実はひどい下痢でして・・・。
先週金曜日から始まったので、今日で4日目です。
これまで経験のない長さの下痢です。
何か悪いものでも食べたのだと思います。
初日となった金曜日の夜の会食は、脂汗を流して何度もトイレに駆け込みながら、なんとか凌ぎました。
土曜と日曜は、東京本社の後輩夫妻が夏休みを取って遊びに来てくれることになっています。
何度も書いてきましたが、日本から知り合いが遊びに来てくれるというのは本当にうれしく、駐在員冥利に尽きるものです。
何があろうとしっかりアテンドして、彼らに大連/旅順の旅を満喫してもらわなければなりません。
まあ、下痢は珍しいことではありませんし、一晩寝れば治るだろうと思っていました。
ところが、土曜になってもまだ調子はすぐれません。
結局腹の調子が悪いまま、彼らと合流して観光案内のスタートです。
途中、何度かトイレに立ち寄りましたが、なんとか事なきを得ました。食事も会話も楽しみました。
日曜日になりました。
この日は朝から終日、旅順の日露戦争戦跡めぐりです。
しかし、この日になっても下痢はまだ治まりません。
・・・これは困りました。
旅順は車の移動時間が長い上、トイレがない観光地が多いのです。
しかし、行かないわけにはいきません。
カバンにティッシュを詰め込み、直前にトイレを済ませて出発です。
旅順での行程は、工夫を凝らしました。
トイレのない観光地が連続しないよう、少なくとも1時間以内にはトイレを確保できるようなルートを組みました。
旅順に着いても下腹は重く、ときどきゴロゴロと不気味な音を鳴らしています。
トイレのある観光地に着くと、
「順路はあっちだから、ゆっくり歩きながら先に進んでて。僕はトイレに行って後で追いつくから」
「ちょっとこの部屋の展示物を見ててくれない? 見どころは○○だからね。僕はちょっとトイレに行ってくるから」
という具合になるべく彼らを待たせることのないように配慮して、素早く用を済ませました。
結局、この日の旅順観光中、実に7回トイレに駆け込みました。
彼らは僕の不調に薄々気付いていたと思いますが、それが話題になることもなく、大過なく予定していたポイントを巡り、大連市内に戻ってくることができました。
やれやれです。なんとか役割を果たせてホッとしました。
さて、そして今日です。
やっぱり治まっていません。むしろ、だんだん症状が悪化しているようにも思われます。夜中に何度もトイレに駆け込みました。
職場に出勤した後、何かいい薬はないものかと、スタッフで共用している薬箱を物色してみました。
しかし、探してみても、これといって目ぼしい薬が見当たりません。
そんなとき、正露丸の黄色い箱が目に入りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b9/54717f31aa3650c8c0c68522d9a115bf.jpg)
(腹下しの定番ですね)
「正露丸か・・・。なんか古臭い薬だし、変な味がするしなぁ・・・」
正直、そう思いました。しかし、これしかありません。
まあいいか、と思って飲んでみました。
正露丸なんて、30年ぶりぐらいでしょうか。少なくとも、大人になってからは飲んだ記憶がありません。
ところが、です。
この正露丸が効いたのです。
腹の重さや鈍い痛みが徐々に治まり、トイレの間隔が長くなってきました。
いやはや、正露丸、あなどれませんね。
あまりに効果が高いので、今さらながらネットで正露丸という薬について調べてみました。
すると、こんなことが分かりました。
正露丸とは日露戦争直前の1902年に開発された薬で、1904年の日露戦争開戦時、日本軍で「征露丸」として製造し、陸海軍に配布されたのが始まりなのだそうです。
そう、つまりこの薬は元々「征露丸」、すなわちロシアを征するという意味が込められた名前だったのですね。
皆さん、ご存じでした?
