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中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

漢口 メルヒャース洋行電力工場事務所旧址

2024-02-27 | 武漢を歩く
漢口の江岸区の川沿いを伸びる沿江大道にこんなレンガ造りの洋館がありました。



歴史建築を示すパネルには、ドイツ商メルヒャース(Melchers)洋行電力工場事務所と紹介されています。



どんな会社だったのでしょうか。紐解いてみます。

1806年、カール・メルヒャース(1781-1854)とカール・フォッケは、帆船の海運と貿易を行う会社としてブレーメンににフォッケ & メルヒャーズ社を設立しました。
1854年に創業者が亡くなると、長男のローレンツ・ハインリッヒ・カール・メルヒャースが経営を引き継ぎました。

同社は1860年代以降、アジアに進出すると大きな成功を収め、中国国内に12のオフィスを開設し、2000人以上の従業員を雇用しました。

そして戦禍による変遷を経て第二次世界大戦まで、同社は複合企業として様々な業態のビジネスで中国大陸を舞台に活躍したようです。



この電力工場もその多角化ビジネスの一つだったのでしょうか。

時を経て、メルヒャースグループは今でも香港を拠点として中国で多角的なビジネスを展開しています。
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