随想録 ー而今ー

 而今は、「にこん」と読みます。
 今の瞬間を精一杯生きるということを意味する言葉です。
 

第335号 審査会

2011年11月23日 | 中今塾について
 先週は、今年最後の昇級審査会を鴨谷道場で行いました。
今回は、昇段の受審される方がなかったため、子供の部2名、一般の部7名の方の昇級審査を行いました。
 受審された方、全員が、合格となって良かったと思います。

 合気道には試合がありませんので、審査会は、自分を表現する一つの場であると思っています。他の塾生の方々が注目する中での審査ですので、緊張した面持ちで審査を受けられたことと思います。日頃の稽古どおりでといいますが、なかなか難しいものと思います。平常心で審査に望める様に自分を育て上げていくこともまた稽古の一環かと思います。 
 今回、合格された方はもちろん、今回は受審されなかった方も、次回の審査に向けて、精進していただきたいと思います。現在、級位の方は、まずは、初段に向けて一歩、一歩、前進していただきたいと思います。
 かつて、佐々木将人先生から、「初段までは練習。初段からは稽古。」という言葉をお聞きしました。初段までは、体裁き、技等、いろいろな事を吸収していき、初段からは、それまで学んだことを自分で振り返り、さらに練り上げていくことである、とお教えいただきました。初段がゴール、初段になれば級の方を教える立場に回るということではないと考えています。初段までは、広く学び、初段からは深く学ぶということかと思います。
 現在の段級位に安住せず、一人一人が精進していける道場にしていきたいと思います。
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第334号 先ということ

2011年11月12日 | 合気道について
 先日、道兄のI先生から、「合氣道」という本を拝借し、読んでいます。
この本は、二代目道主 植芝吉祥丸先生が書かれ、開祖が監修された本で、昭和32年に上梓されたものを、平成8年に復刻版として出されたものです。
 過日、筆者は、「後の先」といったことをこの「而今」に書きましたが、理解不足であったようです。
 この本の中で二代目道主が書かれていたことを抜粋して、ご紹介したいと思います。

「開祖は、常々門下生に対し、『先などという語を口にする間は、まだまだ道の門にも到らず、と言わねばならぬ。合気道には先も先々の先もない。自己が動く処、相手が喜び勇んでついてくるようになるのである。』とといている。
(中略)
 なおここに一言注意して置きたいのは、合気道の技法修練は、動もすれば一見「後の先」のみのような感じを与え勝ちであるが、それは皮相の感であって、底知れぬ深淵には仇波はたたぬ、その真実のところは正しき修練を積むに従い自ら会得することができる。」

 また、「この極致に到達するには、実に決死の修行を必要とする。」とも書かれていました。まだまだ、合気道は、奥深いものであると感じている次第です。
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第333号 考える稽古

2011年11月03日 | 最近感じること
 少し暖かい日があったりしますが、日に日に秋は深まっていきます。
本日は、文化の日でした。少し早いですが、親子、あるいは、三世代で、七五三のお祝いをされたかたもあると思います。

 さて、今日は、久々に三国ヶ丘道場の稽古に参加できました。
祝日ということもあってか、三国ヶ丘道場の常連Tさん、久々のTさんと三人での稽古となりました。
いつも、どうしても基本技の稽古が多いため、今日は、人数も少なかったため、少しThinkikng Aikidoと偉そうなことは言えませんが,自分なりに考える稽古をしてみました。
片持ちの入身、片持ちの二教と、稽古して見ました。
当身を入れる前に出る手も大事ですが、逆の方の見えない手の方も大事にしてみたいと思って稽古して見ました。
また、手だけでなく、肩の動きも大事と考えて稽古して見ました。
基本技の稽古は大事ですし、初心者のかたにとっては、形を覚えることは大事ですし、まず形から入ることも大事だと思っていますが、
時には、今日のような考える稽古も大事ではないかと思っています。

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