おおらかに☆のんびりと

働くママの家事・育児奮闘記。手抜き料理レシピや子供たちのこと、大好きな雑貨のこと・・・などなど。

『幸福な食卓』 瀬尾まいこ

2010-03-15 | 絵本・本

図書館で借りました。
瀬尾まいこさんの『幸福な食卓』

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父さんが自殺を失敗したときも、母さんが家を出たときも、
朝は普通にやってきた。そして、その悲しい出来事のあとも…。
泣きたくなるのはなぜだろう?優しすぎるストーリー。

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またまた複雑な家族を描いた作品なのに、
淡々としていて、明るくて、でも軽い会話の中に深みがあるような・・・
相変わらず瀬尾さん独特の世界でした。

人は誰でもいろんな悩みがあるもの。
親でも兄弟でもわからないことはいっぱいあるもんです。
どこの家庭にもあるちょっと壊れたところを、
思いっきりわかりやすく壊れさせて、
わかりやすく家族の大事さを教えてくれるような。
そんなお話でした。

いろんな人に守られてるって、
なかなか気づかないもんなのかも。
温かい気持ちになれました。

個人的には、最後はもっと気持ちよく
ハッピーエンドがよかったなぁ~と思ったりもするけど。。

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『流星ワゴン』 重松 清

2010-03-08 | 絵本・本

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家族小説の新境地。直木賞受賞後の初の長篇。

ひきこもり、暴力をふるう息子。浮気を重ねる妻。
会社からはリストラ寸前……死を決意した37歳の僕は、
死んだはずの父子が運転する不思議なワゴン車に乗り込んだ。

37歳・秋
「死んでもいい」と思っていた。
ある夜、不思議なワゴンに乗った。
そして――自分と同い歳の父と出逢った。
僕らは、友だちになれるだろうか?


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自分と同じ歳の父と話すなんて・・・
過去に戻ってやり直すなんて・・・
ファンタジーの世界やん!と、読み始めは何となく違和感。

人生のいろんな岐路で、
大事なことを見逃して間違った選択をすることって、
たぶん誰でもあるだろうなぁ。。。
「あの時こうしてたら・・・」の世界を疑似体験する感じで、
いろいろと考えさせられました。

流星ワゴンに乗って、過去に戻っても、
結局過去が変えられるわけじゃないけど、
それでも自分が変わることで未来が変わる可能性がある。
その辺がファンタジーなのにシビアなんです。

重松さんの作品は(まだ二冊しか読んでないけど)
当たり前な毎日(今)を大事にすること、
そんなメッセージを強く感じます。

でも「その日のまえに」のほうが私は好きかな(笑)

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『夜のピクニック』 恩田 陸

2010-02-26 | 絵本・本

気になってた本を図書館で見つけたので
読んでみました。
けっこう前の本なんですが、
昔本屋大賞をとったみたいです。
(知らなかったけど)

高校生が一晩かけて長距離を歩く「歩行祭」のお話。
会話が多いので一気読み。
とにかくずっとさわやか。
前に読んだ「一瞬の風になれ」を思い出しました。
あれもそういえば本屋大賞だったなぁ。。

内容は置いといて(もちろん面白かったんですよ。笑)
自分の高校時代を思い出しました。
実は、うちの高校にもあったんですよ。
全校生徒で43.5kmを歩くという行事が。
朝8時くらいに千里浜を出発して、
夕方~夜にかけて学校にゴールするというもの。

金沢桜丘高校名物「3S歩行」
http://www.ishikawa-c.ed.jp/~sakurh/contents/guide/activity/3s-walk.htm
(HPがあってびっくり!)

この物語のように夜通しで・・・というものではないのですが、
なかなかハードだったのを思い出しました。
嫌だなぁ・・・と思いながらも、何となく楽しかったこと。
友達とひたすらしゃべりながら歩いたこと。
彼氏の話とかいろんなうわさ話で盛り上がったこと。
そのうち疲れ切って話す気力もなくなったこと。
終わったときの達成感。
などなど。
読んでて「そうそう」と思い出すことが多くて、
個人的にすごく楽しめた作品でした。

青春っていいなぁ

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『ファミリーツリー』  小川 糸

2010-02-17 | 絵本・本

sacchimoniちゃんからの借り本です。

小川糸さんの『ファミリーツリー』 
最初主人公は子どもだし、このプロローグでどんな展開?と思ったら、
途中からスピードアップ。
そっかぁ。子ども頃のあの話も、この話も。
こういうところで繋がるのね~って感じ。

