小さなことも大事にしたいと思っています。
一般の部の方でも、もし、忘れているようなことがあれば、もう一度、初心に戻り、子供達に則を示していただければと思っています。
 子供達を導くのに、叱る、怒る、注意する、諭すなどいろいろな方法があると思います。
 百遍の言葉より、一度の大人の行動であると思っています。
自分もまた、子供達の則となる行動を行うように心しなければと思っている昨今です。
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第185号 研鑽会

2009年09月18日 | 合気道について
 先日(9月13日)、南海合気会主催の佐々木先生の研鑽会が、和歌山大学で開催され、中今塾から、K林さん、T中さん、T矢さん、O田さん、そして筆者を含め、5人の参加となりました。

中心から出て、中心に戻る
中心を掴む
武道の極意は姿勢と間合い
基本技は、一教、入り身投げ、四方投げ
水のように隙間に入る
基本は歩く姿にあり、歩き10年
といったことを教えていただきました。

筆者は、たまたま、座技呼吸法の時、
久々に佐々木先生の手を取らせていただく機会がありました。
ちょっとしたことですがヒントとなることがありました。
中今塾から参加された皆さん、先生の受けをとらせていただく機会があったでしょうか。

研鑽会だけでなく、合同稽古会などでも、
指導いただく先生の話をお聞きし、
先生の受けをとらせていただいて、
学ぶということが大切だと思っています。

学ぶととは、
まねぶ、つまり、まねることから始まると聞いた事があります。

前で、指導される先生の受けをとること、
前で指導された先生の受けを取られた方と稽古して、
先生の教えを学ぶことも大事だと思っています。
残念ながら、こういったことは、言葉や文章では表現できないもの、
デジタルなものではないもののように思います。
感性というものかもしれません。
感性を磨くということも武道から学ぶことの一つであると思っている昨今です。
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第184号 昇段祝いの会

2009年09月06日 | 中今塾について
 中今塾では合気道の稽古や行事を通して、合気道を通していろいろな事を学んでいくとともに、塾生の皆さんの相互の親睦、交流を深めていただきたいと考えています。
 中今塾としての自前の道場があれば、稽古の後、いろいろと交流を深めることが出来るのですが、これは、夢のまた夢です。
 中今塾の塾生同士の懇親をはかり、また、中今塾の方針、考え方を理解していただく場を設定していきたいと考えています。
 
昨日は、G随さん、S木さんの昇段祝いの会を行いました。
一般の部の方が、13名集まっていただき、盛会に行うことが出来ました。
昇段された方の抱負や、参加された皆さんからのお祝いの言葉や合気道に対する考え方を聞かせていただきました。
和やかに、時の過ぎるのも忘れ、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
参加された皆さん交流を深めていただいたものと思います。

袖触れ合うも他生の縁。
時、場所を同じくし、合気道を通して、ふれあえることは有難いことだと思っています。
次回は、今回参加できなかった方も参加していただいて、より多くの方と交流を深めたいと思っています。
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第183号 引き出しの数

2009年09月05日 | 最近感じること
 昔、学生時代の合気道部の夏合宿で、思わぬ人が合宿所にあったピアノを弾くのを聞いたことがあります。なかなか趣味の幅の広い人だと思ったことがありました。
 親は子供に、芸事やスポーツや武道やいろいろな事を経験させたい、身につけさせたいと思うものです。書道や絵画や音楽であったり、野球やサッカーであったり、いろいろです。合気道もそのひとつという人もあるかもしれません。
 親が学んできたこともあれば、自分が子供の特にできなかったことを子供にさせてやりたいということもあるようです。
 あまり気負わず、親は子にその経験の場を提供するだけでいいのかもしれません。
 いろいろな経験をする中で、子供は子供で考えて、自分に合っているものが何かを探していくものなのかもしれません。
 自分に合ったものは長く続けるでしょうし、そうでないものは、すぐにやめてしまうかも知れません。
 子供のときには、興味がなかったことでも、大人になってから、また、取り組んでみようと思うことがあるかもしれません。
 大人になって、いろんな人との出会いがあり、ふれあいがある中で、いろいろな引き出しを持っていれば、また、素敵な人になれるのかもしれません。
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