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中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

文京区 旧大日本帝国陸軍東京砲兵工廠の試射場

2018-10-15 | 東京を歩く
地下鉄丸の内線後楽園駅近くに、旧陸軍の兵器工場の跡地が残っているという情報を得たので、見に行ってみました。

文京区役所のすぐ西側にある礫川公園内です。

ここは小石川台地の縁に当たるところで、公園内に段差があります。

断崖壁に当たる繁みの中に入ってみると、古いレンガ造りの構造物が目に入ってきました。



これは、旧大日本帝国陸軍東京砲兵工廠の試射試験を行う場所だったそうです。



入口は塞がれていますが、中はトンネルになっていて、200メートル以上あったそうです。

旧東京砲兵工廠は、現在の小石川後楽園や東京ドームシティ一帯の場所にありました。

設立は日清戦争前の1881年です。

この工場では主に小銃の製造を担っていたそうです。
つまり、このトンネルは作った小銃の弾がまっすぐ飛ぶかどうかを試し撃ちする場所だったわけですね。



現場を歩いてみると、台地の縁の部分を上手く利用したことがわかります。

礫川公園の西側広場に上がると、東京都戦没者霊苑があります。

武器を作った工場の跡地に戦地で敵の銃弾に倒れた人々を弔う施設を作るというのは、合理的なのかそうでないのか、よくわかりません。



トンネルは、ちょうどこの真下を通っているはずです。
この先の中央大学まで繋がっているのでしょうか。



隣接する文京区役所の25階展望室から見下ろしてみました。
手前が礫川公園、その奥が戦没者霊園、その奥が中央大学です。
公園の中央に2箇所の階段がありますが、その左側の茂みの中が現場です。

こんな都心にも軍事工場の跡が残っています。
東京ドームシティ(旧後楽園ゆうえんちと後楽園球場)は、元々軍事工場だったからこそあれだけの用地を確保することができたのですね。
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