随想録 ー而今ー

 而今は、「にこん」と読みます。
 今の瞬間を精一杯生きるということを意味する言葉です。
 

第640号 初夢

2018年01月01日 | 最近感じること

 新年を迎え、皆さん、どのような正月を過ごされているでしょうか。
筆者は、喪中のため、ひっそりとした静かな正月の時を過ごしていますが、皆さんの今年の初夢は、どんな夢だったでしょうか。
 さて、師を求めるな、師の求めたものを求めよという言葉があります。
師匠を目標にし、師匠の達している域に達することを目標にするのではなく、師匠が目指そうとされていたものを自らの目標とせよ、という意味です。
 我々合氣道を学ぶものにとっては、師匠のそのまた師匠である、開祖植芝盛平大先生の求められたものこそ、その 目標であると言えると筆者は思っています。
開祖が求められた合氣道とは、どういうものだったのでしょうか。
開祖は、人間の中には小宇宙がある、と仰ったそうです。
宇宙があるから、地球がある。
地球があるから、人間がある。
宇宙には、生命の根源である氣があまねく存在している。
その氣=生命エネルギーを感じることが、自分の中に小宇宙があるということを感じられることではないかと思っています。
 合氣道は氣を合わす道と書きます。
まずは、相手の気を感じ、相手の気と合わす稽古をするということが大事であると思います。
相手と気を合わし、相手と一体となったその先に、宇宙と一体となることがあるのではないのだろうかと筆者は思っています。
宇宙と一体となった時、敵もなければ味方もない、清濁併せ呑む大海の度量に達せられるのではと思っています。
 夢みたいなことを語っているのかもしれません。初夢に終わらず、正夢になるように、稽古していきたいと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第639号 縁ということ | トップ | 第641号 心技体 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

最近感じること」カテゴリの最新記事