昔からしっかりしていて、大きくなっても強いリリーと、
昔から泣き虫で大きくなってもちょっと頼りないリュウ。
リリーとリュウがあまりに対照的で、
リュウしっかりしてよ!と思うことも多かったけど、
その辺の情けなさがリアルな感じもしました。

いろいろツボはありますが、
お年寄りと動物には弱いので、
ほんと泣けてしまって大変

最近ミステリー系を読むことが多かったので、
ついつい、この先一体何が起こるんだろう?
なんて思ってしまったたけど、
そういう話ではなくて(笑)
小川糸さんらしい、さらっとしてて、
でもあったかい感じのお話でした。

菊さんの言葉がどれも印象的でした。
自然に対する思いとか、
家族に対する思いとか。
小川さんの人柄なのかなぁ
切ないけど最後はあったかい

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『GOTH』 乙一

2010-02-16 | 絵本・本

「このミステリーがすごい!」というキャッチにつられて、
思わず買ってしまった乙一本。

高校生の「僕」と森野夜は人間の持つ暗黒面に強く惹かれる。
そんな二人は毎回、奇妙な巡りあいで
猟奇的な事件に関わっていくことになる。


『GOTH~夜の章~』

乙一さんの本は初めてだったので、
最初かなりグロい描写に正直ひきました。
なんでこんなの買っちゃったんだろ・・・と。
それがそれが・・・読むうちに引き込まれました。
(グロいのはなかなか慣れないけど)

「暗黒系」「犬」「記憶」の3編。
どれもやられた!って感じ。
人は読むときについ先を想像して、
先入観を持って読んでしまうもの。
その辺をうまく利用して予想を裏切るのが巧い。。

『GOTH~僕の章~』


こちらは「僕」視点で書かれた、
「リストカット事件」「土」「声」の3編。
グロいのは相変わらずで、
読んでて苦しくなる描写も多いけど、
それ以上にまたまた展開の凄さにやられた感じ。
最後まで「僕」の名前が出ていなかったところがミソでした。

これを面白い!と言うのは人間的にどうなんやろ?
って思われそうで憚られるんだけど。
裏切られる快感にちょっとはまりそうです。
決して私は殺人に興味はありませんので(笑)

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『ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎

2010-02-03 | 絵本・本

映画が公開されましたね。

伊坂さんの本は前々から気になりつつ、
いつも本屋で手にとっては迷い・・・
とうとう映画の宣伝につられて買ってしまいました。

これがまたすっごい面白い!!
ハラハラドキドキでした。
先が読めない展開に引き込まれてしまいます。

首相暗殺事件の濡れ衣を着せられた主人公の逃走劇という
わかりやすいストーリーなんだけど。
その中に人と人の繋がりとか、友情とか、
あったかい部分もいっぱいあって、
最後はじーんときました。
そこらじゅうに散りばめられた伏線が、
どんどん繋がっていくのもすごい。
巧い。

他の作品も読んでみたいです。

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『夜明けの街で』 東野圭吾

2010-01-27 | 絵本・本

ちょっと前ですが、久々に東野圭吾を読みました。(by 図書館)

え?東野圭吾ってこんな恋愛っぽいもの書いたっけ?
と思ったら・・・やっぱりミステリーも入ってました。

不倫話だけで終わってたら、ちょっとショックだったかも。
不倫に走る男性の気持ち&行動がやたらとリアルで、
言葉もすごく説得力がある!
その辺の心理的な描写が
ちょっとツボでした。(笑)

東野作品のミステリーを期待してたらイマイチかも。
でも、すごい読みやすかったです。
なんだかガッツリミステリーが読みたくなりました。

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『引き出しの中のラブレター』 新堂冬樹

2010-01-18 | 絵本・本

sacchimoniちゃんがblogでオススメしていた本。
読み始めたら一気に読んでしまいました。

blogでレビューを読んでたので、
なんとなくあらすじはわかってたけど、
それでも、泣けました。。
(最近本読んで泣いてばかり。笑)

主人公は、ラジオパーソナリティーの真生。33歳。

「引き出しの中のラブレター」というのは、
真生のラジオ番組の企画名で、
伝えたいのに伝えられなかった、
いろんな思いを綴った手紙を紹介するというもの。
ラジオっていうのがなんかいいですね。
相手が聞いてるかどうかわからないわけだし、
聞いてたとしたらすごく運命的な感じで。

真生もお父さんとの関係が修復されないまま、
お父さんが死んでしまったという後悔があって。
それでもお父さんの残した手紙で本心を知り、
小さい頃死んでしまったお母さんの思いも、
過去の手紙で知るという。
もし、手紙がなかったら・・・
すごく寂しい思いをしたまま、
一生過ごしたんだろうな。

