先日、成都に出張した際、白酒・水井坊の古そうな工場の前を通り掛かりました。


僕が宿泊したホテルのすぐ裏手でした。
いかにも風格のあるレンガ造りです。
建物の壁面に全国重点文物保護単位のプレートが入っていますので、何やら相当歴史的な価値がある建築物のようです。

調べてみると、この白酒工場は、中国で最も古い蒸留所と呼ばれているそうです。
ここで元の末期か明の初期に白酒の製造を始めたとあります。
この施設は、「文字のない中国白酒の歴史書である」とも紹介されています。
水井坊は中国のどこででも見かける有名な酒ですが、白酒界の長老だったのですね。
施設の敷地内に入ってみると、風に乗ってコウリャンを蒸した匂いが漂ってきました。
それほど大きな工場ではありませんが、今も現役で活躍しているようです。

中国の宴会の酒といえば、今も昔も白酒です。
僕もこれまでたくさん飲んできましたが、ここが発祥の地だと考えると、感慨深いものがあります。
水井坊は僕も飲んだことがありますが、かなり昔です。上海に駐在していたときです。
したがいまして、もう味も覚えていません。
大連ではなぜかご縁がありませんでしたが、親しみを感じるようになりました。
僕は宴会の際に自ら進んで白酒の銘柄を選ぶことはほとんどありませんが、今後選べるチャンスがあれば、水井坊を選んで飲もうと思います。
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