僕は知りませんでした。トリビアです。
つまり、僕は日露戦争の戦跡めぐりの最中苦しんだ下痢を、日露戦争の兵隊用に作られた薬に助けられたわけです。
こんな偶然があるのですね。
ふと、こんなストーリーを思い浮かべました。
●僕の今回の下痢は、実は日露戦争で敗れたロシア戦士の亡霊が僕の腹の中で反撃を開始したものだった。
●僕は頻繁に旅順を訪れて日露戦争の戦跡探しをしたり、知人に対して得意気にガイドをしていたので、ロシア戦士の亡霊はこれに腹を立て、こらしめてやろうと考えた。
●しかし、苦しんでいる僕を見かねた日本戦士の亡霊は、僕の職場の薬箱の中に、目に付くように正露丸を忍ばせた。
・・・いかがでしょう? 我ながらなかなか出来た筋立てだと思うのですが。
ちなみに、今、下痢は8割方回復しました。
正露丸よ、ありがとう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/52/8cc7e9adb94340b730c4f1f6d6f9ee1f.jpg)
(今回も旅順湾は美しい姿を見せてくれました)
先週金曜日から始まったので、今日で4日目です。
これまで経験のない長さの下痢です。
何か悪いものでも食べたのだと思います。
初日となった金曜日の夜の会食は、脂汗を流して何度もトイレに駆け込みながら、なんとか凌ぎました。
土曜と日曜は、東京本社の後輩夫妻が夏休みを取って遊びに来てくれることになっています。
何度も書いてきましたが、日本から知り合いが遊びに来てくれるというのは本当にうれしく、駐在員冥利に尽きるものです。
何があろうとしっかりアテンドして、彼らに大連/旅順の旅を満喫してもらわなければなりません。
まあ、下痢は珍しいことではありませんし、一晩寝れば治るだろうと思っていました。
ところが、土曜になってもまだ調子はすぐれません。
結局腹の調子が悪いまま、彼らと合流して観光案内のスタートです。
途中、何度かトイレに立ち寄りましたが、なんとか事なきを得ました。食事も会話も楽しみました。
日曜日になりました。
この日は朝から終日、旅順の日露戦争戦跡めぐりです。
しかし、この日になっても下痢はまだ治まりません。
・・・これは困りました。
旅順は車の移動時間が長い上、トイレがない観光地が多いのです。
しかし、行かないわけにはいきません。
カバンにティッシュを詰め込み、直前にトイレを済ませて出発です。
旅順での行程は、工夫を凝らしました。
トイレのない観光地が連続しないよう、少なくとも1時間以内にはトイレを確保できるようなルートを組みました。
旅順に着いても下腹は重く、ときどきゴロゴロと不気味な音を鳴らしています。
トイレのある観光地に着くと、
「順路はあっちだから、ゆっくり歩きながら先に進んでて。僕はトイレに行って後で追いつくから」
「ちょっとこの部屋の展示物を見ててくれない? 見どころは○○だからね。僕はちょっとトイレに行ってくるから」
という具合になるべく彼らを待たせることのないように配慮して、素早く用を済ませました。
結局、この日の旅順観光中、実に7回トイレに駆け込みました。
彼らは僕の不調に薄々気付いていたと思いますが、それが話題になることもなく、大過なく予定していたポイントを巡り、大連市内に戻ってくることができました。
やれやれです。なんとか役割を果たせてホッとしました。
さて、そして今日です。
やっぱり治まっていません。むしろ、だんだん症状が悪化しているようにも思われます。夜中に何度もトイレに駆け込みました。
職場に出勤した後、何かいい薬はないものかと、スタッフで共用している薬箱を物色してみました。
しかし、探してみても、これといって目ぼしい薬が見当たりません。
そんなとき、正露丸の黄色い箱が目に入りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/b9/54717f31aa3650c8c0c68522d9a115bf.jpg)
(腹下しの定番ですね)
「正露丸か・・・。なんか古臭い薬だし、変な味がするしなぁ・・・」
正直、そう思いました。しかし、これしかありません。
まあいいか、と思って飲んでみました。
正露丸なんて、30年ぶりぐらいでしょうか。少なくとも、大人になってからは飲んだ記憶がありません。
ところが、です。
この正露丸が効いたのです。
腹の重さや鈍い痛みが徐々に治まり、トイレの間隔が長くなってきました。
いやはや、正露丸、あなどれませんね。
あまりに効果が高いので、今さらながらネットで正露丸という薬について調べてみました。
すると、こんなことが分かりました。
正露丸とは日露戦争直前の1902年に開発された薬で、1904年の日露戦争開戦時、日本軍で「征露丸」として製造し、陸海軍に配布されたのが始まりなのだそうです。
そう、つまりこの薬は元々「征露丸」、すなわちロシアを征するという意味が込められた名前だったのですね。
皆さん、ご存じでした?
僕は知りませんでした。トリビアです。
つまり、僕は日露戦争の戦跡めぐりの最中苦しんだ下痢を、日露戦争の兵隊用に作られた薬に助けられたわけです。
こんな偶然があるのですね。
ふと、こんなストーリーを思い浮かべました。
●僕の今回の下痢は、実は日露戦争で敗れたロシア戦士の亡霊が僕の腹の中で反撃を開始したものだった。
●僕は頻繁に旅順を訪れて日露戦争の戦跡探しをしたり、知人に対して得意気にガイドをしていたので、ロシア戦士の亡霊はこれに腹を立て、こらしめてやろうと考えた。
●しかし、苦しんでいる僕を見かねた日本戦士の亡霊は、僕の職場の薬箱の中に、目に付くように正露丸を忍ばせた。
・・・いかがでしょう? 我ながらなかなか出来た筋立てだと思うのですが。
ちなみに、今、下痢は8割方回復しました。
正露丸よ、ありがとう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/52/8cc7e9adb94340b730c4f1f6d6f9ee1f.jpg)
(今回も旅順湾は美しい姿を見せてくれました)
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