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HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

旧常盤座

2014-11-27 | 大連を歩く
常盤座は、日本租界時代の大連の中心的な映画館でした。
当時、大連最大の繁華街であった連鎖街の一角、心斎橋通りと京極通りの交差点にありました。


(当時の写真です)

建物は今も残っています。


(当時の写真と同じと思われる位置から撮ってみました)

旧常盤座の中に入ってみました。

何か痕跡が残っているでしょうか?


(内部は、電気部品や工具類の商店がひしめき合っています)

とてもここに映画館があったとは思えません。

当時の資料によると、常盤座を指して、
「連鎖街の誇り、映画の殿堂」とされています。すごい賛辞です。
客席1200席、バルコニー席あり、映画のほかにコンサートや寄席、歌舞伎などの公演なども行われたそうです。

大連を訪問した日本の有名歌手や俳優も、ここで公演を行ったそうです。
さしずめ、大連の日本武道館とか横浜アリーナといったところだったのでしょうか。

おそらく、当時は2階まで吹き抜けだったと思いますが、今は1階と2階が区切られています。
しかも、店が乱雑にひしめき合っているため、スケールの大きさは感じられません。


(半円になっているエントランスの天井部分に、わずかに当時の面影が)


(この装飾は当時のものでしょう)

まったく劇場の雰囲気が残っていませんが、間違いなくここには映画館があって、この地で多くの日本人が娯楽を楽しんだのです。

映画というと、日本を代表する映画監督である山田洋二監督も幼少時代を大連で過ごしています。
山田監督もここに通って映画製作に対する興味を育てたのでしょうか。

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