手紙っていいなぁ

ラジオといい手紙といい・・・
この時代にアナログな感じが、
妙にあったかくてほっこりとしました。

映画にもなってますよね。
どんな映画だったんだろう??
ちょっと気になります。

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『サヨナライツカ』 辻 仁成

2010-01-10 | 絵本・本

もうすぐ映画が公開ということで、
最近本屋さんにいっぱい並んでいますね。
「サヨナライツカ」というタイトルがけっこう好き♪

“好青年”とよばれる豊は4ヶ月後に控えながら
謎の美女・沓子と出会って、
振り回されつつ魅かれて行くが・・・
結局は理想的な相手との結婚を選択し、
25年後に再会するというお話。

前半かなり強引な展開で豊も沓子も超身勝手。
何も知らない光子(←婚約者)のことを考えると、
ほんと腹立たしい限り。
どこが好青年じゃ~!みたいな(笑)
ほんと前半はまったく共感できなかったけど、
2人がスッキリと別れて以降、
25年後の再会あたりからは、
けっこうジーンと来ました。

テーマは「純愛」
「人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる。
あなたならどっち?」
と聞かれたら・・・

「愛したことを思い出す」かな。
というか、そんな大恋愛もしてないので(笑)
ただ「いろいろあったけど幸せな人生だったな」と思うでしょう。。

相手の結婚のためにスッキリと姿を消し、
その後25年間もずっと想い続けて
あなたのことが忘れられませんでした。
と死ぬ間際に告白する沓子・・・
25年間のお互いの人生を思うと、
切なくて泣けてきました。

結婚を諦めて一緒になるべきだったのでは?
たとえ、それで辛い道を歩むことになっても。
地位や名誉のために都合のよい光子を選んで、
最終的に沓子をずっと愛してたなんて、
それは2人の女性の気持ちを考えると切なすぎる。。。

という感想でしたが、
いろんな恋愛があるので、
いろんな感想があるんでしょうね。

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『図書館戦争』 有川 浩

2010-01-09 | 絵本・本

すごい面白い!って評判をどこかで見て、
図書館で借りて読んでみました。
TVアニメにもなったみたいですね。



シリーズ化されていて、サイトもあります↓
http://www.toshokan-sensou.com/intro.html

『図書館戦争』シリーズは、公序良俗を乱し人権を侵害する表現を
取り締まる法律として「メディア良化法」が成立・施行された
架空の現代日本を舞台に、不当な検閲から「本」を守ろうとする
図書隊員たちの戦いと日常を描いたエンターテインメント小説。




設定は現実離れしてるけどなかなか面白いし、
かなり分厚んですが、案外さらっと読めました。
本を守るために「図書隊」を作って戦争までしなくても・・・
と妙に現実的なことを考えつつ。
それでも、細かい軍隊的な説明がすごいなぁと感心
メインはラブコメなんでしょうが、
恋愛部分は子どもっぽくてあんまり感情移入できず。

結論としては・・・
いろいろ突っ込みどころは満載だったけど、
漫画だと思ったら楽しいかも!
高校生くらいだったらもっと楽しく読めたかな。
私もつまらない大人になってしまったなぁ(笑)
続編もあるので、読むとはまるかも

友達に自衛隊の子がいるんだけど、
是非その子に読んでもらって感想聞きたいな~
なんて思ってました。

有川さんの作品は他にもいろいろありますが、
どれも自衛隊がらみ。
自衛隊大好きな軍事おたくの女性のようです。
軍事好きの方にはオススメです

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『「王様のブランチ」のブックガイド200』 松田哲夫

2009-12-08 | 絵本・本

sacchimoniちゃんのblogでも紹介されていましたが、
私も彼女に借りて読んでみました♪

実際テレビで、
時々本のコーナーは見たことがあったのですが、
まとめて改めて読むと、すごく面白い!!

本の好みは人それぞれなので、
自分が思わず手にしてしまう本と、
薦められないとなかなか選ばない本があります。
本当は本屋さんや図書館で自分が「面白いかも♪」
と見つけて読むのが醍醐味だったりもしますが、
こうやって、お勧め本を紹介してもらえると、
やっぱりハズレが少ないような気がします。

中には読んだことがある本もいくつかあって、
なんとなく嬉しくなったり。
もっともっと読みたい本が出てきたり。
制覇したい気持ちになるのがわかりますよ、
sacchimoniちゃん!
また、いろいろ貸し借りして制覇していきましょう。

感想いろいろ比較してみると面白そう。
sacchimoniちゃんありがとう♪
早めに返します!

