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HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

青島 観海山 - 八幡山とよばれた聖地に登る

2023-03-02 | 山東を歩く
青島市南区の中央海岸部にある観海山に登ってみました。

日本租借時代は「八幡山」とよばれた場所です。高さは66メートルしかありませんので、山と呼べるかは微妙です。



この山の頂上からは青島湾が一望できるということですが、雨天で霧がかかっているこの日は望むらくもありませんでした。





この山は総督府のちょうど裏山に当たります。

1898年からドイツが始めた始めた街づくりでは、ここは「総督府の丘」と名付けられ、ドイツ軍のためのゴルフ場がつくられたそうです。やがてドイツ軍は丘の周囲に道路を作り、丘に行きやすくした。
これが現在の観海一路と二路で、そのまま残っています。

ゴルフ場の名残りは残っていません。

1914年にドイツが青島の租借権を失うと、日本が総督府を譲り受け、日本軍駐屯地司令部としました。この裏山は八幡山と名付けられました。

八幡山と名付けたのは、その名のとおり八幡神信仰からでしょう。

八幡神である応神天皇は支配領域拡大を進めた天皇で、皇室や日本国民からは軍神として崇められ、近代日本の軍部からは外国侵略や拡張の守護神として崇められたそうです。

当時青島を治めることになった日本の軍部は、この裏山を山宮のような存在に見立てたのではないでしょうか。

頂上には展望台が設えられていました。



文献によると、民国時代の1927年に展望台がつくられたとありますが、これは当時のものでしょうか。

山頂には砲台の跡もありました。







砲台はいつ頃作られたのでしょうか。

天気がよければ、展望台から美しい景色が広がっているのだと思います。
天気がよい日に再訪しようと思います。

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