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HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

鉄道と街のストーリー - 旧満鉄大連汽車工場

2015-10-01 | 大連を歩く
大連は鉄道車両工場の街として知られています。

大連の鉄道車両工場は沙河口区の黄河路の突き当たりにあります。


(正面玄関です。中国北車集団大連機車車輛有限公司といいます)

最近、この会社がインド鉄道省から鉄道車両の発注を受けたというニュースもありました。
コルカタの地下鉄として利用するのだそうです。

すごいですね。製品は国内のみならず、輸出もしています。

さて、この鉄道車両工場、前身は満鉄の鉄道車両工場でした。
操業開始は1911年です。

日露戦争後、鉄道附属地を獲得した日本は、現在の場所に約177.5haの土地を確保し、このうちの91.5haを工場用地として満鉄沙河口工場鉄道工場を建設しました。

その後、約40年にわたって満鉄の鉄道車両を製作し、旧満州に送り込みました。
かの満鉄を代表する特急「あじあ号」もここで生まれました。

工場の中に入ることはできませんが、おそらく今も一部の施設は満鉄時代のものが利用されているものと思われます。


(この建物は古そうです。満鉄時代に建てられたものでしょうか)

敷地内の樹木も樹齢は100年前後が経過していると思われる大木が目に付きます。

大連の鉄道車両工場は、1世紀以上にわたって人々の暮らしと経済を支える鉄道車両を生み出しています。


(4号門とあります。広大な敷地には、いくつものゲートがあります)

僕も中国生活ではときどき鉄道を利用していますので、きっとこの工場製の車両にも乗車したことがあるのだと思います。

大連市沙河口の旧満鉄鉄道遺構は、この後2回続けてご紹介しようと思います。
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