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『博士が愛した数式』  小川洋子

2009-12-02 | 絵本・本

かかりつけの小児科でちょっと前に借りた本。
待合室に本棚があって、
その本は自由に借りてもいいというので。
以前から気になっていた本を借りました。

かなり前に映画にもなってますね。

80分しか記憶の持たない偏屈な「博士」と、
そこに通うことになった家政婦のお話。
特にすごい展開とかひねりがあるわけではないけど、
じわじわとあったかいお話でした。
なんとなくフォレストガンプなんかを思い出しました。

私は文系で、数学は弱いので、
数学ってなんとなく冷たい感じがしてたのですが、
博士の説明を聞いてると、
「友愛数」「完全数」とか・・・
けっこう人間的なところがあるのね!みたいな(笑)
博士が美しい!というのが少しわかる気がしました。

数学を題材にこんなあたたかいストーリーなんて、
その組み合わせが新鮮だったのかも。

障害があるからこそ、
もともと持っている能力がさらに磨かれるというか、
偏屈さの奥には人並み以上の純粋さがあるというか。

やさしい気持ちになれるお話でした。

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『その日のまえに』 重松 清

2009-11-19 | 絵本・本

これは号泣しました。
最後はティッシュ箱を目の前に置いて読みました。(笑)
「その日」とは自分自身や自分にとって大切な人を失う日のこと。
「その日」を迎えるまでの本人と家族の物語を綴った短編集です。

「がん」とか「死」をテーマとした本はたくさんあるし、
これは実話ではないのに・・・なんでこんなに泣けるんだろう?
と思いながらも、なぜか引き込まれてしまいました。

ちょっと変わっているのは、前半の短編集が、
後半の3つの短編(ひとつの中編)で絶妙にリンクするところ。
別々の話が、ひとつの物語として完結するところが
作品としてすごい!かなり意外な面白さがありました。
「がん」って言うと、とにかく暗くて重くて、
読んでて辛くなりそうな・・・と思っていましたが、
それだけではない、心に響く作品でした。

しかし、重松 清さんは初ですが、うまいなぁ。。。
文章が巧みというか。安心感があるというか。
こなれているというか。
かなり好きかも。

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『なんとなくな日々』 川上弘美

2009-11-14 | 絵本・本

これまたsacchimoniちゃんから借りた本。
まったりとした、肩の力が抜けた感じの
川上弘美さんのエッセイ。

なんてことはないんだけど、
なんかわかるというか。
こうやって、ぼーっと(してないかもしれないけど)
生活するのもいいかもなぁ~なんて思える本です。
そしたら、蛍光灯の声が聞こえるかな(笑)

言葉遣いが時々古典的なところが
けっこうツボでした。
(私は昔から古典&平安時代が好きだったので)
日本語が好きなんだろうなぁ。

あとは、個人的には、「だんご三兄弟」の話が好き。
なんかおかしくて、読みながらちょっと笑えました。

小説を書くよりも、エッセイを書くのが難しい、
って川上さんも書いてたけど、確かになぁ。
なんてことのない日々を書き綴って、
それを読んで他人が面白かったり、ほっこりできるって、
すごいことかも。
彼女の小説は読んだことがないけど、
また他のものも読んでみたいなぁと思いました。

sacchimoniちゃんありがとう

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『卵の緒』 瀬尾まいこ

2009-11-12 | 絵本・本

PCが使えない間、地味に本を読むことが多くて・・・
まとめてUPしてます。

『卵の緒』は図書館で借りました。
瀬尾まいこさんは私と同じ歳くらいの、
学校の先生なんですよね。
すごくわかりやすい文章で、さらさらと読めました。

「卵の緒」と「7's blood」の2編からなる中編集で
「卵の緒」は第7回の坊ちゃん文学大賞の受賞作だそう。

「僕は捨て子だ」から始まるちょっと変わった親子のお話。
設定はかなり重いのに、文章のタッチがめっちゃ軽い。
そして、お母さんの発言の面白いこと!
そうやって子供を育てると、グレないかもなぁ~なんて思ったり。
2編ともテーマは「家族」。
どっちも複雑な家庭なんだけど、全然重たくなくて、
それでもけっこうやんわりと考えさせらる部分があって、
さすが学校の先生だなぁって変に感心してしまいました。

「家族」って一緒に住むとか、
血がつながってるとか、それだけじゃないのかも。
登場人物がみんな魅力的でなんか「かわいい」♪
読後感のいいお話でした。

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