HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

旧漢口明治尋常高等小学校校長邸

2024-03-01 | 武漢を歩く
漢口の旧日本租界付近にある「武漢天地」とよばれる近年リノベーション開発をしたと思しき商業エリアを歩いていると、漢口明治尋常高等小学校校長の邸宅だったというレンガ造りの3階建ての洋館を見かけました。







今は戸建てのレストランとして使われているようです。外観からはリノベーションをしたような形跡がありますが、基本的には往時の姿ではないでしょうか。

漢口明治尋常高等小学校は日本が租界地に置いた教育機関です。

ここから西側約200メートルの場所にありました。今の武漢第二中学の場所です。

文献によると、漢口に初めて日本人向けの小学校が設立されたのが1907年です。
設立者は日本人居留民団で、文部省から在外指定学校の指定を受けました。翌1908年に明治小学校となり、辛亥革命による一時閉鎖を経て1913年に明治尋常小学校になりました。
幼稚園も併設されており、幼稚園を含むと8学年があったようです。

児童数は1918年の124人から5年後の1923年には246人に倍増したそうです。
小学校の教員は1940年には17人の教師が所属したのだとか。小学校は1941年に漢口日本国民学校と名前を変え、そして終戦とともに閉鎖されました。37年の歴史でした。





校長の宿舎は1930年代の設立と紹介されています。こんな立派な新築一軒家で暮した校長は鼻が高かったことだと思います。

当時の官報を調べてみると、この校長の異動情報が掲載されています。きっと文部省から派遣されたのだと思います。



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